天国へのプレリュード? 「天空の森」

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あまり自分からは「ここに行きたい」と言わないうちの奥さん、その彼女が「ここ行ってみたいよねぇ」と僕に差し出したのが鹿児島県にある「天空の森」というヴィラのパンフレット。
何でも山2つという信じられない広さの中に、たった5軒(5室?)の温泉付きヴィラしかないという贅沢なところ、もちろん僕も心動かされましたが、何しろ鹿児島は遠い、自分の休みが取りにくい上にここの予約自体も取りにくい・・・そんなこんなで、ここに実際に行けるまでに、うちの奥さんの提案から数ヶ月は過ぎていました。
まず宿泊時期は天気の良い時期が最高、紅葉も時期も良いが調べてみるとヴィラの周囲は針葉樹が多そう、少し寒くなった方が温泉は気持ち良さそうだが、戸外のサンデッキで「ぐだぐだ」は辛そう・・・考えに考えました。
で、最終結論は10月中下旬がベストだろうと・・・。
その理由の第一は天候、次の理由はちょうどその時期にあるJALの「バーゲンフェア」でのディスカウント・フライトが取れたということです。
宿泊する時間も(お金も?)ないので、今回は「野遊び」というデイユースのプランで、ちょうどその日は部屋も空いていました。
こんな流れの中で、旅行前日は羽田に前泊しました。
ホテルはいつもの「羽田エクセルホテル東急」。
ツインで14400円、僕の仕事が終わってからのチェックインで、午後の10時過ぎの入室でした。
フロントの人に「ご予約より眺めの良いお部屋をご用意いたしました」と・・・。
道理で、部屋はANAですが(笑)エアポート・ビューでした。
エクセル・ホテルさん、いつも有難うございます。
机の上には「コンフォート」の会員は無料のPCが僕のリクエスト通りマウスも付いて置かれています。
やはりこういうエアポート・ホテルでもリピートしたりメンバーになっておいたりすると、好みというのは覚えておかれるものなのですね。
朝起きるとこのビュー。
(部屋の窓からの眺めなので、窓のサッシも一部写しておきました)
もう飛行機がどんどん飛び立っていきます。
鹿児島までのフライトは「クラスJ」で13100円、今はJALのトリプル・マイル・キャンペーンなどもやっていますから、鹿児島往復で、僕のステイタスだとマイルは4868マイル、FOPは2044ポイントも貯まります。
ま、JALの将来は相変わらず不透明とは言えど、マイレージのシステムもそのものは保全されるでしょうから、来年用に「それなり」のステイタスは取れるようにしておくのも、この旅行の目的の一つです。
鹿児島は九州、さすがに大阪に行くのとは違います。
1時間半以上はかかりますので、夫婦ともどもまたも眠りこけてしまいます(笑)。
鹿児島空港到着時はうす曇、桜島の噴煙のせいではなく、本当の曇りのようです。
でも時々は雲の切れ目から青空が・・・。
湿度はさすがに10月、鹿児島でも低めで、さわやかな気候でした。
温泉と日光浴にはちょうど良い日かもしれません。
空港には僕らの名前を掲げたタクシーが・・・。
鹿児島空港といっても空港があるのは霧島、その空港から15分くらいの山中に僕らの行く「天空の森」はあるのです。
タクシーでは実際には3500~4000円かかるのですが、ヴィラで前もってタクシーを手配しておくと、2000円にディスカウント(?)してくれるのです。
(帰路も同様)
これは嬉しいサービスですね。
親切さ満点の運転手さんの解説付きで、早速ヴィラに向かいます。
途中坂本竜馬の話などで盛り上がります。
そして、ここが「天空の森」の入り口。
僕らの到着時間に合わせてカートが待っていてくれます。
カートが敷地内に入るとここの入り口は閉鎖、プライバシーもかなり厳重です。
一流ホテルにいてもおかしくないほどのホスピタリティーを持った女性スタッフが運転、竹林の中を山に登り、霧島連山を望みながら、周囲の説明もしてくれます。

あたりは風の音とそよぐ葉の音だけ、時々は鳥の声も・・・これは到着からもう別世界に着たかのようで、これからのヴィラに期待が高まります。

どれだけ山の中を行くのでしょう。
出会うのは山の木を切り出したり、廃材を利用して家具などを作るおじさん達、丁寧に挨拶をしてくれるシェフとパティシエ、この東南アジアを思わせる段々畑で働く人達だけ・・・他のゲストにはたったの一人もたったの一回も出会いません。
ここはレストランで出すかなりの材料を自分達の畑で作っているのです。
特に野菜には自信があるようです。
ランチが本当に楽しみになります。
本当に見渡す限り、誰もいません。
これだけの広さをきれいにしておく・・・影の労働力はとんでもないほど大変でしょう。
ここでカートを止めてチェックインです。
霧島茶とお茶のクッキー・・・美味しい!
ここは食事にも相当期待出来そうです。
通常のチェックイン作業に合わせて、昼食の時間、好み、アレルギーの有無なども詳しく聞かれます。

スタッフはそのデータを送信してから、またカートに乗って、各自のヴィラにゲストを運びます。
さぁ、僕のヴィラはどんな風なのでしょう・・・。

クイズ:チェックインの机の下においてある小箱は何でしょうか?

鹿児島空港から車で15分ほどの南霧島の山の中にあるリゾート施設「天空の森」。
HPには冒頭、こういうここのコンセプト紹介があります。

天空の森はスーパープライベート空間を目指しています。15万坪の山の中に存在するのは、天空の森に滞在する限られたゲストのためだけの施設のみ。3棟の宿泊専用ヴィラと、2棟のデイステイ用のヴィラ、そして、コンサートやパーティーなどが催されるパビリオン、フロントです。
天空の森は、すべてから開放された楽園です。決してここでは贅沢な食事や豪華絢爛な施設設備を準備しているのではありません。空の広さや頬をなでる風の心地よさ、森の息吹を感じ、自然の恵みを体中に満たし、本来の自分自身を取り戻す空間が天空の森なのです。
素敵な時間がながれていくために、心身のリセットのために、ほんの少し身を委ねるだけでその本質を知ることができる施設を目指しています。

さすがプロ(笑)、うまいこと書いていますね。
でもここ、それが本当なのがすごいところなんです。
さぁ、僕らが案内されたヴィラがここ、名前を「花散る里」と言うそうです。
ここは宿泊出来るヴィラではなく、日帰りと言うかデイユース専門のヴィラ・・・ここに5つあるヴィラの中でも一番「狭い」(笑)タイプのもののようです。

でもでも・・・・僕らの着いた時の感想は、ただ「すご~~い!広~~~い!」でした。
緑の木々を抜けてここにカートが止まった時のこの一瞬に、この日の感動の99%があったくらい、ここのヴィジュアルなファースト・インパクトは最高でした。
もっと近寄ってみましょう。
木の下にマッサージ・ベッドがある、触ってみると低反発マットに最高に肌触りの良い真新しいシーツが・・・。
その向こうには、本当に遮ぎるものが何も無い露天風呂!
わぁ、「スーパープライベート空間」とか「すべてから開放された楽園」という形容詞は本当のようです。
着いたばかりというのに、もう風呂に入りたくて仕方がありません(笑)。

うちの奥さんもただ一言「素敵ねぇ」、それのみ。
見渡す限り、森・森・森。

やや雲に隠れがちな霧島連山も、ここまで見えれば十分です。
温泉はもちろん源泉、ぬるっとした感覚が東南アジアなどにある山中のヴィラなどとの違い、もうここに来れば高い旅費を払ってバリ島やチェンマイなどまで行かなくても良さそうです。
広いウッドデッキも周囲の緑もすべてきれいに清掃されています。
相当念入りに直前に整えてくれているのでしょう。
山の中のヴィラはこういうところに見えない労働力が必要です。
それが値段に跳ね返ってきているのは仕方がないことかもしれません。
聞こえるのは風の音、それにつれて動く木々の葉の音、鳥の鳴き声、かすかに聞こえる山道を走る車の音・・・まさにこれが旅行雑誌などでよく言う「peaceful retreat」なのでしょうか?
時々「カァーン」と強い音がするのは、ドングリの実が落ちてきてウッドデッキに当たる音です。

夢中で辺りを見回してしまいましたが、もちろんスタッフが丁寧にヴィラの各所を案内してくれます。
面白かったのが、このトゥリーハウス、木の上に作られたお休み処です。
もう好奇心を抑えきれずに、早速上ってみます。
ここにも敷きたてのシーツが・・・。
ごろっと寝転んでみると、また違った視点になります。
これは遊び心も満点の場所ですね。

まさにオープンエアのマッサージ・ベッド。

ここは本当に誰も来ないプライベート空間、素っ裸でマッサージ(笑)だってOKだそうです。
(もちろんその勇気はないけど・・・笑)
取りあえずこのヴィラに着いてすぐの写真を載せてみましたが、次回はもう少しここのディテールに迫ってみましょう。

僕らが予約した日帰り専用のヴィラ「花散る里」に案内されて、まずは夫婦ともどもその絶景振りに驚くやら喜ぶやら・・・その様子は前回ここにアップした通りです。
案内の女性からの一通りの説明を聞くと、後は携帯電話で人を呼ばない限り、誰もここに来きません。
本当に全くのプライベート空間になります。

5つあるヴィラの中でもここは値段が相当リーズナブルなせいか(それでも僕らには覚悟の要る値段でしたが・・・)、この東屋(?)の作りはそう豪華ではありません。
(宿泊用のヴィラの方はHPで見る限り、どれもかなり広く贅沢な作りになっています)
でも時間単位で利用するデイ・ユースにはこれで充分でしょう。
必要なものはすべて揃っています。
洗面所もトイレも高級ホテル並です。
アメニティーもオリジナルで良い感じです。
低反発ウレタンのマットも、シーツやガウンも(ブランド名が入っていましたが、失念)本当に高品質なもの・・・隅から隅まで相当な気配り振りです。
ここに置いてある野菜はこの「天空の森」の農園で取れたもの、ヴィラ利用者へのお土産だそうです。

これは嬉しいお土産!
だって見るからに美味しそうな新鮮取れたて野菜じゃないですか・・・絶対美味しそう。
至るところに、一片の緑の葉が・・・。
露天風呂はぬるくなれば、温水を足せる仕組みです。
好きな温度で、好きなだけ入っていられます。
風呂の中は日本式の深いものではなく、周囲は浅く寝そべって楽しむ感じ、中央だけが日本式の座ると肩下まである深さになっています。
この風呂の置く場所、置き方、作り、そのすべてが、ここのオウナーさん、相当東南アジア、特にバリのヴィラを研究されたと思いますね。

氷冷式の冷蔵庫に冷やされているドリンク類はすべて無料、ビールやジュース、お茶、コーラなどがたっぷり用意されています。

天気もまずまず、暑すぎず涼しすぎず・・・僕らは本当に良い日にここに来たものです。


指定した時間に昼食が届きます。
希望の場所に食卓を丁寧にセッティングしてくれます。
このランチが美味しかった・・・次回は、このランチを中心に。

ランチ

ここのデイユース・プラン「野遊び」には、昼食が付いています。
チェックインの時に食事の希望時間を聞かれます。
(アレルギーの有無や、好みなども・・・)
ここでは、好きな時間に、好きな場所で昼食を取ることが出来ます。
僕らは食事に、ツリーハウスの下の、木の質感がとても素敵なテーブルと椅子を使いました。
セッティングは二人がかりでとても丁寧に・・・ここでも鹿児島の「旅館」が経営しているとは思えないような、海外の高級リゾート・ホテルを充分に研究し尽くしたかのようなセッティングぶりが見事です。
皿などの並べ方、食器などのカトラリーの質感・・・。
通常はシャンパンがこれに付くのですが、僕らはそれを野菜ジュースに変えてもらいました。
スタッフが帰るや、とりあえずそのジュースで乾杯!
この野菜ジュースが相当に旨い・・・冷やし具合もちょうど良い。
この味は小松菜でしょうか。
まだ繊維が残っている位の荒いジュース・・・小松菜の味(の癖)を補正するかのように、色々な野菜や果物で微妙に味が調えられています。
フレッ~~シュ!と思わず夫婦で顔を見合わせ、ごくごくと一気飲みするほど。
これは素晴らしいスターターです。
料理はご覧のように見てもきれい、そして本当に美味しそうです。
野菜が一杯、量的にも充分すぎるほどです。
パン籠には自家製のパンと、サンドイッチが・・・。
出来立て感もあって、パンもかなりの出来です。
ここの野菜は、「シラス台地のミネラルを含んだ体が喜ぶ元気野菜」というキャッチフレーズ。
ベーコンやデザートなどと共に、ヴィラのHPから購入することが出来ます。
野菜を作る畑の写真は
http://tenkunomori.net/shop7.htm
で、どうぞ。
商品の購入ページにも進めます。
この大皿がメイン、どれも野菜の美味しさ全開です。
「にわとり牧場」という自家牧場の地鶏のスモークは、野菜と最高の相性。
更に、例えば、この牧場の卵は、農園から出る野菜のくずやおからに発酵飼料を混ぜ合わせた手作りのエサを食べさせて育てた鶏の卵・・・と言うように、ここの「食へのこだわり」はかなりなもののようです。
肉厚の椎茸、アスパラガス・・・もうすべての野菜の味が濃い!
塩味を中心にかすかに付けられた味付けが野菜を邪魔していません。
メイン中のメイン、柿のグラタン詰めの何という滋味。
味、食感・・・すべてに満足しました。
もう夫婦ともどもお腹一杯。
デザート、フルーツ、コーヒーはデッキまで運んで・・・僕などはまた露天風呂に入りながら、フルーツをつまむ「好き勝手」状態です(笑)。
氷冷式の冷蔵庫にはドリンクも沢山入っています。
ちょっとだけはビールも飲みながら、風呂に入りながら、フルーツ。
景色はこれ。
もう極楽以外の何物でもないでしょう(笑)。
メイン・デザートの「卵たっぷりプリン」は、ここの通販商品の中でも最高の人気商品とか・・・。
香料などは一切使わずに、卵と牛乳と砂糖だけで作ったとても優しいプリン、コンビニのプリンなどとは別物です。
さすが、これだけの規模のヴィラでもパティシエを抱えているだけのことはあります。

こんなところまでさりげない気配りが・・・。
お腹は一杯、絶景の中での露天風呂、普段飲まないビール・・・これはあとは昼寝あるのみです(笑)。
奥さんが指圧マッサージ(40分で5250円、60分で7875円)を受けている間、僕は目を閉じて・・・4~50分の昼寝でした。
これが最高に気持ち良かったのは、この環境と肌触りの良いシーツのせいかもしれません。
何もしなくても数時間のデイ・ユースなどはあっという間ですが、ここにはその他のスパ・メニューもありますし、ヘリポートも完備しているので、霧島高原のヘリコプター・クリージングなんてのも出来ます。
ただこちらはお値段が20分で117000円からと(屋久島周遊などは877500円!)気軽に・・・という訳にはいかない値段です。

追記 : デッキのデザートの写真に見えている箱は、羽田空港で買った「梅林」のカツサンドと横浜馬車道の「泉平」(いずへい)の一本稲荷の箱です。
もしかしてお昼が僕らには足りない量だったら嫌だなと、買っておいたのです。
もちろんその心配はまったく無用、僕らの帰りに飛行機の中の夕食と化けました。

すべてが快適そのもので、南霧島の山の中の5軒しかないというヴィラのわりには、5★級のホスピタリティーが味わえる「天空の森」。
取りあえずの写真を撮ってしまうと、あとはただひたすら「僕等の時間」に没頭してしまって、他の写真はありません。

だから、同じような写真ばかりで申し訳ありません。

僕の腕では、ここの、この素晴らしい開放感と周囲の雄大な景色を、写真でお伝えすることは難しいです。
ましてや「筆の力」なら、なおさらです。
出来ればぜひ皆様にも実際に・・・と続けたいのですが、ネックはやはりその値段でしょう。
僕らが利用したデイ・ユース専門のヴィラで、昼食が込みで4時間の利用で31500円、6時間が42000円、10時間で52500円という料金設定。
しかもこれは1人分です。
だから実際には「X2」なんです。
確かに高価です。
でもここに来れば、いつもこの状態でゲストを向かい入れるための自然との闘いや準備の膨大さを考えれば、決っして高過ぎるということはないと思います。
ここの1番広い宿泊用のヴィラ「天空」は1人150300円もします。
でもこの調子で行ったら、きっとそこは本当に素晴らしい滞在が確約されるヴィラなのでしょうね。
ま、夫婦で1泊30万以上となると、流石に我が家ではもう駄目、どなたかの体験記を涎をたらしなら見るしかないでしょう(笑)。
とにかく僕らは120%の満足感を持って、ここを離れることが出来ました。
(このヴィラの母体、「忘れの里:雅叙苑」も仲々に良さそうな旅館ですよ。
http://gajoen.jp/main.html
をご覧ください)
スタッフの丁重なお見送りの後、タクシーで空港に向かいます。
空港まではまたも実際のメーターより安い2000円にしてもらえます。
飛行機の出発までに少し時間があるので、空港までの道で何か「見所」がないか、タクシーの運転手に聞いてみます。

で、連れて行ってもらったのが、この「嘉例川駅」です。
ここはJR九州、肥薩線の無人駅。
駅舎は開業当初からの木造建築で、鹿児島県内の駅本屋としては大隅横川駅駅舎と並んで最古の存在なんだそうです。
町が保護のためこの駅舎を買収し、2006年には登録有形文化財にも登録されているとのことです。

確かに昔はこういう駅舎が沢山ありましたよね。
でも、最近はほとんど見なくなりました。
ここは町の人の協力で無人駅ながら、中はとてもきれいに掃除がされていて、本当に町の人に愛されている駅のようでした。
ちょうど、2004年開業の九州新幹線の経済的な波及効果を高めるために運転される特急列車「はやとの風」号が到着した時間で、乗客も沢山降りてきて、記念撮影していました。
この地域を旅行される人には「MUST SEE」の場所のようでした。
後は、僕らは鹿児島空港へ。
沢山あるお土産屋で、徳永屋の薩摩揚げなどを物色、チェックイン後はラウンジでゆっくり、羽田到着後はいつもの通りです。
この日は僕だけではなくうちの奥さんも相当満足した旅だったようで、家に着くや「お茶、飲むぅ?」と・・・。
彼女の機嫌が良い証拠です(笑)。
めでた・しめでたし・・・の旅でした(笑)。

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