ハヌリハンジョンシッ

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ソウル2日目・・といっても、あと数時間後には帰るんですけどね(笑)。
ハイアットは午後2時までのレイトチェックアウトをお願いしてあります。
お昼は、秋夕のこの日でも開けている店で、ホテルから行きやすく、それでいてまだ食べていないジャンルの店・・・こう考えて、韓国定食(ハンジョンシッ)の店を選びました。

こんな素敵なインテリアの店、韓牛(ハンウ)にこだわる肉料理専門店「ハヌリ」が始めた「ハヌリハンジョンシッ」(ハヌリ韓定食)です。
フロントはいかにもベテランの黒服、エレベーターで上に上がり個室に・・・後は丁寧な口調の片言の日本語も話せるアガシのサービスで、コースは始まります。

テーブルセッティングも5★ホテルの韓国料理店並みです。
今はなき新羅ホテルの「ソラボル」とか・・・ね。
部屋のコーナー・コーナーの飾りつけも上品で、韓国ムードを盛り上げます。

まずは、あわび粥。
韓定食では、胃を活発にしてこれから沢山食べますよ・・・というような意味合いで、最初におかゆが出ると聞きました。
やさしい味です。
奥さん、おもわず「美味しいっ」。

ナムル。
器の色合いも素晴らしいし、料理も抑えた色彩、野菜たっぷりのヘルシー感も加えて、これは女性にはたまらないでしょう。

揚げたサツマイモのヨーグルト・ソース掛け。
新しそうな料理の感じがしますが、お運びの女性に聞くと、韓国の伝統的な料理とのことです。
「作りたて感」が最高でした。

有機野菜のサラダ。
野菜中心は本当にヘルシーですが、ソースの塩分がやや強めかな。
そのほうが美味しいのは確かだけれど・・・ね。

次は、韓定食には付き物の「クジョルパン」。
漢字で書くと、たしか「九折坂」。
韓国では縁起が良いといわれる9つに分けられた容器で出てきます。
銅製で、とても重く、雰囲気のある入れ物で、やや冷やして提供されます。
普通はクレープ皮で、味付けした細切りの野菜や肉を包んで食べますが、この店のは、中央にあるのは千枚付けのような大根スライスに包みます。
これはほんとにヘルシーでさっぱりといただけます。

薄い大根から野菜の色が上品に透けて見えます。
本当に上品な、さすが宮廷料理ですね。

昔の伝統韓定食は西洋料理や中華料理とは違い、全ての料理が1度にテーブルに運ばれるスタイルだったそうです。
でも最近は特に本格的な高級韓定食レストランになるほど、スタイルは西洋料理のフルコース。
前菜からメイン、デザートまで順番にサービングしてくれます。
1つ1つの料理を見て楽しみ、味わいながら、ゆっくりとおしゃべりを楽しめる優雅な食事の一時を過ごせます。
こういう店ではなくやや「安め」の韓定食の店では1度にテーブルに運ばれてきます。
おかずがなくなってしまったときはお替わりしてもOKですが、そんなには食べられません。
全体的に野菜中心の素朴なおかずばかりなので、別注文で肉や海鮮料理を注文するところもありますが、この店のは、このお昼のコースの、しかも中くらいの値段のコースでも、この後、肉も出てきます。
2種類のパジョン。
お好み焼き。
上品な味と形。

少し暖かいチャプチェ。
これが最高。
やや甘めの味付けで、ごま油の香りも素晴らしく、今まで食べたチャプチェの中でも最高クラス。

ポッサムキムチ(包みキムチ)もほんと上品な味と作り。

コースもだんだんクライマックスに近づいてきます。
韓定食の定番、宮中神仙炉(シンソンロ)の登場です。

見た目にもキレイ、食べても上品な出汁の味と素材の味の素晴らしいハーモニー。
もっとお腹空いていたら・・・。
今度はうなぎです。
日本と層変わらない甘醤油っぽい味付け。
蒸しが日本より少ない感じです。
付け合せの針生姜との相性もバッチリ。

これがメイン、この肉料理専門の本店の意地をかけた良質な味付けカルビ。
素晴らしい肉質!
量も多くなく、ちょうど良い。
でも奥さんはもうギブアップ状態。
付けあわせの野菜も、本当に美味しかったです。

締めに、栄養飯(もち米)とチェンジャンチゲ。
もう僕もほとんど食べられないくらい、お腹一杯です。
デザートは半分凍った富有柿とシッケ。
この柿の甘さと、解凍状態の絶妙さが最高です。

最後に5%OFFのお会計と、お土産まで頂いて、お腹も心も大満足。
下に下りていくと、黒服がタクシーのドアまであけて待っていてくれる高級店ならではの濃厚サービスに・・・もう言うことありません、状態です。

おかげで夕食は食べられませんでした。
帰りの金浦空港内のKALラウンジでの辛ラーメンと、帰りの機内食で出たハム・クロワッサンで翌朝まで、お腹は一杯、幸せでした。

相変わらず旅に出ると、食べちゃいますね。
少し反省。
でもあさってから、またシカゴ。
果たしてどうなりますことやら・・・・(笑)。

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