食べて食べて岩手 (7) 6食めは「もち膳」@一関「蔵元レストランせきのいち」

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花巻の「マルカン百貨店」から新幹線「新花巻駅」へ。
運転手さんは生粋の花巻っ子と・・・。
これまでのホテルやお店のスタッフ、駅員さんなどでは聞かれなかったかなりすごい「東北弁」(笑)で宮沢賢治自慢(地元自慢)を聞いているうちに新幹線駅に。
駅は何でこんなところに駅が?というほど、緑の中にありました。
駅構内には無料の足浴があったり、列車の発着本数がかなり少なかったりと、いろいろ驚くことも・・・。
僕の目指す「一関」には北上、水沢江刺と停まり、30分弱で到着です。

「一関」も「花巻」同様、「盛岡」まで来たので寄ることにしましたが、僕ら関東人にはあまり来る機会のない町です。
僕がこの町に来たかったのはグルメと趣味の両方で・・・。
タブレットを片手にまずはグルメの方の目的地を目指します。
時間はまだあるので、徒歩でです。
途中にこの地の名物「亀の子せんべい」の「大浪」がありました。
このせんべいは良質の黒胡麻をペーストにして、店独自の製法によって作られた胡麻飴を小麦粉と砂糖で作った生地にたっぷりかけた、甘く風味のあるせんべい。
この他に買った今回のお土産は、職場用に季節の栗バージョンの「かもめの玉子」(これ、正式には大船渡のお土産ですね)、そして我が家用には「松栄堂」の「田むらの梅」でした。
後者は梅と青紫蘇の香りが実に良く、お茶会にだって使えそうな上品なお菓子で、うちのお婆ちゃんも気に入ってくれたようです。

駅から歩いて12~3分、僕の目指す「蔵元レストランせきのいち」が見えてきました。
ここは江戸時代から続く由緒ある蔵元「世嬉の一酒造」がやっている商業施設。
もともとここにあった工場はすでに移転していて、かつて酒造りをしていた大正から昭和初期に建てられた蔵を地ビールの醸造や郷土料理などを出すレストランにして営業しているのです。
これらの酒蔵群は、国の登録有形文化財に指定されていますが、 レストランなどと共に「酒の民俗文化博物館」や一関ゆかりの文学者を紹介した文学館 「いちのせき文学の蔵」なんてのも併設されていて、この辺りではひときわ目立つ施設になっています。
ここまで来る途中にあった「蔵ホテル一関」というのも、ここの経営のようです。
これは「酒の民俗文化博物館」の中。

大きな酒樽が見えていますが、これより奥は有料での見学となるようです(だから入りませんでした、笑)。
こちらの建物では「世嬉の一酒造」のお酒が、試飲OKで、ショッピング出来ます。
ご存知のように僕は下戸、目指すのはこっちの方です。
このレストランでは一関の郷土料理が出されるそうですが、一関の郷土料理って?
ハレの日の食「もち」とケの日の食「はっと」がその中心なんだそう。

「はっと」とはすいとんのようなものと、なので僕はここでは「もち」料理を食べることにしました。
「もち膳」というやつです。
一関にはもちの種類が何と300種類もあるといわれていて、ここでは9種類のもちとお雑煮が入ったお膳が2200円、4種類のもちとお雑煮の方が1300円。
僕は量の少ない方の「もち膳」にすることにしました(だって、朝から食べっぱなしなんだもん)。

店内はどこからこれだけの人が来たんだろうと不思議なほど混んでいて、一人の僕は奥のカウンター席に案内されました。

ここは蔵元レストラン、地ビールのサーバーもあるし、周囲の皆さん、日本酒注文しまくりです。

メニューは分かりやすい写真付き、前沢牛を使ったもの、「奥州藤原膳」という奥州平泉時代の食を再現した料理、もちフォンデュなんて創作料理もあります。
で、これが「もち膳」、これに後でお雑煮が運ばれてきます。
4種類のもちの中央には箸休めの大根おろし。

もちはさすがに売りものらしく、美味しくつけています。
まさか杵つきではないでしょうが、うちの餅つき機よりずっと美味しいです(当たり前か)。
ずんだも、胡麻も、あんこも上質で、右下の赤いのは珍しいヌマエビというこの辺りの淡水海老を使ったもの。
茹でて少し煎ってあるのでしょうか、その独特の感触が口に心地良かったです。

そしてお雑煮の登場。
出汁も美味しく、もちだけにお腹はだいぶきつくなり、高い方の9種類の餅が出てくる方にしなくて良かったと思いました。

一関はもち料理が名物、それが確認できただけでも嬉しかったですね。
さぁ、もう夕方。
帰りの新幹線に乗る前に、もう一つの一関の名所に・・・。
こっちはグルメではなく(もうこれ以上食べられません、お腹いっぱいです)、僕のもう一つの趣味、音楽の方のです。
世界一音の良いジャズ喫茶というのに行きたいのです。
それはここから歩いてすぐのところに・・・。

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