前回僕はこう書きました。
部屋に戻り、ゆっくり入浴、深夜のチェックアウトに備えて荷物をまとめ、さぁ、あとは何をして過ごそう。
9時過ぎくらいにホテルを出て、空港には早めに着いて、キャセイパシフィックの「ピア」ラウンジの新しくなったビジネスクラスラウンジでもゆっくり見てみよう、空いていればファーストクラスの方でマッサージもしてもらおうとか、いろいろ考えます。
ところがベッドに横になりながらタブレットを弄っているうちに、何と不覚にも僕はぐっすり寝入ってしまったのです。
前の晩は深夜遅くまで香港の街をうろついていたし、眠気が思ったより強くて、はっと起きた時にはもう・・・。
そうなんです、午後9時ごろにホテルを出て空港に行こうと思っていたのに、目が覚めたのは何と午後11時。
はっと気が付き、時計の針を見ても、瞬時にはその時刻が信じられません。
ちょっと目をつぶってうとうとしただけだったのに・・・。
何と3時間も寝てしまっていたのです。
さぁ、大変、飛行機は間に合う?
僕の搭乗予定のキャセイパシフィック航空CX524便は午前1時の出発です。
とりあえずあと2時間はある、ここは香港、タクシーもあるし、エアポートエクスプレスもある。
僕は今回ビジネスクラス利用だし、香港の空港は深夜まで業務縮小せず全開なはず。
絶対間に合うと自分に言い聞かせて、なんとか冷静に。
落ち着け、落ち着け・・・。
まずはレセプションにTELです。
「急なフライトの変更があったので(本当はもう決まっていたことですが)大至急チェックアウトする、5分でそこまで行くので請求書を用意しておいてくれ。エアポートエクスプレスの青衣駅まで行くので、タクシーも玄関に待たせておいて」と・・・。
香港のホテルなのでチェックアウトなどでもたもたすることはないと踏んだのですが、問題はタクシー。
昼間はタクシーがホテル前に付けて客待ちしていることが多いのですが、夜にはいないことを僕は知っていたのです。
この後のことはすべてリアルな時刻入りで経時的に・・・。
午後11時15分チェックアウト完了。
やはりタクシーはすぐには来ず、僕の急ぎを知ったベルがホテルの下、駅の近くまでタクシーを呼びに行ってくれ、11時20分タクシー到着。
タクシーの運転手に急ぐようにベルから広東語で念を押してもらい、タクシーの運転手もそれを了解、何と青衣駅までたったの16分という超特急で飛ばしてくれたのです。
値段はHK$105+HK$5(高速料金)。
待ち時間数分で来た11時40分頃のエアポートエクスプレスに乗り(HK$60)、乗車約12~3分の午後11時50分過ぎ、香港空港第1ターミナルに到着です。
何とか間に合いそう(ふぅ)。
それでもエアポートエクスプレスからキャセイパシフィックのチェックイン・カウンターのAあるいはBまでは小走りに・・・。
チェックインカウンターはがらがら。
僕のチェックイン出来るかどうかの心配をよそに、カウンターのオネーさんは何事もないかのような(遅いという言葉もなく)通常のチェックイン作業。
良かったぁ、間に合った。
でもこれは香港だから出来たことですよね。
他の国だったり、他の街だったらこうはいかないはず。
あぁ、恥ずかしい、寝過ごしで、こんなにあわてるなんて。
ここでふと思いました、オンライン・チェックインすればこんなにあわてなくても、ただ搭乗時間までに空港に着くことを考えてりゃ良かったんだ・・・。
それならもう少し精神的な余裕もあったはず。
こんなシンプルなことも思い出せないほど、あの目覚めた時の時計の針はショックが大きかったんです。
出国はこの時間なのでセキュリティチェックもほぼ待ち無し、イミグレはe道通過なので所要時間約15秒。
日付の変わった0時10分には余裕で出発ゲートに向かうことが出来ました。
今回の僕の寝坊で、楽しみにしていた新しくなった「ピア・ラウンジ」のビジネスクラスラウンジの見学も出来なかったし、ファーストクラスの方でマッサージもお願いすることは出来ませんでした。
でも考えてみれば、そんなことでどうでも良いことです。
あと30分も寝てしまって、飛行機に乗れなかったことを考えれば・・・。
それでも搭乗ゲートは17番なので、途中にあるキャセイドラゴン航空の「G16ラウンジ」で喉を潤すことだけは忘れません。
滞在時間はほんの数分。
で、午前0時25分、ボーディング開始時には無事ゲートに到着することが出来ました。
機材は777-300機材で、アメリカン航空、カタール航空、JALとのコードシェア便。
ビジネスクラスは2-3-2のアブレストで6列です。
2/3くらいの搭乗率で、とりあえず僕の隣は空席。
キャセイの常で、こうした超深夜便でも、昼間の便にほぼ準じたフルサービスがなされます。
ウェルカム・ドリンクもあるし、インフライトサービスマネージャーや日本人FAの丁寧なあいさつもあります。
機内の電気もすぐに消されるのではなく、食事のフルサービスすら始まります。
僕はいつもはこういう深夜便に乗る
と、すぐに熟睡、食事なんてもっての他ですが、今日は3時間も寝てしまっているし、ホテルから空港へ焦りながら急いでアドレナリン分泌も↑↑なので、すぐには眠れそうもありません。
なので珍しく食事もお願いすることにしました。
たださすがに深夜便だけあって品数は少なめで、フルーツのスタ-ター、パン、メインは肉か魚からの選択、デザートにチョコレート・ピーナッツバター・ムースという内容。
更に欲しい人には昼間便と同じチーズ・セレクションもあります。
ベリーにはシンジャー・ソースが・・・。
この牛肉の中華風煮込みも美味しくないはずはない出来、キャセイは深夜便でも機内食の手は抜いていません。
ただ想像するだに、何人くらい食事をする人がいるのかこういう便では予想しずらく、積み込み数には気を使うんでしょうね。
思ったより食事している人がいて、でもさすがの僕も食事が終わると、少しは眠くなります。
日本までの飛行時間は約4時間10分。
日本時間の午前6時10分、ほぼ定刻に成田の無事到着です。
僕はそのまま仕事に、仕事開始時刻には十分間に合いましたよ。
それからご心配いただいたこの日付をまたがないチェックアウトでゴールドパスポートのステイ・カウントが付くかですが、この滞在はラッキーにもちゃんと付いていました。
今回は前半飛ばし過ぎて、後半はややしぼみ気味、しかも寝過ごしというとんでもない失敗もありましたが、香港に行くと決めて4日目の弾丸旅行、楽しめたことは楽しめましたよ。
いつも僕の旅行記を最後まで読んでいただいて有難うございます。