「御宿ジ・アース」の展望台辺りの夕暮れ、時間は午後7時前位です。
旅館のライト以外に周囲に明かりは無いので、暮れてゆく空、黒く見える山の木々、空とも木とも違う色合いに見える海・・・。
それらがだんだん黒一色に集約されてゆきます、少しづつ少しづつ。
食事はまだ続きます。
飯々蛸や鳥貝、赤貝、小松菜、花蓮根などの酢の物です。
季節の炊き込みご飯と、赤だし、香の物。
この日のご飯は浅利とひじきの炊き込みご飯、春っぽくて思わずお代わりです。
最後の最後にデザート。
お腹一杯です。
ご馳走様でした。
すっかり暗くなった外を見ながらうちの奥さんはこの部屋に、僕は自分の部屋に戻ります。
それもお土産付きで・・・この旅館は夜食用の弁当を持たせてくれるのです。
「ここは外に何もございませんので、お夜食にどうぞ」と。
中身は本当に簡単なものですが、こういうのって何か嬉しくなりますよね。
心使いって言うか・・・。
部屋のターンダウン・サービスはありません。
照明がナイトモードに切り替わって、部屋全体もまた違ったムードに包まれます。