26時間の「北京」弾丸旅行 (10) 前門~張一元茶庄

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天壇公園で朝のすがすがしい空気を吸った後は、繁華街の「前門」までタクシーで出ます。
北京もタクシー料金は安く、ちょっとした移動なら15元を越すことはあまりありません。
台数も走っていますし、オリンピック以降は最低限の英語が通じるドライバーも少しはいます。
地図を見せても地名は漢字で書かれているので、なんとなく行きたい場所は分かってもらえます。
時間のない旅行者は迷わずタクシー利用でしょう。
有名な天安門広場を1キロ弱南に下ったあたりが「前門」というところです。
見えているのは「毛沢東紀念堂」でしょう。
そしてこの門をくぐった先が「前門大街」、繁華街です。

振り返ってみるとこんな感じです。
両側には、古くからの歴史ある名店が並んでいます。
たとえば、北京ダックの「全聚徳」の本店もここにあります。
テイクアウト用の窓口に人だかりが出来ています。

でも大通りからちょっと小道に入れば、庶民的な小さいお店が密集した地帯。
美味しそうな店も数多く、あぁお腹が一杯でなければ・・・(笑)でした。
中国でお馴染みのミニトマトやイチゴを飴でコーティングしてくしに刺したもの・・・猛烈に食べたかったのですが、北京の空気の悪さを考えると、ずっと店頭に置いてあるものは飴だけに手が出にくかったです。
この店(↓)は本当に美味しそうでしたよ、餅屋。
焼餅や焼饅頭もあるし、野菜や肉などを挟んで(包んで)食べるクレープ状の薄餅も魅力的でした。
あぁ、もっとお腹が空いてたら・・・の溜息しきりでした(笑)。
今度は「大棚欄」という最も賑やかな通りに入ります。
世界一有名な漢方の「同仁堂」、中に入るだけで健康になりそうな独特の匂いに溢れています。
そしてそのお隣がお茶の「張一元茶庄」です。
前にも書きましたが、ここでお茶を買うのが今回の旅行の目的の一つでもあったんです。
1階2階の壁を埋め尽くす茶筒、茶筒、茶筒・・・・。
お茶の種類、値段で詳細に分類されています。
ここで英語の話せそうな白い上着を着た、日本のデパートや銀行で言えば「お客様係り」のような人をつかまえます。
やった~、その若い男性は最低限の英語が可能でした。

彼の薦めに従って、茶葉の香りをかぎながらお茶の種類を決め、更に値段による品質の違いも考慮に入れながら、最終的に買うお茶を決めていきます。
さすがに同じ種類なら、高いお茶のほうが絶対に香りが良いです。
ある意味「こんなにも違うの?」って言うくらい、明らかに違います。
値段は500グラム単位で記載されていて、すごく高いお茶は保管庫の中に恭しく鎮座ましましていました。

ここの店員さんたちの仕事振りは実に素晴らしく、その何とも正確で手早い計量、梱包は、まるで手品師のようでした。
見ているだけでワクワクするほどです。

で、出来上がったこの店独特の包み方。

僕は、烏龍茶を500グラム、龍井茶を300グラム、割と高い方のクラスのお茶で買い揃えました。
美味しいですよ、ここのお茶。
一部の上海のお店のような観光客用のボリボリ値段ではありませんん。
中国の普通の人も買いに来るお茶屋さん、不味かろうはずが、ボリボリ価格であろうはずがありません。
しばらくは我が家の食卓もかぐわしいお茶の香りに包まれ続けるでしょう。

後日記:
お茶の値段、レシートが出てきました。
500グラム単位の値段で、烏龍茶が580元、龍井茶が460元のものでした。
クレジットカードも利用できました(以前は不可)。
ご参考までに。

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