サイアムシティー・ホテル リンファ
昔は飲茶でも「高い店」のほうが美味しい・・・なんて思っていましたが、中級ホテルの中華料理店もなかなかやるなぁ・・・なんて最近思うことも多いです。
その良い例が、「サイアムシティー・ホテル」の「リンファ」です。
BTSの「パヤタイ」なんてあまり観光客の行かない駅の近く、目の前に見ているのですが交通量の多い通りを渡らなければならないので、以外に行きにくいホテルです。
でもここ、レストランが充実しているのがローカル達には有名で、イタリア料理店の「プリマヴェラ」もなかなかの味です。中級ホテルならではの良さは、まず英語が通じることだと思うんですが、ここも例外でなく、サービスも標準を下回ることはありません。
どれも美味しそうでしょ?これで一皿50Bくらいと高級店の約半値強、でも味はぜんぜん引けをとりません。
特にすきなのが、この蒸し蝦のタイソース掛け。タイ料理と飲茶が無理なく同居しています。香菜(パクチー)も効いています。
窓の外はこの中庭。
「中華+タイ+西洋のミックス」といった感じが気に入っています。
夜には中級タイ料理店「オーム・トーン」に行ってみました。
スクムヴィットの「ノボテル・ロータス」のすぐそばのレストランです。照明が薄暗く、フラッシュをたく雰囲気でもないので、暗い写真ばかりですみません。
お通しは、このエビせんべい。付けるカピは辛いけど、味最高でした。
前菜の盛り合わせは揚げ物が多かったです。
繊細に盛り付けられ、見た目も味もまずまずです。
でも最高だったのがこれ、「豚のスペアリブ ココナツカレーソースがけ」。
スペアリブは柔らかくジューシーで身離れもよく、何よりカレーとの渾然一体振りがすごいです。
カレー・ファンというより豚肉ファンに食べてもらいたい逸品だと思います。
昔はこんな感じじゃなかったので近年リニューアルしたのかな?・・・・入り口付近に古い船の一部が飾れています。
永和豆漿
ネットで人気の「永和豆漿」というBTSスラサック駅近くの北京料理屋に行ってきました。
僕が行ったのは夜の7時ごろ、3階建てで席数も充分あるはずのに、なんと満席という込み具合。
とにかく流行っている店でした。
客層は中華系タイ人ローカルだけではなく、大陸からのツアー客もこの日は混じっていたようです。
で、僕の感想ですが、はっきり言って「たいしたことはありません」!
料理の内容に比して、値段が安めなだけでの人気でしょう。
何より僕が気にいらなかったのは、それだけの席数に対して、サービス・スタッフが決定的に少ないということ。
しかも、僕の座った2階などは、なんと10歳くらいの男の子4人だけでサービスが行われていたのです。
子供たちた確かによく動きます。
でも所詮子供は子供、オーダー・ミスの連発です。
何のために注文表があるのか分からないくらいです。
まず、東坡肉。
味は濃いめですが、この位ならうちの奥さんにも(笑)作れそうです。
もちろんまずくはないですよ。
蒸かした、味のない饅頭にはさんで食べてみました。
「油餅夾牛肉」というビーフとネギの太巻きみたいなものを注文したのですが、長い時間待った挙句出てきたのは、普通の葱餅。
これは「普通すぎ」の味です。
あまりのことに、頼んでいた店一押しの「猪肉小籠湯包饅頭」(小籠包)はキャンセルして、出てきてしまいました。
ここまで混乱した店は、やはりイヤです。
口直しにこの店から歩いて数分の「ソンブーン」に何年かぶりに足を運んでみました。
何でまたバンコクに始めていく人が行くようなレストランに?
近くにあったということと、プロのスタッフのいる人気店に行ってみたい気になったからです。
もちろんオーダーは、名物「プー・パッポン・カリー」。
あと、クン(エビ)入りの炒飯。
さすが世界中から押し寄せる観光客を連日さばいているプロのオネーサン方、忙しいなりに流れるようなサービスです。
味も昔より良い油を使っているせいか、洗練された味になっていました。
蟹の肉をほじりだすので手はベタベタ、「宮廷料理」のバーン・カニタがナイフとフォークで食べられるプーニム(ソフトシェル・クラブ)を使う理由も分かります。
でも、とにかく「貫禄の味」といえます。
店の外観も内部インテリアも昔よりモダンになっていました。
これで310B(1000円弱)なら、バンコク・ビギナーにはMUSTの店でしょう。
バーン・カニタ
新生なった「バーン・カニタ」です。
誰もが「タイ料理ナンバー・ワン」というこの店、確かにすべてに及第点です。
気配り、サーブの仕方、英語力・・・高級ホテルのレストランに負けません。
飲み物も各種そろっていて、このマンゴ・ジュースもその品質で群を抜いています。
芳醇な香り、きめの細かいトロリ感、適度な冷たさ・・。
以前と同じ、前菜のミエンカムです。
これを真似するレストランも多くなりました。
ヤム・ソムオー。
ポメロ(ザボン)のサラダです。
エビとチキンも入って、ポメロのサックリ感が口に心地よいです。
プーニム(ソフトシェル・クラブ)のパッポン・カリー。
もう定番中の定番です。
プー(カニ)じゃなくて、プーニムを使うところが宮廷風ですよね。
味はもう最高としかいいようがなく、スパイス使いも「マジックの域」です。
「バジル」「ブルー・エレファント」と並んで、高級めのタイ料理屋ベスト3の最右翼であることは間違いがない名店だと、改めて思いました。