NRT-ORD-BOS-LGA-JFK-NRT (12) ブルースクラブをはしご

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僕がアメリカに来る時のゲートウェイに良く使うシカゴ、それはシカゴ線のチケットや特典がニューヨーク線に比べて取りやすい、乗継に便利・・・などのこともありますが、僕がシカゴという街が好きという理由が一番大きいように思います。
その「好き」な理由の一番が、その音楽シーンの活発さ。
シカゴにはジャズもそうですが、土着系の黒人音楽のライブを聞かせる店がたくさんあって、一見のツーリストでも簡単に見に行くことが出来ます。
特にブルースというロックやR&Bの素になったジャンルの音楽は、シカゴは今も同じく盛んなテキサスのオースチンなんて町をはるかに凌駕する質と量で、僕らを圧倒してくれます。
わずかな入場料(超ローカルなところはそれすら無料)とドリンク代だけで、1950年から60年代のシカゴ・ブルース全盛期の頃のブルース・クラブの雰囲気に浸れるんですから(実際には違うでしょうが・・・)、ファンには堪まりません。
「ミリオン・ダラー・カルテット」というミュージカルを「リンカーン・アヴェニュー」の小劇場で見た後、地図を片手に「ハルステッド・ストリート」に徒歩移動。
碁盤の目のようなシカゴの街は通りの名前が分かれば動きやすいところ。
ただ問題はそこは危険なエリアかどうかということだけです。
幸い徒歩約15分弱のこの移動は、暗い住宅街が多かったとはいえ、十分セーフなもの・・・良かったぁ。
まずはその名も「B.L.U.E.S.」という店、ブルースをネタに騒ぎたいという人よりもブルースを「聞きたい」という熱心な人の多い店。
こうした店のライブはたいてい午後9時とか9時半始まり、僕が着いた午後9時40分頃にはもうドアの外までスクイーズするブルース・ギターの音色と、ソウルフルなシャウトが響いていました。
この日の入場料は$7、これはその日のアーティストの格によって違います。
出演者は「トロンゾ・キャノン」(Tronzo Cannon)というまだこの世界では若手の方に入る人。彼ならではという個性には欠けますが、いかにも現代のシカゴのブルースを聞かせてくれて、僕のテンションも上がりまくりです。
店内の写真撮影はOK、中には動画撮影している人もいますが、それはたいていの店で原則禁止になっています。
今度は通りの向かい、シカゴでは一番の大箱ブルース・クラブ「キングストン・マインズ」(Kingston’ Mines)に行ってみます。
ここでは出演者がブルージーでテクニシャンとはいえ、スチュードベイカー・ジョン(Studebaker John)とジョアンナ・コナーズ(Joanna Connors)という白人達だったので、この日は遠慮。
でも客足はすごい、本当に人気のクラブです。
今度は場所を「ループ」地区南端に移して「ヒルトン・シカゴ」の裏手にある「バディ・ガイス・レジェンズ」(Buddy Guy’s Legends)というこれまた人気のクラブに・・・
「バディ・ガイ」というのは人気のブルース・ギタリストの名前、彼自身もここでは良く演奏するそうですが、この日のステージには「ディートラ・ファー」(Deitra Farr)という女性シンガーが上がっていました。

典型的な「big fat woman」振りで、黒人街のブルース・ウーマンは例外なくこのタイプです。
唄も演奏も破綻なく、ほぼ満員の聴衆(99.9%が白人)を沸かせてくれます。
ここは南部風の食事でも有名な店で(経営者は「B.B.キング」のブルースクラブの成功にあやかりたいのでしょう)、アメリカ各地からの観光客が団体用の大テーブルで食事に夢中と言う光景も見られる店です。
かなり観光用、なので店もきれいだし、シカゴらしいショー付きのレストランってイメージで来る人も多いのかもしれません。
ここの入場料は$8。

壁には由緒ありそうなギターや写真で、雰囲気作りもばっちりです。
今度は「ブルー・シカゴ」(Blue Chicago)というクラブ、ここは街の真ん中、それにしてはブルース好きの集まる店として知られています。

以前は2店舗あったのですが、今はこの1店舗だけ、こんなところにも経済の不況が現れているのでしょうか。

ここのドア・チャージは$8、出演は「シャーリー・ジョンソン」(Shirley Johnson)、「ディートラ・ファー」同様アルバムも出している女性シンガーです。
「ディートラ」嬢と全く同じ体型から繰り出すブルース節は実に壷にはまったものでここでも充分楽しめましたが、個人的注目はこのギタリストです。
メンバー紹介の時、拍手で
彼の名前が良く聞き取れませんでしたが、かなりなベテランと見ました。
味わい深いギター・フレーズは2011年という年においても、1950~60年代のシカゴブルース全盛期を髣髴させるいいぶし銀のプレイでした。
ブルース漬けというかブルース三昧からホテルに帰ったのが午前1時前、5時にはもう起きて空港に向かい、ボストンに向け出発するのです。
この日も本当に長い一日、良く「くう・ねる・あそぶ」した日でした。
あ、「ねる」は少し時間が短すぎたかもしれませんが・・・。

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