「あべのハルカス近鉄本店」14階にある「神戸北野ホテル」山口浩シェフの「「エ・オ」(ベルナール・ロワゾー・スィニャテュール)というレストランでのディナーの続きです。
凍ったガスパチョに続く4皿めはフォアグラ。
プレゼンテーションが斬新です。
トウモロコシ(甘い!)と、何とポッポコーン、ココナツビネガーが味を引き締めています。
ただ、フォアグラがちっちゃ~い。
こういう写真って、比較するものがないと、大きさが分かりずらいですね。
次はびっくりしました、鮎です、鮎が出てきました
鮎の塩焼きのフレンチ・バージョン??。
ガラスの器の下からは桜のチップのスモークがもくもくと・・・。
ここでの鮎はたぶん焼いてなくてポワレ、その上に骨煎餅、そしてトップには燻製の香りが付いたエスプーマという構成です。
ガラスの器に塗られている緑はたぶん菊菜のソース、川苔のイメージでしょうか。
味はプレゼンテーションの斬新さを上回るもの、美味しかったと思います。
全然「和」を感じさせない鮎でした。
続くのは鱧(はも)、食材だけからいうと5皿めから6皿め、まるで和食みたいです。
その鱧はここではベニエと、つまり天麩羅というかフリッター。
ジロール茸が見えています、ソースもジロール茸のでしょう。
あと玉葱と人参。
揚がり具合が軽いです。
7皿めはこのコースのメイン、黒毛和牛をバジルとイエローパプリカのソースで食べさせる料理です。
液体窒素で粉末状にされたマスタードも振り掛けて・・・。
もちろん美味しくないことは全然ないのですが、とにかく全体のポーションがミニチュア過ぎる気がしてしまいます。
ちまちまし過ぎ?
次はデザートになります。
ライムのソルベと、木苺と生クリームを使ったチョコレート・サブレ。
ルージュを引いた唇はマリリン・モンローのイメージ?
2番目のデザートは確か「グレープフルーツのディスク」と給仕の人は言っていました。
ディスクとは円盤、これをピザのように切りながらアイスクリームを絡めながら食べてみます。
そして最後の最後の10品目に、ミニャルディーズと紅茶(コーヒー)。
最期にシェフとおっしゃる方の挨拶もいただきましたが、お若そうな人で、オウナー・シェフの方ではなさそうでした。
ベルナール・ロワゾーの精神をベースに、フランスと日本を融合して、感性と科学に裏打ちされた斬新なフレンチというシェフの目指すところは、分かった気がします。
ただそれが成功・完成しているのか、僕に合っているのかはちょっと保留です。
ご馳走様でしたぁ。