ホテルファンの間でも沖縄名護市の「喜瀬別邸ホテル&スパ」が8月末で一時閉館のニュースは、最近次々に沖縄に開業する新設ホテルの華やいだニュースの陰に隠れてしまった感があります。
我が家としてはあのホテルのすぐ近くに親戚が住んでいるので、開業当時(2007年でしたか・・・)はその伝(つて)で格安にステイ出来たことを懐かしく思い出します。
その「喜瀬別邸ホテル&スパ」が、何と施設をリニューアル、「ザ・リッツ・カールトン・ホテル」として新しく生まれ変わることがついに発表になりました。
地元「金秀リゾート」の経営になるこのホテル、約3万3400平方メートルの広大な敷地に97室のホテル棟とスパ棟などで構成されていて、屋内外のプールやエステ、ブティックなども完備、大人向けの高級感あるリゾート空間を演出して、国内の団塊世代や中国、香港など海外の富裕層を取り込んで、一時は大変な人気のリゾートでした。
しかしリーマン・ショック以来、客室稼働率は低迷し、最近では他のホテル運営会社との提携など新たな展開を模索していたとのことです。
ゴールデンウィークにこのホテルを訪れた「旧知のソウルファン」さんは「混んでいたのはイタリアンだけ・・・」と評されていました。
どうやら、この「リッツ・カールトン、沖縄進出」は京都よりもその実現が早そうです。
(写真は「喜瀬別邸」のウェブから転載)
そして「リッツ・カールトン」と並んで世界的なラグジャリーホテル・チェーンの「フォーシーズンズホテル」の沖縄進出も京都より早いかもしれません。
これは「恩納通信所返還跡地」に予定されているもので、マレーシアの「ベルジャヤ・ランド社」と地元地主会との基本合意が3月末、すでに済んでいます。
「ベルジャヤ・ランド」社のCEOは「フォーシーズンズホテル」を同跡地に建設することを明らかにし、「沖縄は中国や韓国から3時間以内で来ることができ、リゾートを楽しめる地。独自の文化もあり、世界に通用するリゾートの可能性を秘めている」と語ったとのことです。
ホテル規模としては客室数150~200室程度のようです。
検索してみると、地元紙「琉球新報」には
「ベルジャヤ社は48・9ヘクタールを地主会から借り、商業施設やスパなどを体験できるライフケア施設などを開発する。地主会もマネジメント会社を設立してベルジャヤ社、東京汐留の開発を手掛けるヴィータ・イタリア社と共に、『100年リゾートタウン』に向けたまちづくりに取り組む。開発完了は5年を予定している。」
とありました。
そうするとあと5年で、沖縄には「ザ・リッツ・カールトン沖縄」と、「フォーシーズンズホテル沖縄」(ホテル名は共に僕の仮称)という世界の2大巨頭ホテルが揃い踏みということになります。
これは楽しみですが、既存のホテルは戦々恐々と言ったところでしょうか。