名古屋での仕事の昼休み、スタッフに聞いてぶらり出かけたのが、この円頓寺商店街。
名古屋駅から歩いても15分くらい、地下鉄でたった1駅なのに、この超ローカルさです。
これは僕好みのエリアかもしれません。
「たいした食い物屋はありませんよ」というスタッフの言葉通り、確かに格好良いきれいな店など一軒もありません。
でも、僕はこの最近の東京では見ることがなくなってしまったクラシカルな外観の喫茶店「西アサヒ」という店が妙に気になりました。
僕の勘は当たるか外れるか・・・(笑)。
蒸し暑い中を店内に入ると涼しい、あ、気持ち良い・・・そして、「いらっしゃ~い」の相当年配の女性の声。
見回すとお客も店の人も相当にご高齢(失礼!)、ご近所の人たちの雑談サロンのような雰囲気(?)です。
ベルベット貼りの椅子も、その椅子のカラーも、昭和にタイム・スリップしたかのようです。
店の奥は一面の窓でとても明るく、窓を通してお社が見えたりします。
店の人のお給仕振りは親切丁寧で親しみやすく、本当に気分よくくつろげました。
コーヒーはとても美味しく、これは悪くありません。
昔の「コーヒー喫茶」(?)のコーヒーみたいです。
サービスで卵が付きます。
でも今はランチタイム、何か食べたかったので卵は重なりますが「卵サンドイッチ」というのを頼んでみます。
メニューの一番最初に書いてあったからです。
で、このサンドイッチを見てください。
何と何と、この卵、ほぼ「出汁巻き卵」なんですよ。
出汁巻き卵ですよ、サンドイッチに!
でもこれは悪いマッティングじゃなかったんです。
ふわふわの卵焼き、トーストしていないこれもふわふわのパン、マヨネーズであえた胡瓜・・・もう昔から絶対レシピは変わっていないのでしょう。
勘だけを頼りに入った店ですが、実に「和み」系のレトロ喫茶店でした。
で、この後はこの周囲、特に四間道(しけみち)当たりを散策してみます。
下町情緒たっぷりの商店街を抜けて・・・
こんな昔ながらの建物の奥に、ビルが見えます。
新と旧のコントラストです。
でもこういう「町並み保存地区」よりは・・・
こういうちょっと「きれいにしてみました」系の家よりも・・・
さらに奥に入った、この辺のまだ実際に人々の生活の匂いのする家々が実に良い味を出しています。
こんな簾も昔は夏になると出しましたよね。
あちこちに貼ってある「地蔵盆」の貼り紙すら情緒たっぷりです。
ここのお菓子屋さん、買いに入ろうか、悩みました。
僕の勘では絶対に美味しそうです。
50分ほどのぶらぶら歩きを終えて、ここから数分の仕事場に戻り、冷房がしっかり効いた会場で、揃ってダークスーツ姿の受講者に声を張り上げたshackinbabyでした。