香港島の宿泊ホテルからMTRで40分弱だった元朗(ユンロン)、新界では商業的に大きな町といえるでしょう。
ま、実際には新界は全香港の90%を占める大きな地域、1970年台頃まではほとんどが山林と原野、鄙びた農村にすぎなかったところが人口の増加に伴ってニュータウンがたくさん建設され、一躍香港のベッドタウンになったわけですが、そんな中でもこの元朗は沙田や屯門などより香港中心部に近い雰囲気を持っている感じがします。
ゆっくりとですが町の真ん中を走るこのLRTの存在も、町の更なる発展に寄与しているのでしょう。
で、元朗中心部の町歩き。
さっきの「大栄華酒楼」の飲茶でお腹の方はだいぶ満ちていますが、ここは香港、ましてミニ九龍のような町のど真ん中、目に入るのはどうしても飲食店中心になってしまいます(笑)。
「大栄華酒楼」の近くでまず目を引いたのが、外装工事中ですが、トレードマークの赤い看板が見え隠れするこの「恒香老餅家」。
ここの恒香老婆餅といえば、元朗ではナンバーワンの特産品。
元朗に遊びに来た香港人は、必ずここで老婆餅を買うといっても過言ではないくらい有名な店です。
箱売りの他に、店頭ではこのようにガラスケースに入ってばら売りもされていて、1個だけ買うこともできるので、僕もその場で歩き食い。
さくさくのパイ生地の中に、求肥のような食感のもっちりとした冬瓜の餡が入っていました。
元朗土産、いや香港土産としても最適というこの恒香老婆餅、残念ながら僕にはそれほどピンとくるものでは・・・。
店にはその他、「迷?皮蛋酥」(ピータン入りパイ)や「紅荳棋子餅」 とかお腹が空いていれば試してみたいものがたくさん。
元朗とは言ってもここは香港、商品には英語の表記があり、若い店員は商売用語は英語でやりとりがじゅうぶん可能でした。
あ、あとこの店も相当人気のようでしたよ。
「好到底麺家」という麺の店。
「好きでたまらない(底まで好き!)」という名の屋号を持つ創業60年以上にもなるというの老舗の店。
旺角や灣仔でこの店見たという方は多分香港の達人さん、でもあそこは乾麺だけの販売で、麺が実際に食べられるのはこの元朗本店のみなんだそうです。
ここではほとんどの人が蝦子麺を頼んでいます。
麺が長いので店員がはさみで切ってくれたり、日本人の僕には珍しいことの多い麺だったのですが、混んでいて相席、周りの人が僕の方をかなり興味深げにじろじろ見るし、それよりなにより蝦の濃厚さ、というよりその生臭さに耐えられなかったので、麺の写真は無しです(すみません)。
いくら有名な店でも合わないってあるんですね、ほんと。
無難に雲呑麺にしておけば良かったかなぁ(泣)。
店ではもちろんいろいろな種類の麺や蝦の卵のふりかけ(↑の100元とあるもの)が売られています。
円盤状のものは「伊府麺」、乾麺には蝦の他、貝柱やアヒルの卵などが練りこんであるものが並んでいました。
さぁ、まだまだ元朗を歩きます。
次は絶対に外さないであろう元朗名物のスイーツを・・・。