26時間@香港  深水埗ってどんなところ?

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尖沙咀東部にある日航香港からMTRに乗るのは、ちょっと不便。
歩けないこともないですが、この蒸し暑さの中、この距離は嫌です。
そこで、30分おきに出ているホテルの無料シャトルバスを使って、インターコンチネンタル(旧リジェント)の前というかニューワールドセンター前のMTRへの地下入り口のところまで運んでもらいます。
早朝の曇り空もどんどん晴れてきて、空には青空、ただそれに伴う日差しがかなり強烈です。
もちろん雨なんかよりはずっと良いですが・・・。
朝もまだ早めの時間なので、さしもの尖沙咀もまだ眠っている感じ、昼間や夜の喧騒からは考えられないほど閑散としていました。
これからの約1時間半を、旺角での仕事の前に、自由行動しちゃおうと思っているのです。
どこが良いか・・・・随分考えて旺角に近くて、こんな朝の時間もそれなりに活気があって、香港気分を味わえるようなところ・・・・、そう考えていると、それは深水埗しかない!と結論したのです。
皆さんご存知ですか、深水埗 (シャムスイポ)?
MTRで旺角の2つ先、尖沙咀からほんの10分の距離にある香港の下町です。

駅にあった深水埗の地図ですが、これじゃちょっと分かりづらいですね。
ここ深水埗はパソコンのパーツ、電化製品、ゲーム類などを売る店が密集しているので、香港の秋葉原なんて呼ばれるなど、ネット情報だけだとマニアな男性オンリーの街のように見えますが、大通りを一本渡ると、手作りアクセサリーのパーツが卸値で買えるビーズ街とか、生地や既製服の問屋さんが軒を連ねるなど、女性でも十分に楽しめる街なんです。
それに、この街の魅力は、安い買い物だけではないんです。
ここ深水埗は下町だからこそのB級グルメの宝庫、更に言えば昔ながらの香港の町並みがいまだに色濃く残っている・・・そんな懐かしの香港が手軽に味わえる貴重な場所なんです。

建築中の近代的なビルとの対比が面白いですね。

どうです、この感じ?
まさにノスタルジック・ホンコンです。

MTRの出口を出てすぐ左のこの店なんて、年季入ってそうです。
深水埗とともに何十年って感じ。
名前は「坤記?品」と読めます。
今で言うコンビニ的な店+懐かしの中華菓子屋なのでしょう。

中央のは、黒ゴマ入りのお菓子。
九層からなっているため「九層芝麻?」と呼ばれる、古典的なお菓子です。
お客の注文でいかようにでも切り分けてくれます。
「ジーマーコウ」と発音すると思うのですが、注文する勇気が出なかったです。
小さい茶碗の中に入っているのは、?仔?「ブッチャイゴウ」と呼ばれる、小豆入りの固めのプリンのようなものです。
注文で茶碗からはずしてくれます。
こんなのもう香港の中心部では全く見ない風景ですね。

これは豆乳製品専門店?
店先で揚げているのは、魚のツミレ入り豆腐。
美味しそうです。
豆漿(豆乳)もあると書いてあるし、豆腐花も。
豆腐花は台湾でも食べましたが、これからの季節、冷たいほうの豆腐花にシロップを沢山かけていただくときの口福感はたまりません。

肉屋もいかにも下町スタイルです。
近所に何店舗も構える「維記??粉麺」という日本で言えば麺類もある喫茶店みたいな店のメニュー。
外に貼り出してありました。
西多士はトーストのこと、加映と書いてあるのはPさんがお好きなシンガポールのカヤジャムのことです。

朝真っ盛りの時間だったので、どの店も超満員でした。
香港行政長官ドナルド・ツァン(曾蔭權)氏のフェイバリットショップらしいです。
最後にここが有名な「黄金電脳商場」です。
もちろん朝なのでまだ閉まっていますが・・・。

バンコクのパンティップ・プラザみたいなところです。
ここまで深水埗 を歩いてもたったの20分位(すべてが近くにあります)、まだまだ゙歩きます。
時間的には大丈夫ですが、仕事用にスーツを着ているので、ワイシャツの下の汗がもう大変・・・(笑)。

時間はもう朝の8時を過ぎようとしています。
残された時間もあとわずか・・・。
迷わないようにMTRの深水埗駅の周囲を回る感じで見ていきます。
知らないうちにマーケットに迷入してしまいました。
朝なのにものすごい熱気。
魚は魚、肉は肉と売り場が分かれています。


時計をにらみつつドラゴン・センターへ。
漢字で書けば「西九龍中心」、ローカルなショッピング・センターです。
もう入り口は開いていましたが、お目当てのビルの最上階を駆け巡るジェットコースターは当然・・・動いていませんでした。
(当たり前か!朝の8時にジェットコースター乗る子供もいないもんな)
さ、もう帰る時間です。
でも、ちょっとお腹も満たしとかなくちゃ・・・・

開いているすごくローカルそうな麺屋に入ります。
観光客が行くような店でないことは確かですね(笑)。
ただ店の壁には、新聞とか雑誌に載ったこの店の記事で一杯・・・知らなかったけど、只者じゃない店のようです。
およそ12~3席の店内は超満員。
ほとんどの人は、蝦子撈麺を注文しているようです。
でも僕、撈麺の美味しさってイマイチよく分からないんです。
麺のコシが強すぎて・・・皆さん撈麺についていくる蝦スープをかけながら噛み噛みしています。
僕は普通の雲呑麺。

味はもちろんかなりなもの。
雲呑の中の蝦のぷりぷり感はさすが香港、一流ホテルのものに全然負けていません。
これでHK$15で本当に良いの?って感じです。
あ、あと20分しかない。
MTRの駅に戻り、駅構内の冷房にホッ。
2駅、時間にして4分で旺角へ。
そして駅隣接のランガム・プレイスを通り・・・

会場の「ランガム・プレイス・ホテル」にはほぼ定刻の到着です。
心配そうな顔で待っていてくれた同行者とすぐカンファレンス・ルームに。
ま、時間的には最高に上手くはいきましたが、それにしてもいささかヘビーな朝散歩でしたね(笑)。

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