ストレスフリー・バンコク グルメとホテルの48時間 (14) 「サフラン」のディナー

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「バニヤン・ツリー・バンコク」の「ラティテュード・バー&ラウンジ」で、バンコクの360度を直に見ていると、「サフラン」の料理の用意が出来たと呼びにきてくれました。
51階の風は湿り気を帯びていて、空の一部はまだ晴れているものの、遠くから不吉な色の雲が迫ってきているのが見えます。
コンシェルジュの言うとおり、このあと雨になるのでしょうか?
「サフラン」のメニューはヴァラエティに富んでいて、定番物を中心に、古典を現代風にアレンジしたらしい物も少なからず並んでいます。
カオソイにサーモンを乗せたもの、ヤムウンセンにシーフードや椎茸を入れたもの辺りがシグネチャー・ディッシュのようです。
でも、アメリカから帰ってきたばかりという話好きなタイ人マネージャーのお薦めで、9コースの「Best of Thailand」というテイスティング・メニューをいただくことにしました。
9コース?
すごい量ですね。
でも値段もすごいです。
何と一人前2200バーツ++だというのです。
そんな高い料理、タイ料理で食べたことない・・・。
後で「サフラン」のウェブを見ていたら、「タイ各地の料理を、タイ料理のメインシェフ、ホムソバット女史が芸術の高みにまで引き上げた9コースのディナー」とありました。
多分僕の食べたこのコースのことでしょう。
メニューにはそのシェフの名前は冠してなかったし、そのシェフが「サフラン」のシェフなのか、ホテルとは別の有名なシェフなのかは、検索してみましたが僕には分かりませんでした。
コースに入る前のアミューズはお馴染みのカオタンナータン。
ま、これでここの料理の傾向は分かりますね。
きれいな作りと繊細な盛り付け、伝統をベースにモダンさを加味、いわゆる「ヌーベル・タイ」のようです。
次の3種盛りのアペタイザー・プレートが一番の凝りようですかね。
タイの色々な地方の味を集めていて、右下などは薬味の下はイサーンのソーセージ、サイクロークイサーンです。
外はだんだん暗くなってきて、丁度夕陽が落ちるところ。
でも同時に黒雲もどんどん広がってきて、なにやら怪しい外の雰囲気になってきています。
次の皿はタイ南部風のご飯とハーブのサラダ。
さっぱり味。
ハーブも強くないので万人向き、そこはシェフ、ちゃんと考えてあります。
街に明かりが灯ってきました。
写真奥の細長い背の高い建物が「バイヨークタワーII」です。
確かタイでは一番高く、世界ランキングでも33位な高さのはずです。
料理の合間を縫って、もう一度「ラティテュード・ラウンジ」に・・・。
う~~ん、湿気を含んだ風がますます怪しくなってきています。
いつもなら街が一番きれいに見える夕暮れ時がどうも・・・なんて見ていたら、これ!
こうやって雨とか嵐ってやって来るんですね、渦を巻くような黒雲がどんどん近づいてくるのが、良く見えます。
あの渦の下はきっと土砂降りなんだろうなぁ・・・もう少しでここもあの渦に下に入るのでしょうか。

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