昨日からの大雪は霙に変わり、更には雨に、この後はどうやらその雨も上がってくるようですが、大量の雪は全く解けずにそのまま残っています。
(我が家の庭の木にこんな風に雪が積もるなんて久しぶりです)
僕は先週の大雪の雪かきで腰を痛くしたばかり、それがやっと癒えて来たと思ったら、またこのドカ雪、もう雪かきする気にもなりません(泣)。
といってもやらなくちゃですが・・・。
こんな日の羽田空港、今日は昼頃まで離発着は不可能だったようです。
そんな中さっきテレビで流れていたのは「羽田空港、修学旅行中の高校生29人病院搬送 過呼吸などが原因か」というニュースです。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20140215-00000170-fnn-soci
何でも、JAL1411便羽田発高松行きの飛行機の中で離陸を待っていた複数の乗客が、気分の悪さを訴えたんだそうです。
東京消防庁によると、症状を訴えたのは、修学旅行中の女子高校生29人で、過呼吸が原因とみられ、20人以上が病院に搬送されたそうですが、全員軽症とのニュースでした。
「過呼吸」ですか、なるほど。
でも僕が想像するに、これは「過換気症候群」の方でしょうね。
えっ、この2つは違うの?
そう、正確には違うようです。
「過呼吸」というのは必要以上の換気(呼吸)を行って、血液中の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れ、酸素は過多に、二酸化炭素は不足するという状態をいいます。
呼く息からの二酸化炭素の排出が必要量を超え、動脈血中の二酸化炭素濃度が減少して、血液がアルカリ性に傾くために、息苦しさを感じます。
このため、無意識のうちに延髄が反射によって呼吸を停止させ、血液中の二酸化炭素を増加させようとします。
しかし、大脳皮質は、呼吸出来なくなるのを異常と捉え、更に呼吸をさせようとします。
この(悪)循環を「過呼吸」といって、それが精神的要因によっておこる場合を「過換気症候群」といいます。
「過換気症候群」は若く(10~20代)几帳面で神経質、心配性な人に起こりやすく、原因は精神的な不安によるものがほとんどです。
今回のように、雪の日の離陸、おそらくいつ飛べるか分からない、機内という狭い空間に閉じ込められている・・・そんな不安感が引き金となって、それが集団パニック様に広がったのでしょう。
「過換気症候群」が若い、特に女性の間で集団的に発症することは少なくありません。
多いのはバスの中とか、あと暑苦しいと起きやすいようです。
こうした症状に遭遇した時の治し方ですが、呼吸の速さと深さを意識的に調整すれば数分で自然に治まることがほとんどです。
最近では紙袋を使ったもしかすると窒息をも起こしかねない旧来の方法ではなく、「大丈夫だ、安心しなさい」と声がけ、落ち着かせて、息を吐くことを意識させて、ゆっくりと深呼吸させます。
ベストは「吸う:吐く」が1:2になるくらいの割合といわれています。
ま、自分がこれに陥ってしまったら、こういう予備知識も役立たないかもしれませんが・・・。