「帝国ホテル」はいま「来ている」かもしれない(笑)。
このところのホテル・ファンの間での評価も上昇中だし、広報がしっかりしているのか、メディア戦略も怠りないようです。
村松友視氏の名著(と言っても良いでしょう)「帝国ホテルの不思議」に続いて、今度は何と帝国ホテルのコミックまで出ちゃいました。
「コミック帝国ホテル120年の最高」(集英社)という本です。
まだ書棚に並んだばかりで、ホテル・ファンでもご存じないかもしれませんが、村松氏と同じような視点、つまり「帝国ホテル」は上質な顧客と、それに応えるサービスのプロ集団によって作られているとの視点で、それにふさわしいエピソードが、3人の漫画家によって描かれています。
もちろん村松氏の本に見られる深い突っ込み、的確な洞察には全くかないませんが、「帝国ホテル」誕生の時代背景や、今や伝説の村上信夫シェフとそれを引き継いだ田中健一郎シェフの師弟関係など、この本ならでは描写もあって、とにかく気軽の読めるし、ホテル業界や、サービス業を目指すお若い人の入門用にはなるかと思いました。
ただそれにしては少しお値段が高め(1200円)かも、です。
僕は頂いちゃったので良いですが・・・(笑)。