「ペニンシュラ東京」2階にある「ヘイフンテラス」でランチ。
奥まった僕の希望通りのとてもプライベートな席に案内してもらいました。
蒸しものは標準的なもの、今一つ香港には及びません。
餃子の中の海老も大きくさすがの点心ですが、全体の食感などで満点とまではいきません。
ここのは味がしっかりついている点心のようで、醤油、酢、芥子など必要ありません。
豆板醤だけで十分です。
海月とローストダック。
これも香港のトップクラスのお店と比べると・・・。
較べちゃだめですかね、ここは日本だし。
日本としたら美味しいほうですよ、もちろん。
ブースの中から外を見るとこんな感じ。
この窓から料理はサーブされます。
通路の向こう側の壁のちょうど下がホテル・ロビーのシャンデリアの部分になるはずです。
スープは蟹と石垣島産アオサのスープ。
高級店らしく燕の巣乗せです。
薄味ですが、しっかりした味付け(変な言い方ですが)。
ここは化学調味料使っていませんね。
ほのかにアオサの香りもあって、思ったより美味しいスープでしたね、これ。
次はホタテと旬野菜の醤油ソース炒めですが、このホタテの大きいこと、大袈裟に言えば風呂吹き大根の大根かと思うくらいでした。
これはピリ辛のソースが抜群で、野菜に付けて、皿の上は舐めるようにきれいになってしまいました。
メインは鮑。
たぶん正式名は「干し鮑の姿煮込み 伊府麺を添えて」でしょう。
鮑はまさかの日本産、親切にしてくれたアシスタント・マネージャーが言うには吉浜の鮑と・・・。
でも僕の想像では吉浜じゃなくて大間とかその辺りの鮑じゃないかと思うんですけど・・・。
吉浜だったら、ランチのこの総額6800円という値段では無理だと思うからです。
僕の感触ではこの鮑は40頭、つまり干し鮑の状態で15グラムということですが、ここ「ヘイフンテラス」でメニューに載っている10頭の吉浜産鮑は6万円以上します。
鮑は小さいですが、まずまずの出来です。
歯にねっとりまとわりつくような最高の鮑の絶妙感はありませんが、これは堂々と鮑の姿煮と胸を張れると思います。
隣はキノコのソテー。
伊府麺も思ったより美味しかったです。
ただホタテとこの鮑、似たようなソースの皿が連続するのは嫌な人もいるかもしれません。
デザートはフルーツ入り杏仁豆腐とエッグタルト。
これは少し手抜きというか、シンプル過ぎるかな。
杏仁豆腐は量的にたっぷり、とても滑らかで、悪くはないのですが。
全体にとても良い時間を過ごせましたが、ランチに6800円はちょっと・・・そうですよね、ちょっと贅沢し過ぎちゃいました。
でもこの店でディナーすると相当な金額に、このランチ、コストパフォーマンスとしてはとても良かったランチでしたよ。