ラウンジでコーヒーを一杯・・・の後は、早速街に出てみます。
午後1時40分くらい(この後すべてサンフランシスコ時間で書きます)のことです。
ヒルトンからサンフランシスコ名物のケーブルカーの出発点、マーケット通りとパウエル通りの交差点まで歩いて約5分です。
アメリカはこのサンフランシスコに限らず、道が碁盤の目のようになっていることがほとんどなので、しかも通りの名前がきちんと表記されているので、初めての街でも待ち歩きはかなり簡単です。
左側のクラシックな建物はGAP、右側の通りの向こうは高級デパートのBLOOMINGDALE’Sの入ったウェストフィールド・サンフランシスコ・センターです。
これがチケット売り場。
花籠などのディスプレイがカリフォルニアらしいですね。
ケーブルカーは片道で5ドル。
でもこのチケット売り場では、1日券とか3日券、更には1週間券とかいろいろなタイプのパスを売っているので、自分の用途に合わせて買うことが出来ます。
これがあるとミュニと呼ばれるバス、トロリーバス、メトロにも全部乗れちゃうんです。
ここで見て欲しいのが、順番を待つ人たちの服装。
何とコートを着た人からTシャツの人までいるでしょ。
これはどう考えても、いかにもサンフランシスコです。
で、これが有名なケーブルカーです。
そして、これはターンテーブル。
ここでケーブルカーの方向転換をするのです。
ターンテーブルでグルっと・・・・
回るのですが・・・
見てください、回すのは人力なんです。
ケーブルカーを押している人が見えますよね。
ケーブルカーは椅子に座るより、こうしてバーにつかまって乗って周囲の景色と坂を下りるスリルを味わうべきですね。
この人たちは香港から来たと言っていましたが、とにかく「寒い」を連発。
「マフラーをどこかで売ってない?」なんて冗談に聞かれたくらいです。
ものすごい数の人が並んでいますが、ケーブルカーは次々にやってくるので、約30分で乗ることが出来ました。
後でホテルのコンシェルジュに聞くと「去年の夏は1時間くらいは並びますよってゲストに説明していたんですよ、今年はやはり旅行控えがあるんでしょうか?」とのことでした。
乗ってみるとさすが坂の街、結構急な坂を下るときなどかなりなスリルもあって、これはこのケーブルカー、絶対に存続すると思いますね。
面白いし、楽しいです。
だから5ドルだって払っちゃうんですね。
途中で2つの路線に分かれますが、両方ともフィッシャーマンズ・ワーフの近くまで行っています。
僕らはカリフォルニア通りで降りて乗り換えて、ポーク通りを目指します。
そこでシーフードの遅いお昼を食べようというのです。
スワンオイスターデポで美味しいシェルフィッシュを堪能してからは、タクシーでサンフランシスコ一の観光スポット、フィッシャーマンズワーフに向かいます。
もちろんケーブルカーに乗っても(ちょっと歩く)、バスでも(これは1ブロック行くだけ)良んですが、もう時間が午後4時過ぎ。
急いで行きたいので、こういうときはタクシーでしょう。
ただここはアメリカ、流しのタクシーは少ないはず、店の人に呼んでもらおうかと思っている矢先に、店の前を空のタクシーが数台通るのが見えました。
さすがに観光都市、ここサンフランシスコでは大き目の通りでタクシーを拾うのはさほど難しくありませんでした。
初乗りは3ドル台、観光客が行き来する場所ならたいてい10ドル以下ですみます。
チップは15%くらい、僕はケチですから(笑)それの端数切り下げです。
さぁ、着きました。
もともと漁師や魚屋が集まっていたフィッシャーマンズワーフは、40年の年月を経てサンフランシスコの最もポピュラーな人気スポットとして定着しています。
漁師だったイタリア人の子孫達が経営しているシーフードレストランが沢山あり、かつて缶詰工場や波止場であった建物はショッピングセンターとして生まれ変っています。
世界中からの観光客で、ものすごい人出です。
周辺には新鮮な茹でたカニやクラムチャウダーなどのシーフードが食べられる屋台やレストランが数多くあり、特にこの辺りは激込み状態です。
値段もレストランで食べるより安いので、屋台も結構賑わっています。
写真は撮りませんでしたが、ある屋台で海老の揚げたのがあってどうしてもそれを食べたくて、でもそんなに沢山はいらないので、威勢の良い屋台のオニーさんに
「2個だけ買える?美味しそうなんで食べてみたいんだ」と。
するとオニーさん、一瞬考えてから、ニコッとして
「いいよ持ってきな、お代は結構」と。
ヤッター!(笑)
ありがたく頂いて夫婦でほおばる・・・これがなんとも美味しかった。
決して揚げたてというわけじゃないんだろうけど、身はプリプリ、衣もカラッと揚がっています。
屋台、恐るべしです。
この左側のサワー・ドーというパンをくりぬいて、中にクラム・チャウダーを入れたのは、ほんと美味しそうです。
お腹に余裕があれば・・・・。
このフィッシャーマンズワーフを海に向かって右に歩いていきます。
すると見えてくるのが・・・
アルカトラズ島です。
1933年から1963年まで連邦政府の刑務所として使われたこの島は、フィッシャーマンズ・ワーフの沖合い3kmに浮んでいます。
海面まで40メ-トル以上もある絶壁、島の周りの早い潮流、そして1年中冷たい水温の為、絶対に脱獄不可能と言われ、有名なアル・カポネもこの刑務所に投獄されたんだそうです。
アルカトラズ島へはこの先のピア41からフェリーのツアーが出ていて、人気がありすぐ満員になってしまうということなのですが、時間が・・・・。
今回はあきらめました。
もう少し歩いていくとこれも人気のスポット、ピア39です。
ピア39というくらいですから、39番桟橋に建つ2階建ての大きなショッピングセンター。
この人気スポットにはレストラン、ギフトショップ、ブティックなど100以上の個性的な店があり、もうご覧のようにメチャ込みです。
また、西側の海に面したデッキからは野生のアザラシが昼寝をしている姿も見られます。
面白い店が多くて、ケーブルカー関連のグッズだけを集めた店、靴下の専門店、ポスターばかり扱う店、マグネットの店・・・・ここは歩いていて楽しい場所です。
そういう常設の店だけではなく、屋台も色々で出ています。
夏だからでしょうかフルーツのテントが随分大きかったです。
美味しそうないちじく。
僕はこういうmissin figを使ったパイが大好物なので、思わず買って帰ろうかと・・・無理ですよね(笑)。
こういう場所にしては値段は安かったです。
・・・ということは毎土曜日(明日)に開かれるというエンバカデーロのファーマーズ・マーケットなどに行けば、相当に安いのでは・・・残念!
後で地元スーパーでドライいちじくを買って我慢しました。
ピア39のフルーツ屋台です。
本当にどれも美味しそうで、結構安いんですよ。
イチゴもさすがこの辺が一大産地ということもあって大粒で甘そう
買って帰りたい欲望を抑えるのが大変でした(笑)。
あっ、チョコレート専門店みたいです。
チョコレート・マニアの僕(笑)はサンフランシスコなら
BITTERSWEET
COCOABELLA
のような専門店が思い浮かびますが、この店でサンフランシスコといえばここのショコラティエといった、たとえば
SCHARFFEN BERGER (http://www.scharffenberger.com/default.asp)
GUITTARD (http://www.guittard.com/home/index.html)
CHARLES CHOCOLATE (http://www.charleschocolates.com/)
MICHAEL RECHIURI (http://www.recchiuticonfections.com/index.html)
MICHAEL MISCHER (http://www.michaelmischerchocolates.com/)
COCO-LUXE (http://www.cocoabella.com/)
辺りが置いてあれば良いのですが・・・。
(もしかして好くんさんとかグルメな方がサンフランシスコに行かれることを考えて、ホームページのアドレスも入れておきます。日本ではほとんど知られていませんが、アメリカでの評価は素晴らしい店ばかりです、ホームページを見るだけでも幸せになれます)
が、残念。
この店はサンフランシスコ土産ナンバーワンのポピュラーなギラデリのチョコレートを中心に、ノンブランドの自社チョコレートを並べている店だったのです。
でも、このショウウィンドウを見てください。
チョコレート好きなら我慢できないですよね(笑)。
バタートフィーの土台の上に、大粒のナッツ類を散らして、上からチョコレートがかけてあります。
いかにもアメリカらしい大き目のサイズで、ナッツの種類、チョコレートの種類で沢山の商品が置いてあります。
僕らは夫婦で一つで充分、ミックスのナッツ、チョコレートはダークのを選びました。
一口食べてみたかっただけで、それほど味に期待はしていなかったのですが、食べてビックリ。
チョコレートが上質なんです。
アメリカっぽいクドさ(笑)がありません。
トフィー、ナッツ、チョコレートの食感の違いもとても良く、これは予想外の美味しさでした。
ただ1つ5ドル以上はしますが・・・。
歩きつかれたので、景色が有名な「NEPTUNE’S PALACE」という店に行ってみます。
日本では有名ではないようですが、アメリカのサイトを見ると、ここは
「デートだったらピア39の2階にあるNeptune’s Palaceに行け。味はまずまず。超濃いクラムチャウダーを試すべし。眺めは最高で、正面にアルカトラズ島、左手にゴールデンゲートブリッジが見えてこれでもかっ!っていうくらいサンフランシスコが感じられる」と。
でもどうもここ、お茶だけでは駄目な雰囲気・・・。
食事をするお腹の余裕はないし・・・・。
一通り一面の窓からの絶景を見て店を出て、店の隣のデッキからほぼ同じような景色を眺めることにしました(笑)。
今度は方向転換をして、フィッシャーマンスワーフの西側を見ていきます。
でもちょっと疲れた。
ケーブルカー。
ここも終点なので、ターンテーブルを使っての方向転換に観光客のカメラがバシバシ。
疲れた足を引きずって、最後はギラデリ・チョコレートのギラデリ・スクエァに。
街のスーパーより高いに値付けですが、さすがに直営店の総本山、ものすごい種類のパッケージの商品が並びます。
隣接するカフェのチョコレート・サンデーが美味しそうでした。
でも、もう足が限界。
で、またタクシーです。
ドライバーに
「観光客なんだけど(見れば分かりますけどね)、ロンバート通りを見てオファレル通りのヒルトン(ヒルトンは他にもあるので必ず通り名を言います)までお願いできる?」
「普通はダメだけどね・・・あそこは止められないんだ。
でも、ま、いいか。少しの時間だけだよ」
僕の作戦は大成功。
この有名な通りは丁度フィッシャーマンズワーフからホテルに帰る途中にあること、車は止められないことは知っていました。
だから知らない振りして「観光客なんだけど・・・」って切り出したわけです(汗)。
ツアーなら何気なく連れて行ってもらえるこの有名な通りも、個人で行くと以外に大変なのです。
さぁ、見てください、この有名な通りを。
世界一曲がりくねった急坂の道として有名なロンバート通りです。
すごいですねぇ、やっぱり。
下から写せられればもっとこの坂の面白さが分かるんでしょうけど、それじゃホテルに帰るのに遠回りです。
上からでも充分です。
ドライバーにお礼を言って、約15分後にはホテルのバスタブで疲れた足の足浴が始められました。
旅行中は、時間を有効に使わなくちゃですものね・・・・。
ホテルに着いたのが午後の7時過ぎ、空はまだまだ昼間のようです。
(日没は8時20分くらい)
7時でエグゼクティブラウンジが閉まってしまったので、部屋に備え付けのヒルトンのどこに
でもあるコーヒーメイカーでコーヒーを入れて一息。
8時半には夕食の予約が入れてあるので、それまではゆっくりと・・・・。
でも寝ちゃってはいけません。
もう少し我慢して起きていて、そのあとぐっすり寝て時差を克服するのです。