ヤミー!シンガポールは美味しい 津津餐室

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津津餐室

ラッフルズ・シンガポールを後にしてビーチ・ロードを2~3分。
すると、こんな交差点にぶつかります。

通りの名前をパーヴィス通り(Purvis Streeet)と言います。

この通りこそ、ラッフルズのほぼ隣にありながら観光客がほとんど来ない、ローカル・ピープル御用達の「旨いもの店」の立ち並ぶ、古くからの通りなのです。
その中でも多分一番有名なのが、この「津津餐室」(Chin Chin Eating House)です。

店の中はこんなに大衆的。
でも、この席の数も見てください。
まだお昼には相当早いので席も空いていますが、お昼時はここが連日完全満席になるそうです。

メニューにはいろいろな中華系シンガポール料理が並んでいますが、ここは何と言っても名物の海南風(ハイナミーズ)チキンライスをオーダーせねばでしょう(笑)。
オーダーを受けるオバちゃんも、英語は最低限も最低限。
訛りもきついです。
チキンライスとオーダーしてもまだ何か聞いてくるので、「スティーム」(蒸したほう)というと分かったと・・・でもまだしつこく何か聞いてくるんです。
彼女の身振りから、どうやらブレスト(胸肉)かレッグ(脚肉)かを聞いているようです。
今までこうしたことは聴かれたことがありません。
ブレストというのが一般的だと思ったので、レッグとオーダー(笑)。
オバちゃん、満足そうにうなずいて・・・フ~~ッ、オーダー完了です(笑)。

出てきました、チキンライス!
これで全部で4.1シンガポール・ドル(日本円にして310円くらい)です。

「文東記」以降のスタイルのチキンライスです。
つまりオイリーでツルツルのチキン、醤油ベースのたれ、香菜と最小限の青味・・・。
レッグですから多少の骨も付いていますが、ブレストより味が濃い感じがします。
この店の特筆すべきはそのご飯、ハラハラとしたきれいな色のご飯で、チキンスープがしっかり染み渡っています。
盛り付けもきれい、量も多めです。
総合評価でも、かなり美味しいチキンライスといえるのではないでしょうか。

逸群

パーヴィス通りの反対側には、もう一つのチキンライスの名店「逸群」があります。


でもここは実にマニア向け。
第1の関門はこの人を拒むような濃い色の(中が見えにくい)ドアです。
そして第2の関門(笑)は、帳場に座っている愛想の無い(ほとんど口を利かない)オジイさんです。

更に第3の関門は、ここは中国語じゃないと通じない店ということです。
だからチキンライスを頼むにも、「ジーファン、イーガーレン」と言わないとダメなんです。
(ここでは胸肉か脚の肉かは聞かれませんでした)

で、出てきたチキンライス、これはレッグですね、それも昔スタイルの!
うれしいです、こういうオールド・スクールのチキンライスを一度食べてみたかったんですよ。
つまりオイリーでツルツルのチキンじゃなくて、いわゆる「蒸し鶏」のスタイル。
でも味のあるチキンでした。
ご飯はやや質の落ちる米(形の崩れている米)、盛り方もぞんざい、ご飯のチキン・スープの味は薄いめ。
スープの味も少しスパイシーで癖のある感じ。
オールド・スタイルのチキンライスがお好きな人には悪くないですが、オイリーでツルツルなほうに慣れてしまうと、ややパサついている感じは否めないです。
値段は4.6ドル。
すごくディープな店ですが、チキンライス好きには一度訪れるべき店かもしれません。
この通りには有名な「キリニー・コピティアム」も店を出しています。

ここでカヤ・トーストと例の卵、食べちゃうとこの後の食べ歩きが・・・ということで、泣く泣く店を覗くだけにしました(笑)。

エンパイアカフェ

シンガポールのF1グランプリの中継、皆さんはご覧になられましたか?
ナイトレースということで、ただでさえライトアップの上手なシンガポールの街が、余計にきれいに見えましたね。
さて、僕のチキンライス食べ歩き第3弾(笑)は、少し高級なところでと思い、ラッフルズの中の「エンパイア・カフェ」でトライしてみることにしました。
ラッフルズ・シンガポールの中には全部で14箇所のF&Bアウトレットがありますが、その中でもここ「エンパイア・カフェ」は1920年代のシンガポールのカフェやコーヒーハウスをイメージした比較的カジュアルなローカル料理のレストランです。
でも、ここ外の通りからも中からも直接は入れないんです。
まず「アーテンズ・ベイカリー」(Ah Teng’s Bakery)に入らなくては・・・なんです。
ここのショウケースには色とりどりのケーキ類やクッキーなどのスイーツ、注文してから作ってくれるサンドイッチ・・・美味しそうなものが所狭しと並んでいます。
これからチキンライスを食べにこの奥の「エンパイア・カフェ」に行くのですが、どうしてここを素通りできましょう(笑)。
吸い寄せられるように(笑)、チョコレート・ファッジを注文してしまいました。

う~~ん、期待ほどは・・・。
もちろん標準以上のケーキなのですが、何しろ僕らはケーキ大国日本で美味しいケーキを沢山食べています。
ラッフルズというブランドが思わせる程のものではなかったです。
サイズは日本のものに比べて大きめで、値段は4ドル台です。
さ、気をとりなおして「エンパイア・カフェ」に入ってみます。

ベイカリーのイートイン・スペースからほんの数メートルしか離れていないのに、雰囲気はがらりと変り、とても良いオールド・ムードを醸し出しているレストランです。
おつまみの煮ピーナッツも、ピーナッツの形はきれいに揃ったものだし、なにしろ美味しい・・・ホーカーズ辺りのとは雲泥の差です。
飲み物はシンガポールに来たのですから、バーリーかライム・ジュースでしょうということで、メニューに特に「home made」と入っているバーリーにしてみました。

皆さんはバーリー、ご存知ですか?
英語ではBarleyと書き、見た目はカルピス、その正体は大麦で作られた少し甘めのドリンクなんです。
飲みなれてないと最初はちょっと変わった甘さに思えますが、慣れてくるとこれが美味しいのです。
「自家製」と書かれたバーリーはローカルが集まるところシンガポールの至るところにあります。
カトラリー類もさすがラッフルズです。
これまでの店のとは格が違います。

さぁ出てきました、ラックルズの海南風チキンライス!

盛り付けがとにかくきれい、さすがラッフルズで出されるチキンライスです。
チキンは肉厚のブレスト。
チキンも一口で良いもの使ってると思わせるチキンです。
オイリーさもそれほどでなく、しっとりさも適度です。
ご飯ははらはらの良質米。
スープは焦がしニンニクとか彩りのクコの実がホテルらしさを感じます。
おろし生姜もきめが細かいし、そうそう、ここのダーク・ソイソース(どろっとしている)は激ウマです。
で、これだけ良質なものが揃って、それではこれがBESTかというと、これが難しいものですね、そうは思えないのです。
何でなんでしょう?
美味しいとは思いますが、旨~~いまで行かない・・・優等生過ぎちゃうのです。
気になる値段は今までのチキンライスの約4倍、14ドル台の値段します。
もちろんサービス陣のホスピタリティーなどはさすがにラッフルズでしたよ、念のため。
次は、ラッフルズのグルメ・ショップ「THOS」(正式には「Thos S.B. Raffles」と言います)を目指します。

ここにはラッフルズのロゴをつけた各種高級食料品、ワインなどのリカー類、食器やカトラリーなどが整然と並んでいます。
チョコレートやカヤ・ジャムなどももちろん高品質・定番なのですが、今日は隠れたところに置いてあったこれを。

ドライ・フルーツです。
マンゴーのと、3種類のベリーの詰め合わせの2種類。
値段が相当高かったので、まだ開けていないのですが、味には期待しちゃってます。
食べたら、またご報告いたします。
そしてこの「THOS」の裏手が僕のお休みどころ(笑)
こんな籐椅子が並んでいて、ほとんど人が通らない・・・・絶好のリラックス・プレイスなんです。

眼には白い回廊と、緑豊かな庭園、そしてこんな花が飛び込んでくるんですよ。

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