仕事にかこつけた僕の台北旅行の先乗り用ホテルは、ここ「W台北」です。
もちろん「W」はスターウッド系のモダン・ラグジャリー・ホテル・チェーン。
メンバーシップ維持のために一年に一度しか「スターウッド・ホテル」を利用しない僕が、珍しく年末年始のバンコク旅行で、「セントレジス・バンコク」と「アロフト・バンコク・スクムヴィット11」と、二軒続けて「スターウッド」系ホテルに宿泊。
前者では大変なアップグレードの恩恵を受け、後者ではコストパフォーマンスの良さを実感、僕の頭の中で「スターウッド」という選択肢もありかな・・・と考えている時の台北旅行。
しかも台北には、僕の定宿チェーンの「ヒルトン」が今はありません。
なので台北のホテル選びに、僕の心の中で「スターウッド」系ホテルが一躍脚光を浴びたのです。
このホテル・チェーンは台湾では本当に強く、「シェラトン」、「ウェスティン」、「ル・メリディアン」、「フォーポインツ」と各ブランドが勢ぞろい。
どこもそれなりの評価を受けているホテルですが、僕が特に興味をひかれたのは、この「W台北」。
それは僕がバンコクで泊まった「アロフト・バンコク・スクムヴィット11」の「アロフト」ブランドが、そのコンセプトを「A vision of W Hotels」としているからなのです。
「W」がその魅力を保障する格安な価格の長期滞在用のホテルと言う意味でしょう、「アロフト」を気に入った僕がその上級ブランドを気に入らないはずはない、一昨年泊まったオープン直後の「W香港」も良かったしなぁ・・・で、宿泊ホテルは「W台北」に決定という次第です。
ドアマンはいかにも今風な黒い制服を着た若者たち、ロビーに入るとこの空間。
ウォーホールのようなややエキセントリックといった味付けもあるモダンなテイスト、ナイトクラブやラウンジといったシティ・ライフを感じさせるライティングを含む空間デザイン。
う~~ん、いかにも「W」ですね。
ここには小さなコンシェルジュ・デスクが・・・。
このホテルでは「WHATEVER/WHENER」と呼ばれているようです。
忙しい時間は、アジアらしく笑顔一杯の美女がフロアーに出て、万(よろず)案内をしています。
これがエレベーター・ホール。
エレベーター内のデザイン。
天井を見るとこんな感じ。
もちろん館内にはクラビーやラウンジーな音楽が常時流れています。
10階で降りると、そこはレセプションのあるところ。
このホテルでは「WELCOME」と呼ばれています。
この不要なまでに大きいソファ、いつも形良く整えられているクッション。
そして少しだけ外光の入る窓。
どこも手を抜かず、本当に隅から隅までびしっと決まったデザイン・ワールドです。
振り向くとここがレセプション(WELCOME)、レストラン(THE KITCHEN TABLE)、バー(WOOBAR)、ギフトショップ(STORE)、そしてプール(WET)までもあるホテルの一番の顔となるエリアです。
「WIRED」と呼れるビジネスセンターなどのある下の9階、あるいは会議室(STRATEGY ROOM)のある11階に行ける階段も、モダンでお洒落。
金属や石や水は「W」ではよく出てくるデザイン素材です。
12階にはフィットネス(SWEAT)やスパ(AWAY SPA)が・・・。
客室は13階から30階まで、最上階の31階には中華(広東)料理レストラン(YEN)とバーが入っています
で、ここがレセプション、あ、ここでは「WELCOME」でしたね。
そうそう、「WELCOME」で思い出しました。
どうしてこの「W」という面白い名前がこのホテル・チェーンに付いたか?という話です。
聞くところによると、「どんなホテルを作りたいか?」というコンセプト作りの時に出てきた言葉が語源だということなんです。
まず最初に出てきたこのホテルの基本コンセプトが「WHATEVER/WHENER」、つまり「ゲストのリクエストには、いつでもどんなことでも応えよう」という想いだったと・・・。
更には「WOW!」と驚くようなサービス、「WONDERFUL」と言ってもらえるサービス、「WELCOME」とゲストを迎えるサービスなど、目指すサービスを表現する言葉を考えていくうちに、「Wで始まる言葉って良い意味の言葉が多いね」「その頭文字を取って『W』という名前にしよう」・・・というやりとりから決まったとのことです。
(本当ですかね、笑)
レセプションの向かいにまたも「WHATEVER/WHENER」カウンターがありますが、ここは実際にはあまり使われておらず、本格的なコンシェルジュ業務は1階で担当しています。