まだまだ僕のシカゴ第1日めは終わりません(笑)。
シカゴ時間で午後の11時頃、日本のままの時間なら翌日の昼頃の計算になります。
少しは眠気も出てきていますが、夜のシカゴでのブルーズ鑑賞も、シカゴ体験にはなくてはならないものの一つ、もう少し頑張ります(笑)。
本当はブルースよりR&Bというのが僕の志向なのですが、黒人向けR&Bのライブ情報はネットには極端に少なく、シカゴに着いてからローカル紙に眼を凝らしても、なかなか「これ」と言うものに出くわしません。
なので、前回も訪れたシカゴの3大ブルース・クラブを順番に再訪してみることにします。
まずは「ブルー・シカゴ」(Blue Chicago)、この近く(ノース・クラーク通り)に2軒の店を構えている人気のブルース・クラブです。
今日のバンドはJ.W.ウィリアムス。
ギターには「SHUN」こと菊田俊介が入っています。
菊田さんは前回見た時よりも更に老練さを増し、最高にテクニカルなギターで、観客の拍手を一身に受けていました。
今回は歌も披露していましたが、正直歌のほうは・・・(苦笑)。
フューチャーされたヴォーカリストはパトリシア・スコット。
エネルギッシュに動き歌う人で、一時もじっとしていてくれません。
写真はそのせいでブレブレ、申し訳ありません。
このクラブは観光客にはとても行きやすい場所にありますが、次の2軒にはタクシーが必要です。
「ブルー・シカゴ」からは約10分くらい。
「キングストン・マインズ」(Kingston Mines)と「B.L.U.E.S.」(B.L.U.E.S.)の2軒。
店の周りは人気(ひとけ)は少ないですが、危険度はゼロ。
もう少し奥に行くと「一統寿司」という老舗の日本料理屋もあるエリアです。
今日の「B.L.U.E.S.」の出演者は、来日経験もある「ピストル・ピート」(Pistol Pete)。
スタイルは新世代と言うか、相当にロック寄りで、ややビザールな言動といい、ジミヘンを思い出す感じです。
僕の趣味の人ではありませんでした。
入場料は5ドル。
これは出演者と店の格、更には曜日によって店々違っていて、先ほどの「ブルー・シカゴ」は8ドルでした。
その向かい側にある「キングストン・マインズ」はシカゴ最大のブルース・クラブ、ステージも2つあり朝は4時までやっているという店。
ここは入場料は12ドルとります。
今日の出演者は、モーリス・ジョン・ヴォーン(Maurice John Vaughn)とジミー・バーンズ(Jimmy Burns)。
どこのクラブもそうですが、お客の99%は白人。
それも飲んだくれて馬鹿騒ぎする・・・(ちょっと偏見過ぎ?)、その傾向はこのシカゴ最大のクラブで最も著名です。
今やシカゴ・ブルースは白人、学生、アジアやヨーロッパのブルース・ファンによって支えられています。
悲しいけど、これは現実です。
(なので、僕は黒人たちの「今の」ブルースを見にシカゴの後、メンフィスのブルース・コンサートに行くのです)
相当年配のギタリストを中心にした「真っ黒な」バック、パワフルなジミーの気迫溢れるブルース・ヴォーカル。
なかなか聞かせるバンドです。
思ったより大柄なジミーとしばらく話をしましたが、彼、どうも昔のソウル時代のことは聞かれるのが嫌なようでした、
話がそこに行くと極端に嫌な顔をします。
モールスのほうはトロンボーン入りと言う珍しい編成のレイドバック・ブルース。
どうして人気があるのか良く分からないブルースマンの一人、歌もギターもバンド・アンサンブルも凡庸でした。
ブルース・クラブを3軒はしごをしてホテルに帰りついたのは深夜2時過ぎ、もうふらふら状態でベッドに倒れこみ、超長かった僕の一日もこれで終了となりました。