天気最悪だった釜山 (5) 土砂降りの釜山到着~チャガルチ

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僕の乗ったJAL957便。
釜山の金海(韓国語読みだと「キメ」、日本語読みだと「きんかい」、英語表記だと「GIMHAE」)国際空港到着は定刻よりやや遅れた午後1時10分でした。
日本と韓国・釜山とは時差はありません。

金海国際航空の国際線ターミナルは2007年オープンとまだ新しく、コンパクトな作りもあって、初めての旅行者にも動きやすい・分かりやすい空港。
(国内線ターミナルは隣接した別建物に。連絡バスもありますが、徒歩移動も可能な距離です)
日本とはJALの他、大韓航空、アシアナ航空、エア・プサン、ピーチ・アビエーションなどが発着、香港からは香港ドラゴン航空、香港エクスプレス、中国からは中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空も飛んでいます。
僕らが着いた時には、残念(こんなこと言っちゃいけないか・・・)、某中国機もほぼ同時刻に着いたよう。
イミグレーションは予想外の行列でした。
僕は運良く、韓国人用の窓口が空いてそちらにちょうど僕から誘導されたので、数分の待ちだけでしたが・・・。
↑のドアを出てくると、出迎えの人が沢山。
ツアーの旗やボードを持っている人が多かったので、やはり釜山もツアーを使う旅行者が多いんだなぁなんて思いました。
飛行機の窓からの雨の具合が予想より強かったので、まずはロビーにあるインフォメーションでこの後の天気予報などを聞いてみます。

ここには「日本語」の表示もあって、実際日本語がネイティブに近い女性が親切に相談に乗ってくれます。
彼女によるとこのあと雨は降り続くと、それも本格的な雨と・・・。
明日も曇りあるいは雨、午後からは少し晴れるかも?が最新情報ということでした。
どうしよう、初めての町を歩くのに雨は辛いです。
荷物も持って傘を差しながら地図を見ながら動く・・・これは結構大変で、たぶん晴れの日の半分も動けないかもしれません。
当初、頭の中で考えていたコースも雨用(?)に変更しなければ。
それに傘も用意してこなかったので、どこかで買わなくては・・・。
次いで今度は銀行に、両替えです。
ここで分かっていることとはいえショックなことが!
超ウォン高です。
10000円が88800ウォンにしかならない、これはすごい換算率です。
今回の旅行、相当引き締めて行かないと・・・(笑)。
ここで、ターミナルの外に出ます。
わぁ、やはりかなり強い雨。
道路を渡った向こうにタクシーの列が見えています。

ツアーの人が多いからなのか、あるいは地元の人で自家用車利用の人が多かったからなのか、あれだけ人は到着しているのに、タクシー乗り場は閑散と・・・。
客が現れて運転手さん、ホッとするような感じにも見えました。
ソウルなどと同じようにタクシーには2種類あって、黒塗りの模範タクシー(モボンテクシ)とシルバーの車体の一般タクシー(イルバンテクシ)両方が並んでいます。
もちろん僕は一言「イルバン」と・・・(笑)。
このタクシーの初乗り料金は2800ウォンのようです。

思い出してみるとこのシルバーのタクシー、車体に黄色い横帯が入っていたかも・・・。
そこで調べてみると僕が乗ったタクシーは「灯台コール」(トゥンデコル)という釜山の優良タクシーの一台だったかもしれません。
これは釜山市内の一般タクシーから安全運転やサービス、事故暦がないなどの選抜基準を通って選ばれたタクシーのことで、車体にオレンジの線が入っているのと、タクシーの上についているものがオレンジ色というのが外見上の特徴のタクシーです。
観光都市を目指す釜山が外国人もまた観光客も安心して利用できる親切なタクシーをと特別な予算を投じて出来たタクシーと・・・。
そのせいか運転手はとてもフレンドリーで、本当に片言の英単語でかろうじて最低限の意思疎通は可能。
雨なので釜山らしいところで屋内で動けるところ・・・と考え、釜山の繁華街の一つナンポドン(南浦洞)と魚屋が軒を連ねるチャガルチ(「小石」という意味だそう)の中間あたり、傘を売っているところの前で下してもらうことにしました。
傘は調べてみると韓国語でウサン、「傘をください」なら「ウサン・ハナ・ジュセヨ」で良いはず・・・。
目的地までは約25分で到着、料金は16500ウォンくらいでした。
運転手が「ここなら売ってるはず」と下ろしてくれたのは3階建てくらいの大きめのマートの前。
1階レジ近くにいたお客様係のような若い男性に「アンブレラ?」と聞くと、全然分からないよう。
そこで「ウサン」というと「あぁ」と合点がいったようで、2階を指さしてくれます。
2階は日用品売り場でがこれまた物がフロアにぎっしり、どこに傘があるか分かりません。
思い切って近くにいたおばちゃん店員に「ウサン・ハナ・ジュセヨ」と練習しておいた通り言うと、大きく頷いて、ビニール傘のところまで連れて行ってくれました。
値段は3000ウォン、「高いなぁ」とは思いましたが(まただ・・・、笑)、この土砂降りの雨、傘なしでは動けません。
ただこの傘、安いペなぺななビニール傘よりしっかりした大きめのもので、使い捨てには絶対もったいないものでした。
さぁ、傘も買ったし・・・。
さてナンポドンの方に行こうか、チャガルチの方に行こうか考えましたが、マートが通りのチャガルチ側。
なので方向的に港の方に歩いていくと、もうすぐにこんな光景が・・・。
港というか海沿いの道路にずらっと並んだ魚の店、そしてレストラン。
もう辺りは魚、サカナ、さかなです。

雨で人通りは通常より少ないのでしょうが、荷物を持ち、傘を差し、地図を見ながらの写真撮影は大変でした。

店のおばちゃんたちは積極的に声をかけてきますが、中には僕を日本人と見ぬき、日本語で「イラッシャイ。ヤスイヨ~」などと言われる時もあります。
これだけ同じような店が延々あると、買う人はどうやって店を決めているんでしょう。
それにこの辺りの店は値段表示もしてないところが多いし・・・。
こういう屋台の延長のような食堂もあれば
反対側にはちゃんとした店構えの海鮮料理屋がこれまた軒を連ねています。
こっち側は高級魚の扱いが多く、中国語を話すグループはこうした店にどんどん吸い寄せられていました。
僕もどこか直感的に良さそうな店があれば入ろうかと思っていたのですが、全体的に値段が高そう、一人では量が多そう、あまりに魚臭い、特に焼き魚の臭いが鼻についてしまって、ちょっとパス・・・。
雨が更に強くなってきたので、近くの大きな建物に。
たぶんこれが「新東亜市場」という古くからあるチャガルチの水産市場でしょう。
ということは、さっきのパラソルの下の店やレストランは「場外の店」ということになるんでしょうね。

中はご覧の通り。
ここもまたおびただしい数の魚屋とその付属レストランでぎっしり。
これまたどこのどれをどんな理由で選ぶのか全く??なほど、どの店も同じような魚・貝を売って、料理しています。

ここは値段表示が割とちゃんとしてる店が多めでした。
表示によると2階は乾物屋と、上がってみます。
おぉ、ここもすごい、強烈な海の乾物の臭いです。
雰囲気的には観光客が海苔を一袋だけ買う、そんな感じのところには見えません。
卸系?

今度は3階に上がってみます。
日本語で「刺身センター」と表示がありましたが、要はレストラン街です。
下で買った魚を持ち込んでも、ここで注文してもOK。
窓からは釜山港の景色がよく見えますが、この天気、釜山大橋もすっかりかすんでしまっています。
ここのおばちゃん店員たちにも日本語でしきりに誘われますが、テーブルの上に出ている他の客の韓国風の刺身にあまり食欲が進まなかったので、ここもパスとしてしまいました。

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