上海弾丸旅行 豫園商城 南翔饅頭店

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上海の「新」のあとは「旧」の世界にも訪れてみます。
豫園エリアです。


豫園は明代に造られた江南を代表する古式庭園。
その庭園を囲むように広がる豫園商城から上海老街にかけては、江南建築が並び古典的な中国らしさ満点。
土産物屋や小吃店などが集中する、買い物&グルメの一大スポットとなっています。
上海に来て、ここに来ない観光客はいない・・・とまで言われている上海最大の観光地ですよね。

いかにも・・・の風景が連なります。
こんな中にスタバがあったりするのも面白いです。

もちろん僕は何回もここにきたことがあるので、豫園商城から少し裏手に入った古い木造住宅が多く残っている、発展著しい上海において昔ながらの上海人の生活を垣間見ることのできる古い町並みまで冒険してもいいんですけど、時間が・・・。
豫園とその一帯(人民路と中華路をつないだ楕円の内側)は旧上海城と呼ばれ、租界時代にも外国人の手が入ることのなかった純粋の中国人居住地区だったんだそうです。
あ、豫園の一角に香港の「満記」を見つけました。
何かここだけ洗練されている感じです。

でも他の店の賑わいに比べて、ここ、全然人が入っていませんでした。
何故?

豫園でお昼といえば、まずここに止めを刺すでしょう。
近くに名店「緑波廊酒楼」もありますが、ちょっと敷居が高い、何かつまむには、何と言っても豫園商城内中央の九曲橋そばの、この「南翔饅頭店」の小籠包ということになりそうです。
「南翔饅頭店」は1871年、清の光緒年間に嘉定県南翔(現・上海市嘉定区南翔鎮)の点心専門店として始まりまったそうです。
1900年には小籠包の専門店として豫園の九曲橋のそばに店を出し、その後1960年に「南翔饅頭店」と改名し現在に至り、今や日本にも数店舗、その他世界中にそのチェーンを広げています。
職人さんの手によって一包みずつ丁寧に作り上げられた「南翔饅頭店」の小籠包は、その品質が認められ、1989年には中国政府より「優秀品質製品金鼎賞」を授与されたそうです。
他にも、1995年には上海市人民政府から「上海名・特産小吃」、1998年には中国調理協会から「中国小吃」、2000年には国家貿易局から「中国名点心」など、数々の栄誉を受けた・・・とパンフレットに書いてあります。
1階は、テイクアウトの小龍包を買い求める人の列で、かなり強烈な光景です(笑)。
ここでは豚肉の小籠包1種類のみで、値段も16個で12元と相当にリーズナブル。
前にここで中国人に混じって行列をしたことがあるのですが、一緒に箸をくれるとは言うものの、その辺に座って熱い小籠包を頬張るのは、その熱すぎる肉汁とともにちょっとX。
値段は高くなりますが、小籠包の種類も多くなる上に上がってみます。

これが2階の「船舫庁」という部屋です。
更に上の階に比べると、ローカル色の強いフロアですが、その分、値段もリーズナブル。
入り口にあるレジで食券を買いますが、中国語を話せなくてもメニュー名と個数を書いて渡せばOKです。
席を確保したら、レシートをウェイターに渡します。
メニューは鮮肉小籠(豚肉の小籠包)が下と同じ16個で12元、テイクアウトにはない蟹粉小籠(蟹ミソ入り小籠包)は16個で20元です。
ここも相当込んでいたので、値段が更に上がる3階に上がってみます。
この辺りからは日本人を含めて外国人の姿も目に付き、メニューも日本語メニューまであり、従業員も簡単な日本語や英語を話せます。
サービスも、サービスらしいサービスになってきますよ(笑)。
今日は僕一人だし、一蒸篭16個はきついかと思い、値段の高さには目をつぶって(ケチですね・・・)、この3階でお昼を食べることにしました。
ここ3階にはセット・メニューもあって、一人用にも対応しているのです。

これが点心セット、50元(700円くらい)也です。
下の階に比べて、相当な値段の差ですね。
内容は、
<蟹黄白玉巻>(蟹味噌入り春巻き)
<細沙酥餅>(中華風揚げ饅頭)
<??肉餃>(カレー入り揚げパン)
<特製蟹肉小籠包>6個
<糯米焼売>(もち米焼売)
<金腱小粽子>
<碗容秋叶包>
<発則蛋??>(卵スープ)
などとなっています。

小籠包は6個入りなので一人でも食べやすく、有名な上海点心が何種類も入っているので、さすがセット・メニューと言えます。
でもこのメニュー、注文数が少ないせいか、点心によってはやや冷めているものもありました。
冷めた点心は、美味しさ半減ですよね。
そこへ行くと小籠包はさすがの味です。
台湾の「鼎泰豊」より洗練されてない荒々しさのある鮮烈な印象の小籠包です。
日本の「南翔饅頭店」と同じレシピなのでしょうが、日本のより全然ジューシーです。
ただそこがあまりに肉肉していて・・・と感じる人もいるかもしれません。
最後に水菓としてスイカが出ます(笑)。

作るところは至るところで公開されていて、職人さんたちの手際の良さを十分に見ることができます。

あぁ、もうお昼です。
ホテルに帰って、風呂でも浴びて、チェック・アウトの用意をしなくちゃです。
少しだけレイト・アウトをお願いしてありますが、飛行機の時間に合わせて午後1時過ぎにはホテルを出るなければいけません。
帰りは浦東空港からなので、リニア・モーターカーで空港まで行く予定です。
たった24時間の上海弾丸、まだまだリニア・モーターカーの話など、話題が全然尽きません。
どうしましょう(笑)。

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