街は早くもクリスマス一色@シンガポール (17) リヴァーヴァレーでチキンライス食べ比べ

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シンガポール最後のランチをMRT「エスプラネード駅」近くの店で食べたかったのですが、残念、その店はつい最近クローズしてしまったそう。
店は現在高級中華料理店に改装中でした。
ならば、方向転換。
もう一つ僕がシンガポールで食べたかったもの、チキンライスと行きましょうか。
実は僕はタクシーに乗るたびに、タクシー運転手とは結構会話を交わし、特にローカル・グルメに関する話題にはかなり食らいついて、情報収集をしてきました。
そんな中、シンガポールの国民食チキンライスはどこが美味しいかという話になった時、ある年配の運転手は
「何と言って絶対『ファイブスター』のカンポン・チキンだね、あれ以上のものはない、『ティエンティエン』(マックスウェルの天天海南鶏飯)なんか観光客ばかりて駄目だ」
と・・・。
「ファイブスター」、人気の(チェーン)店のようですが、僕はまだそこでは食べたことがない・・・。
別の運転手も
「チキンライスなら『ファイブスター』か『ブントンキー』(文東記)だね」
と、たいていの運転手がチキンライスといえば、「ファイブスター」の名を口にします。
そこで僕は持参のタブレットで店のある位置を調べていて、「ファイブスター」と「ブントンキー」がほぼ隣り合っているところを見つけちゃったのです。
チキンライスは一般に小盛り、大喰らいの僕なら絶対2軒梯子出来ちゃうくらいな量のはずです。
そうだ、食べ比べだ、チキンライスの食べ比べ。
それにそのエリアは僕が泊まっている「グランドハイアット・シンガポール」からそう遠くありません。
(もちろん歩ける距離ではありませんが)
その場所の名前は「リヴァーヴァレーロード」(River Valley Road)というところ。
タクシー運転手には、一発で分かってもらえる地名です。

おぉ、ここがそうですか。
「五星海南小厨」、確かに「ファイブスター」だし、店頭に大きく「カンポン・チキンはオイリーではありません」と書いてある、タクシー運転手が言っていたのはこの店(あるいはチェーン)に間違いない・・・。

     http://fivestarchickenrice.com/


この店、チキンをメインにしてはいるようですが、海南料理各種も出していて、僕らの目からすると中華料理店のよう。
でもたいていの人のテーブルにはチキンが並んでいます。
やはりこのカンポン・チキンというのが売り物なんでしょう。
カンポン・チキンのカンポンとは、たぶんマレー語でcountry、田舎という意味。
ここではfree range chicken、放ち飼いの鶏を指していて、less in fat, rich in flavorだと大いに宣伝しています。

Less in fat and rich in flavour, free range chicken is cooked in the traditional Hainanese style and served with house- made chilli and ginger sauces. Taste less oil and more goodness in every bite.


店員は英語の分かる人は少なく、しゃべれてもかなり訛の強い英語です。
シンガポールでも、中心を離れるとこうなる?
それともここが海南料理屋だから?
チキンライス・・・だけでも通じそうですが、まずはメニューを見せてもらいます。
おっ、ここにはチキンの大盛り(複数人数用)のメニューがある・・・。
思い切って3人分はあろうかという「ハーフ」を頼んでみます。
これから絶対食べた気になる量なはず。
16シンガポール・ドル(約1250円)だそうです。

すると英語のかろうじてわかるおばちゃん店員、「スティーム?ロースト?」から始まって、「ボーンレス?、ウィズ・ボーン?」(これが分かりずらかった、まさか骨のあるなしを聞いてくるとは思わなかったので)、「ブレスト?XXX?」(XXX、最後まで聞き取れず)と注文のディテールを詰めてきます。
で、スティーム(蒸し鶏)、ボーンレス(骨なし)、ブレスト(胸肉)で出てきたのがこれ。

お味は?
それがうま~~い、僕は気に入りました、ここのチキンライス。
確かに低脂肪が分かる鶏肉に、濃すぎない醤油生姜だれ、美味しいご飯、付いてくるスープも〇で、テーブルの上の生姜やダークソイソース、チリで味を調えると、良いですねぇ、これ。
全部で19.3シンガポールドル、0.3シンガポールドルはお手拭の代金のようです。

実はさしもの僕も「ファイブスター」のチキンだけでお腹一杯になってしまったのですが、やはり当初の目的通り、食べ比べという意味でお隣の「ブントンキー」にも入ってみます(ここが僕の悪い癖)。
こちらは「ファイブスター」よりシンガポールらしく、ほとんどのオバちゃんスタッフが英語堪能、お客も「ファイブスター」よりちょっと上な感じの人が多い印象。width=”700″ height=”467″/>
ここでもチキン・ライスだけでもいろいろなメニューがありますが、一番普通の量の少ないものを注文してみました(税込、7.15シンガポールドル)。
(実はもうお腹がだいぶ膨れていたので)
お、懐かしい、このピラミッド型のご飯の盛り付けとカトラリーの包み方、これがこの店の特徴の一つでしたね。
ここのチキン、一言でいうと、バランスが良いチキンライスです。
チキンのいろいろな部分が乗っていて、葱も絶妙な味を出しています。

全く同じ値段帯の普通のチキンライスを食べ比べれば良かったのですが、今回そうしなかったので何とも勝敗は付けにくいですが、僕はカンポン・チキンの方が好きだったかな・・・。
なお、このエリアにはタクシー・スタンドはないので、通りで手を上げてタクシーに停まってもらいます。

★シンガポールのチキンライスについて、某サイトからもコピペ(どのサイトだったか失念)

全国のあらゆるホーカー・センターで見られるこの料理は、数多くのトップクラスのレストランやホテルのカフェのメニューにも並ぶもの。
様々な価格で売られており、ひと口サイズの鶏肉(大人数の団体の場合は鶏1羽分)を、香り高いライスとスパイシーなチリ、ショウガのペーストとともにいただきます。
この料理のレシピは、中国南部沖の海南島出身の中国人移民によって伝えられた味をアレンジしたものです。
海南の地元住民はこの料理を”ウェンチャンチキン”と呼んでいます。こちらは身が少なく繊維質が多い鶏を使い、油分が多いライスを添えて、グリーンチリをすりおろしたソースが味をまとめます。

シンガポールスタイルのチキンライス
調理法は海南人のルーツに遡ります。
鶏肉を完全に火が通るまで茹で、冷水に浸して柔らかく仕上げます。
地方によっては、鶏肉をローストまたは醤油で蒸し煮した味のバリエーションがあります。
シンガポールでは、地元の広東人たちの味覚を取り入れて赤唐辛子ソースを効かせ、柔らかい若鶏を使います。
しかし、何と言ってもライスとチリソースが味の決めてです。
ショウガとパンダンリーフを入れて鶏のスープで炊き上げるライスは、パサつかずくどすぎず、チリは辛さと酸味が絶妙のバランスでなくてはなりません。


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