一日よく動いて夜7時半、ホテルの部屋へ・・・。
もちろんまずはゆっくり入浴。
「漢来大飯店」のバス、36階という高層階ということもあるのでしょうか、やや水圧が弱いようです。
体もさっぱりすると、次に考えるのは、この夜の計画。
まずはどこかで夕食。
後は少し夜の街に繰り出しますか・・・(笑)。
ガイドブックは買わなかったので、いろいろなところに置いてあったフリーペーパーや地図などを参考に、何か美味しそうなところを(そして楽しそうなところも)・・・。
高雄に来てから食べたのは主に小吃 、なのでやはり食べるなら高級系台湾料理か、海鮮料理系?
いろいろ見てもなかなか決まらなかったので、方向転換、一番便利なホテル内レストランという選択にしてみました。
この「漢来大飯店」は巨大ホテル、レストランだけでも13軒も入っています。
その中で、9階にあるこの「福園」というレストランは、部屋にあるブローシャ―には
「台湾料理の有数の福園レストランが本場の台湾料理及び厳選海鮮を供給します。
料理長の特別推薦はヤリイカ のゴマ油・醤油と酒の煮込み作り、佛跳牆、にが瓜の腸詰、酔いガチョウなどです。
いい料理なら四季にもふさわ しく、ぜひ味わってみてください」
とあります。
相変わらずちょっと奇妙な日本語ですが、台湾、海鮮・・・などのキーワードに心動かされました。
ここにするか、取り合えずどんな店なのか見に行きます。
店はかなり高級っぽい作り、入り口にはその日の魚みたいなディスプレイもあります。
お客さんは観光客っぽくはなく、地元の人たちみたいな雰囲気・・・。
えい、ここにしてみましょう。
店内のサービスはやはり高級店、おしぼり、お茶、メニューと流れるようにサービスは進みます。
そして僕が日本人とみるや、日本語の出来る女性が給仕担当になってくれます。
まず前菜には、カラスミを・・・。
カラスミと大根ときゅうりの卵巻き(TWD360)です。
見た目にもきれいだし、ねっとりしたカラスミと、しゃきっとした大根やきゅうりとの食感の違いが実に口福。
カラスミの塩気も野菜と薄味の卵焼きとでちょうど良くなっています。
メインはどの海鮮に・・・とメニューをいろいろめくってみても、どうも肉系の方ばかりに目が行ってしまいます。
せっかく高雄にいるので新鮮な海産物をと思うものの、結局決めたのはこの料理でした。
中国メニュー名の「三杯鶏」(TWD340)からは分かりずらいかもしれませんが、しょうゆとごま油と酒で味付けした鶏肉の鉄鍋炒め、バジル風味といった料理です。
その濃くはっきりした味付けに、思わず白飯も追加オーダー。
そのご飯の上にこの料理をのせて丼風に・・・。
薫り高いしょうゆ、ごま油、生姜、大蒜、そして多めのバジルが唐辛子とともにピリ辛に、もうこれはご飯に合わない訳がありません。
高雄らしい料理ではなかったかもしれませんが、美味しく食べられたので文句はありません。
なお、この店はサービス料10%が必要です。
そして「福園」を出て部屋に帰ろうとすると、同じ階の宴会場では、ウェディングパーティーの真っ最中。
またも僕が無遠慮に中を覗き込もうとすると、何か話しかけられます。
でも言っていることが分からないので「おめでとうございます」とかもごもご言いながら退散しようとすると、ここでもまた
「ニホンジン?」
と・・・。
曖昧にうなずくと「ウェディング」とにっこりされて、ただの通りすがりの僕にシャンパンをついでくれようとするんです。
何という日本人贔屓のお国なんでしょう。
飲めない僕は一口だけ口を付けて、日本式に「おめでとうございます」と言って丁寧にお辞儀をしたら、そのオジさん、本当に嬉しそうでした。
良いなぁ、高雄、好きだなぁ、台湾。