スタバの月餅

スポンサーリンク

香港の「スターバックス・コーヒー」の月餅(げっぺい)です。
僕はこれ、本当に超々大好きなんですよ(笑)。
月餅は中国のお菓子の一つです。
月に見立てた丸く平たい形は共通ですが、中国各地によってその大きさ、材料、中に詰める餡などにかなりな違いがあるそうです。
最も有名なのが、「広式」と呼ばれる広東省広州のスタイル。
これは柔らかめの餡や皮を使ったもので、一般的には茹でた鹹蛋(アヒルの卵を塩水に漬けたもの)の黄身が中に入っています。
餡は小豆餡の他に、蓮の実やナツメなどの餡もあります。
一方、北京など北方の月餅は一般的に水分が少なめの餡が使われていて、クルミや松の実などのナッツが入っているものが多いようです。
このタイプは、水分が少ない分、保存性は比較的高いと聞いています。
一般的に砂糖を多く含む他、ラードなどの油脂分も含むため、見た目以上にカロリーが高いお菓子、日本では「中村屋」ですっかり有名になっています。
そんな月餅、一年中売られ・食べられる日本と違って、中華圏では旧暦の8月15日の中秋節の時に、家族や親しい友人が集まって、月を愛でながらこのお菓子を食べるという風習、つまり季節限定のお菓子なのです。
現在の華人たちは、中秋節が近づく頃、親しい人やお世話になっている人に月餅を贈ります。
日本のお盆過ぎに香港を訪れると、あちこちに月餅の宣伝を見ることが出来ます。
中華菓子屋はもちろん、ほとんどの高級広東料理店はここぞとばかりにホテル特製の月餅の予約を開始します。
主に贈答品としてですから、パッケージに凝って、金箔を貼った豪華な箱に入っていたり、箱に時計や洋酒といった高価な商品を詰め合わせてあったりすることもあります。
後者は中国本土に多いらしく、中国政府は 2005年以後、月餅の包装や詰め合わせものの価値が、月餅そのもののコストの20%を超えてはならないという法律を制定したほどです。
ま、そんな薀蓄は置いといて(笑)、これがスタバの月餅です。
やはり箱は立派ですね。
真ん中の空洞の部分は、スタバといえども、箱を大きく見せているとしか思えません(笑)。

上の2つが珈琲果仁(coffee & nuts concerto)、下が凍頂烏龍栗子(oolong & chestnut symphony)です。
で、この月餅なんですが、僕の嫌いな鹹蛋が入っていないのが個人的に嬉しいのです。
もちろん一部の店の極一部の月餅は鹹蛋が入っていませんが(奥さんの訪港の時の「奇華餅屋」など・・・)、結構それは珍しいことなのです。
それとここの月餅、皮も餡もとても柔らかく、皮までお菓子感覚、餡は本当にコーヒー・フレイバーの餡に砕いたナッツが入っていたり、ウーロン茶味の餡に刻んだ栗が入っています。
餡はとても滑らかで、古来のラードを多用しないタイプのものです。
つまり中国の古典的な感覚の月餅とはまったく違う、そう月餅という形を借りた、中華+洋風、更に和菓子の要素も入った新しいお菓子という風に、僕は感じています。
このセット4個入りで定価は198香港ドル、でも今なら早期割引で168ドル(日本円で2100円くらい)です。
結構高いものでしょ?
でもそれだけの価値はあると思いますよ。
とにかく、僕はスタバの月餅は、本当に好きなスイーツです。
出来れば「COCO」のチョコレートで出来た月餅(!)も食べたかったなぁ。


タイトルとURLをコピーしました