ホテルでのアフタヌーンティーで一休みのあと、ホテル直結のパシフィックプレイスを冷やかします。
でも、ここでもバーゲンは一切なし・・・ということは僕的には素通りです。
「上海灘」にあった黒いカーディガンとか奥さんに良いかなとも思いましたが、値段が値段だったので・・・もちろんあきらめました。
ここのルーム・スプレイも時々買うのですが、JALの機内販売の10%OFFのほうが種類は選べませんが、ずっと安いです。
唯一のお買い上げは香港西武の地下にできた高級食料品スーパー「grEAT」のエコバッグ・・・日本円にして180円くらい・・・だけです。
もちろんエコバッグとは言わず、environmental bagと言わないと分ってもらえませんが。
パシフィックプレイスの前から、香港名物のダブルデッカー、通称「トラム」に乗り込みます。
このキッチュさとチープさは香港のシンボル・・・いつまでも動いていて欲しいものです。
ガタゴトと揺られながら、夕方の風が気持ちよく入ってくる2階席で、ゆっくりと香港の町並みを見ていきます。
若者のメッカ、銅羅湾の「時代広場」(タイムススクエア)で降ります。
この雑踏は、実に「香港」です。
夕方とあってどの店も行列が出来つつありますが、ここ「クリスピークリーム」だjけは閑散としていて、ドーナツを作るラインも止まっています。
日本や韓国からは考えられないですけどね。
夕食は軽く済ませるつもりなので、ここ「義順牛奶公司」と次の「広東焼味餐庁」で少量ずつ取りました。
入り口には名物「馳名雙皮燉奶」(牛乳プリン)が山積み。
看板メニューの雙皮(ション・ペイ)というのは皮が2枚という意味で、プリンの表面に皮が張ってますよ、という意味のようです。
今日の僕の注文は、その暖かいほうに小豆を掛けたもの。
ほんのりしたくどすぎない甘さが、クセになります。
もう店は本当に一杯。
次から次に人が入ってきます。
ブラブラそぞろ歩きしながら、MRTで九龍側へ。
今夜は夜の8時から始まるレーザー光線のショウ「シンフォニー・オブ・ライツ」を九龍側から見ようと思ったのです。
尖沙咀の人出もすごい・・・・もう人・人・人です。
夕食の仕上げは、ここ「広東焼味餐庁」で。
見るからに美味しそうでしょ。
便利な場所にある、メニューが豊富、一品一品の量があまり多くない・・・僕の今日の夕食にピッタリな店です。
メニューは漢字の分かる日本人にはとても便利、ただ欲しいものを指差すだけです。
この叉焼(チャーシュウ)飯の「叉焼」はすごかったです。
表面はカリッとしてるのに、中はジューシー・・・僕が思う叉焼の理想型に近い出来でした。
これが300円ちょっとなんて信じられません。
さすが食都、香港です。
夜の佐敦から油麻地は、美味しさと怪しさが一杯の下町。
観光客も安心して簡単に行けるので、夜のそぞろ歩きにはうってつけのところです。
まずは、香港でも有数のナイトマーケットとして知られている廟街(TEMPLE STREET、ミュウガイ)を目指します。
ここ廟街は、旺角(モンコッ)にある「女人街」に対して、「男人街」と呼ばれています。
その理由としては、もともと女性物が中心の女人街と比べて、電気製品、骨董などといった男性の喜ぶような品揃えが多かったことからきているとも、またかつては労働者のためのマーケットであったことからとも言われています。
そのせいか、とても怪しげな雰囲気が漂います。
あの『深夜特急』の著者、沢木耕太郎もはまったという廟街には、佐敦道(JORDAN ROAD)から入りました。
「女人街」に比べてとにかくすべてが怪しく、時には胡散臭く感じて、裏道に入らないで見ているだけなら全く安全、昔の香港がまだ残っている感じを充分楽しめます。
どんどん北上していくと、中国歌謡をカラオケしたり、セミプロの人が歌ったりなんて光景に出くわします。
二胡の音色や中国古謡の甲高い発声が聞こえてきたりすると、ここはどこ?本当に21世紀の香港?なんて気分にもなって最高です。
もうこの辺は、甘粛街(KANSU STREET)。
この先の一角は、占い師の屋台がずらりと並んでいます。
ここもなんか怪しい感じです。
でも私的には、そこが良いんです。
この先、公園周囲には大人のおもちゃの屋台など、香港でもかなり特異な店が油麻池の駅近くまで連なります。
この雰囲気、是非是非いつまでも・・・と願う僕です(笑)。
で、歩けばお腹も減る・・・ということで、当然のことながら香港甘味処にも寄ってみます。
この辺なら「松記糖水店」がベストと思ったのですが、店の外まで人が溢れていたので、ここに。
燕の巣を使ったデザートで有名な「妹仔記燕窩甜品専門店」です。
やや高級めのつくりで、中はレトロ・シノワズリーなインテリア。
胡麻汁粉も美味しそうだったのですが、最近の僕の定番デザート「楊枝甘露」を。
楊枝甘露ってなに?という方に、まずは簡単に説明しますね。
主材料となるのは、マンゴ、ポメロ、タピオカの3つです。
マンゴ・ピューレをベースに、ココナッツ・ミルクやコンデンス・ミルクなど各店舗によってミックスされるものはまちまちですが、ミルク類を投入してコクとまろやかさ加えます。
そこへ、角切りにしたマンゴ、粒をほぐしたポメロ、タピオカを加えよく冷やしたものが楊枝甘露です。
香港でマンゴを使ったデザートといえば何といってもこの楊枝甘露、間違っても「マンゴ・プリン」と叫ぶ香港人はいません(日本人だけ?)。
で、ポメロですが、東南アジア原産の柑橘系フルーツで、グレープフルーツを大ぶりにしたような感じです。
果肉が比較的ほぐれやすく、またシャキシャキとした食感が特徴。
店によってはポメロではなく、グレープフルーツを使用するところもあるようです。
この「妹仔記」の楊枝甘露はHK$22、ポメロのツブツブ感がめだつものの、とても標準的なお味でした。
もちろん大好きなデザートなので、まずまず満足。
でも、ちょっと蛇の生殺し(笑)。
もう1軒、楊枝甘露を食べに行こう・・・・ということで
ここ旺角にある「発記甜品」までやってきてしまいました。
銅羅湾にも店のある、あの名店です。
旺角らしく深夜2~3時くらいまで各種の香港スイーツが食べられます。
店内は深夜でも、超満杯の盛況。
ここの楊枝甘露は一つHK$24と少し高め。
でもそれだけのことはあるんです。
見てください、ここのマンゴの大きさを!
マンゴを角切りにせず、果実の約半分の量を大きくスライスしたままドーンと投入しているのが特徴なんです。
ピューレにはココナッツミルクも入っていますが、全体に甘さ控えめにさらっと仕上げています。
ポメロとタピオカの量はやや少な目ですが、マンゴ好きにはこの店が一番といえるほど、マンゴ満足度の高い(笑)楊枝甘露なんです。