26時間@香港 たべたもの

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ギリギリまで何をしていたのか悟られないように(笑)、何食わぬ顔で会議に突入。
大まかな流れは打ち合わせ済みで、たいしたディベートも無く、仕事そのものは淡々と・・・。
もちろんランチ・ブレイクは専用の部屋にバフェが用意されているのですが、一応1時間20分休みがあるので、渋る同行者をつれて、ホテルのファイン・ダイニングである「明閣」で食事を取ることにします。
だってここは香港、単なる洋食バフェじゃぁね(笑)。
彼としては日本からの他の参加者との付き合いもあるのでしょうが、僕には僕のスタイルが・・・なんちゃって(笑)。
「とにかく美味しいものご馳走するから・・・」「僕がお金出すから・・・・」「早めに戻ってコミュニケーションすれば良いじゃないですか・・・」と誘惑します(笑)。

入り口脇のウェイティング・エリアもシックで、まずここからとても良い感じ。

ランチなら予約無しでも大丈夫のようです。
窓からはあまりきれいじゃない香港のビル群が見えて、いかにも下町の風景ですが、このレストランの中は、豪華というよりエレガント、シックそして多少のスノッブ感溢れるとても気分の良い空間。
サービス陣ももうほぼ完璧にちかいです。
メートル・ドテルは愛想も良いし知識も豊富。
香港でお昼なら飲茶?
もちろんですが、何かこのレストランならではのシグネチャー・ディッシュは?
この辺をメートル・ドテルに相談すると、乗ってくること乗ってくること(笑)。
僕らもどんどんリクエストを出して、食事終了時間の念押しもします。
まず、香港に来たらお約束の蝦餃子(ハーカウ)。
普通一蒸篭に3個なんだそうですが、2個ずつ蒸篭に入れて出してくれます。
こういうアレンジも全然OKなんだそうです。
「何でも言ってください」「出来る限りご要望にお答えします」の姿勢がとにかく嬉しい、こういう店、大好きです。

この餃子の出来がまた素晴らしい。
モチモチの薄い皮、でも箸にくっつかない、破れない。
中身はもちろん言うこと無しです。
レストランに入ってからの僕の暴走振り(笑)に呆れ顔の同行者も、「これは美味しいです。すごい、美味すぎです」と絶賛。
良かった!
でも僕の感激は左側の色々なキノコが入った焼き饅頭(pan-fried buns with various mushroom)です。
メートル・ドテルの最高のお勧め点心とのことで、食べ終わると「いかがですか」とわざわざ聞きに来たくらい。
姿かたちもきれいだし、外側の軽い焼き加減、中のしっとりしたキノコ類の食感に思わず「GREAT!」と(笑)。
その時のメートル・ドテルの嬉しそうな顔。
大げさですが、彼と、そしてこのレストランと「繋がった」感じすらしてしまいました(笑)。
さぁ、今日のメインの登場です。

大きなお皿に色々な料理が盛り付けられていますが、次のデザートのお皿と組んで一皿の大作料理なのです。
中国語名は忘れましたが、英語では
deep-fried lobster with cheese and simmered abalone with vinegar accompanied with angelhair
と言います。
もちろん香港料理大賞金賞受賞作品だそうです。
で゙、お味ですが、これはすごいです、美味いです。
まさにEAST MEETS WESTです。
右のロブスターの半身はなんとチーズ味、でも揚げ方は中華の手法。
昔は中華料理にチーズなんてご法度でしたからね・・・ただただ、ものすごく美味しいです。
更に感激したのが中央にある鮑。
この鮑、僕が最近食べた鮑の中で最高の鮑です。
歯にくっつくかのような鮑のねっとり感が本当に素晴らしいです。
同行者はもう何の言葉も出ないようです(笑)。
エンジェルヘア・パスタは冷製、サラダは生マンゴを使ったフルーティーなもの。
左はややスパイシーなスープ。
皿にかけるのではなく、飲み干します。
そして、その皿全体に敷いてあるソースもまた素晴らしい出来です。
フレンチ系ソースに沢山の隠し味=これまた西洋と中華の出会い=この皿を一つにまとめるのにこれしかないという、やや甘めで濃~いソース。
見た目でゴージャス、食べて美味しい、ちゃんとテクスチャーの違いなども考えられた小料理が一つのソースの元に一体となる、このレストランはすごいです。

で、上の料理を頼むとこのデザートが無料なんです、要するに付いてくるんです、というか、対になってるんです。
甘めの極細麺を揚げたものの下には胡桃餡の揚げ団子やゼリー、沢山のものが隠れています。
レストランならではのデザート、これも見事というべきでしょう。
ところで、これで一体おいくらだと思います?
税・サ込みで、2人で1万円ちょっとなのです。
これは安い!絶対安い!
このレストラン、絶対のお勧めです。
帰ってからPさんにいただいた「HONG KONG TATLER BEST RESTAURANTS」を見てみたら、中華料理としてほぼ最高の9点をもらっていました。
美味しいはずです。

満記甜品

5時前にすべての会議が終了。
日本からの出席者は相変わらず名詞片手に挨拶ばかり・・・僕、こういうの嫌いなんだなぁ。
僕が考えているのは、一刻も早く自分の時間に戻りたい、それだけ・・・。
だから、僕はこの世界で出世できないんだろうけど・・・。
で、簡単な挨拶の後、いくつものお誘いを振り切って、自分のホテルに戻ります。
戻る途中のランガム・プレイスで何と「満記甜品」の看板が・・・思わず吸い込まれるように・・・(笑)。

もう日本でも有名な中華スイーツの店ですよね。
もともとのスタートは西貢(サイクン・香港の郊外にある、海鮮で有名な街です)の「満記」。
「~記」という一般的な店名は郊外にある地元、西貢には馴染んでいますが、香港中心部へ進出する時に、モダンなイメージにしようと「西貢の満記」のと小さくルビをふった上で「手造甜品」(手作りデザート)という名でスタートしたんだそうです。
でも、デザートを食べながら「これって、満記じゃないの?」と首をかしげる人が多いので、数年前から晴れて「満記甜品」になったと聞きます。
今では10店舗以上、香港には有るそうです。
食べてみたのは楊枝甘露、僕の大好きな中華デザートです。

楊枝甘露はここでも随分取り上げましたよね。
ポメロ(ザボン)、マンゴ、店によってタピオカなどをマンゴ・ジュースとココナツ・ミルクの中に浮かべた冷たいスイーツ。
ここの楊枝甘露は他で食べるものより、ややマンゴ少なめで、汁気が多くて、ココナツの濃厚さは強め = これでは僕の好みじゃないです。
なんと言っても、ジュクジュクのマンゴがこれでもかって入ってなくちゃ・・・(笑)。
やはり、これは「発記」の味が一番好きですかね、私的に香港では。
そしてこれは、お持ち帰りのドリアン・パンケーキ。


以前↓に写真を掲載した「満記甜品」のフラッグシップ・ショップ、上環の「ウェスタン・マーケット」にある店を訪ねた時には感じなかった強烈なドリアン臭が、このランガム・プレイスの店には漂います。
「満記」は香港で初めてドリアン・パンケーキをマーケット・デビューさせた店なんです。
フワフワの生クリームとドリアンをクレープで巻いただけのデザートなのですが、これが何とも美味い!
ドリアン・ラヴァーにはたまらないヘヴィーなスイーツ。
それにヘヴィーはヘヴィーでも2つ目に手が出ちゃう、このレシピーは一体何(笑)?
ちなみに、これは2個1組で売っています。
普通の日本人にはもちろんマンゴのパンケーキのほうがピッタリでしょうがね。

まだ夕日も沈まず昼間状態の中、ホテルの部屋でシャワーを浴びて、ドリアン・スイーツ(笑)。
たまりませんなぁ(笑)。

最後ながら香港って良いな、漢字の国なんだもん。
一番上の店の写真見てよ。
先登記後入座
だよ、分かり安~い(笑)。
何と「読む」かは全然分からないけどね、意味は100%分かるものね。

太興燒味餐廳

香港の日の入りは午後の7時過ぎ、ホテルに帰ってきた頃はまだ昼真っ盛りのようです。
香港島の対岸もよ~く見えます。
シャワーも浴びて、部屋の冷房で体を冷やします。
最初の予定では、この日は宿泊せず今夜の出発まで街をぶらぶらして過ごすつもりでしたが、この暑い時期にはそれは無理。
この時間にも部屋が確保されていてゆっくりシャワーが浴びられるのは、お金に換えがたいものがあります。
(ま、この2泊目はホテルのクーポンを使った無料宿泊ですけど・・・)
会議のレポート書き始めたりするうちに、夕暮れが・・・。
そうなると、このホテル日航香港はハーバーサイドに位置しています。
外に繰り出し、対岸の香港島を見ながらプロムナードをインターコンチネンタル・ホテル方面にお散歩タイム。
まだ相当蒸し暑いですが、もう沢山の人がプロムナードに集まってきています。
その写真は明日UPするとして、もう夜もくれてからの僕の夕食を紹介しておきます。
まだ食うかって言われそうですが、ここは香港なので・・・(どういう論理じゃ!)(笑)。

ホテルの向かいが、観光客御用達のデューティーフリーショッパーズ(DFS)。
昔は日本人で溢れかえっていましたが、今ではすっかり大陸からのツアー客ばかり。
ものすごい数の人がDFSの回りにたむろっています。
そのDFSのもう1つ向こうの建物「新文華中心」にあるファミレス(?)で安~い食事を取ります。
「太興燒味餐廳」という焼味(ローストもの中心の店)チェーンの比較的新しく出来たお店です。

解説によると
「太興チェーンは1989年に創設されて以来、高品質の料理、サービスを提供し店舗数を増やし続けている優良企業で、現在、香港に27店舗、中国に2店舗あります。今年の3月には2006飲食天王頒獎典禮(King of Catering Ceremony 2006)において、太興グループが「燒味天王」“King of Roast” ならびに「我最喜愛食肆大獎」“The Most Favorite Restaurant Award”という栄誉を与えられました」
とのことです。
作りも、スタイルも客層もまさに日本のファミレスなのですが、料理のメインが焼味というところに惹かれたのです。
それにホテルから3分の立地も手軽な夕食にはピッタリだったし・・・。
オーダーは、一番ポピュラーな叉燒飯を頼みます。

ま、これは文句ありません。
焼味は、この店の「売り」でしょうから回転も速いのか、ほのかに暖かくジュージーで味わいも深い蜜汁叉燒がこれでもか!と乗っています。
これは日本では味わえない一皿でしょうね。
タレもなんとも言えず「香港」で、旨~い!
値段は忘れましたが、かなり安かったです。
で、調子に乗って次のこれを頼んでしまったのは大失敗。

香港で見ることはあまり多くなくなってしまった?老肉(酢豚)!
お腹がもう一杯ということもあるとは思うのですが、これはあまりにファミレス風。
下ごしらえしてあるものをただ合わせましたっていうのが、分かってしまう味。
失敗。
一口で止めました。
今回の「香港食」の中で唯一の失敗でしたね(涙)。

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