BOMBYX
「パークハイアットバンコク」の「エンバシールーム」で朝食、[パンプリ・オーガニック・スパ」で1時間のマッサージの後、いよいよバンコク市内に出撃です。
着いたのは人気のショッピングモール「サイアムパラゴン」。
まずはG階。
店は覚えているだけでもところどころ入れ替わっていて、無くなりはしないもののあれだけ行列のすごかったこの店もこんな状態。
人気の栄枯盛衰って激しいですね
「ハロッズ・ティールーム」で小さな子供用のお土産を・・・
向かいの「マンダリンオリエンタル・ショップ」で奥さんへのお土産を購入。
他にどんな店があるかときょろきょろした後、今度はM階に上がり、世界のハイエンド・ブランドが並んでいる中、奥へ奥へと進みます。
その一番奥に「ジム・トンプソン」が見えてきたら、僕が目指す「BOMBYX」はその右隣です。
そのロケーションからもお分かりの通り、ここは「ジム・トンプソン」のレストラン。
それも数ある「ジム・トンプソン」レストランの中でも最新、新しめのタイ料理(タイ・フュージョン?)を出すところなのです。
「BOMBYX」とは蚕のこと、いかにも「ジム・トンプソン」にふさわしい名前ですよね。
デザインはかなり独特で、黒が基調色で、そこに黒も入った入った複雑な模様のシルクの布を幾重にも張り巡らしたもの。
更に水色の柱、独特の形のテーブルと椅子、これも黒。
クッションなどには水色、金、赤などを使っています。
個人的には好きとまではいきませんが、かなり独特なデザインで、スタイリッシュなインテリアです。
空調などの風で、このシルクがかすかに揺れ動き、不思議な感覚も呼び起こしてくれます。
テーブルセッティング。
メニューはもちろん英語や写真もあって分かりやすいもの。
ドリンクもタイを意識したものが多く、これはカフィアライム・クーラーという名前です。
カフィアライムとはコブミカンのこと、一口で「わぁ、タイだぁ!」となること請け合いの何ともタイを感じるモクテルでしたよ、美味しい・・・(190バーツ?)。
オーダーは前菜にKhao Yam Pak Taiという南タイのお米のサラダを(320バーツ)。
3種類のお米(顔になっている?)の周囲にたくさんのタイ・スパイスたちが並び、やや甘味も感じるどろっとしたソース(タマリンドがメイン?)が付いてきます。
それをこうして混ぜ混ぜ。
これは味的にも旨い!
見た目が良くて、味も良い、しかもヘルシーとなれば、これ、日本人女性必須のメニューになるかもです。
メインにはKhao Soi Soba Ped Yang、つまり蕎麦のカオソイ、鴨肉付きというものを(280バーツ)。
これもきれいに出てきます。
この店、流行の言葉でいえばインスタ映え抜群かもですね。
これは濃厚なカレーソースの勝利、これこそ高級レストランならではのrichなソースでした。
タイ・フュージョンの店らしく麺に蕎麦を使ってますが、これは日本人には不満な茹で方、柔らかすぎです。
それを差し引いてもこれも美味しい一皿でした。
このレストラン、値段がかなり高いとは思いますが、特に女性陣にはお奨めしたい店ですね。
で、これがランチ第一弾ということは、第二弾、第三弾も?(笑)。
SUPANNIGA EATING ROOM
「ハイアットプレイス・バンコク・スクンビット」のショールームを終えて、スクンビット・ソイ24からタクシーに乗り、運転手には分かりやすいように「ワット・ポー」へと・・・。
実際に行くのはその近くにある「SUPANNIGA EATING ROOM BY KHUNYAI×ROOTS COFFEE at Riva Arun」(長い名前!)というレストランです。
フロムリスボンさんが最近行かれたということで、その真似っこ。
昼間の「ワット・ポー」辺りには久しぶりで来たのですが、西洋系の顔立ちをした観光客を中心に激混み。
それを狙ったトゥクトゥクもすごい数待機しているし、周囲には数々のレストラン、ショップ、ゲストハウスやホテルが立て込んでいて、その看板も乱立、とにかく活気があります。
その中から「Riva Arun」というホテルの看板を探し、そのソイをチャオプラヤ川の方に入って行きます。
すると、その小さなソイの一番奥、もう船着き場というところに、目指す「スパンニガ」の一番新しい支店はありました。
でも思ったよりボロいというか、トンローの店のようなスマートなきれいさはありません。
店の周りは水たまりばかりだったし・・・。
それでも店に入ると、英語の堪能なスタッフ、一面のガラス窓に囲まれたそこそこスタイリッシュなテーブルや椅子、クッション、食器。
やはり凡百の店とは違う?
でも窓はとても汚く、こういうところは僕、気にしますね。
ま、考えてもみれば、この店の本領は日が暮れてから、だからこのくらいの汚れは気にならないのかもしれません。
窓からは「ワット・アルン」(暁の寺院)が目の前。
確かに素晴らしいロケーションです。
「ワッタウト・アルン」の見え方から、僕が以前取り上げた有名な「THE DECK」とか、「CHAKRABHONGSE VILLA」の近くということでしょう。
メニューは写真付きで分かりやすく、本店でも見かけたメニューもあります。
「スパンニガ」全店の料理コンセプトは、いうなればお婆ちゃんのレシピ。
料理上手のお婆ちゃん、それもタイ東部トラートの出身のお婆ちゃんが家族のことを思って作ってくれるような、体に優しく味わい深い家庭的なタイ料理が多いとのことです。
ドリンクには独創的なものもありましたが、ここは普通にココナツ・ジュースで・・・。
人気の2階のテラス席がオープンするのは午後5時半とのこと。
でもこの時間、天気は晴れから急に雲が多くなり、雨も落ちてきそうな雰囲気です。
雨が降ってしまえば、このテラスからの素晴らしい景色も台無しになるんでしょうね。
2階はまだ準備中、テーブルや椅子にはまだすべてカバーが掛けられていました。
やはりここは天気の良い日の夜、心地良い川風に吹かれながら、ライトアップされた「ワット・アルン」を見て、飲み食べする、これに尽きるのでしょう。
プロが撮った写真はこう。
あ、僕の注文したKhao Klook Ka Pi(190バーツ)がやってきました。
カピの香りも良く、この日は前の店で混ぜ混ぜ系のライスサラダKhao Yam Pak Taiを食べたので、この日は混ぜませ系特集で・・・。
見た目もきれいだし、料理的にも〇でしたよ、これ。
ここが店名の「ROOTS COFFEE 」の部分?
オネーさんが「飲んでみます?」と小さなカップでコーヒーを飲ませてくれましたが、美味しかったですね。
でもちゃんとした一杯を注文しなかったのは次の予定があるからなんです。
次?
第三のランチ?
どこ?
僕が考えているのは、すぐ近くにある「BLUE WHALE MAHARAJ」か、マンゴの専門店「MAKE ME MANGO CAFE」の2店です。
https://ja-j
p.facebook.com/makememango/
(後者は「キングパワー免税店」の3階に支店を出したそうです、ELさん情報)
僕が選んだのは「青いラテ」で有名な前者、「スパンニガ」から歩いて1分だからですが、う~~ん、残念、この日はお休みでした。
そうだ、ここは木曜にが休みだった(この日は木曜日)、忘れていました。
で、後者を探そうと住所を頼りに歩いていると、「ワット・ポー」にものすごい数の観光客が吸い込まれてい行きます。
僕が「ワット・ポー」を見たのは多分もう20年以上は前のこと。
何となく僕も外国人料金の100バーツを払って、中に入ってみました。
中はかなり広く全部は見切れませんでしたが、やはりここが中心になりますかね。
久しぶりにこの巨大な涅槃仏を見ました。
全長49メートル、高さ12メートルの寝釈迦仏の堂々とした寝姿.
どの方向から見ても穏やかで慈悲深い目つきが印象的です。
お釈迦様の体の側を歩き、写真を撮りながら進んでいくと・・・
いよいよお釈迦様の足の部分へ。
ここは修復中でしたが、ぺったんこの偏平足は悟りを開いた者のしるしなんだそうです。
長さ5メートル、幅1.5メートルの大きな足の裏には、仏教と深い関わりを持つバラモン教の宇宙観が、108の絵で表されていると。
螺鈿細工という、細かく砕いて磨いた貝殻を嵌め込む技法によって描かれた真理はきらびやかで、説得力に満ちています。
お釈迦さまの足の裏から背中側へ回ると、長く伸びた廊下にずらりと108つの鉢が置いてあります。
お金(硬貨)を順々にその鉢の中に喜捨していくのです。
お金はここでは煩悩の象徴で、硬貨が鉢に入れられた時に響き渡る音は、煩悩が消えていくということのようでした。
108つの鉢を過ぎるといよいよ出口で、ここからは寝釈迦仏の後ろ姿を見ることが出来ます。
この後、本堂も簡単に見たりはしましたが、この頃から次に行きたい店が固まってきて、それは「MAKE ME MANGO CAFE」じゃなくて、急に思いついた別の店。
確かそこは午後4時で閉店するはずなので、時間がない・・・。
急がなくっちゃ。
オンロクユン
「SUPANNIGA EATING ROOM BY KHUNYAI×ROOTS COFFEE at Riva Arun」で軽食、その後のお目当てだった「BLUE WHALE MAHARAJ」は何とお休み、それではと「MAKE ME MANGO CAFE」を探しながら、人の波にも誘われて、20年ぶり以上に「ワット・ポー」に入ってしまいました。
相変わらずの巨大な涅槃仏を見ながらも、この日第三のランチ場所ばかり(?)考えています。
そこではっと気が付いたのが、レトロなティールーム「オンロクユン」(ON LOK YUN)です。
ただ地図で見ると「ワットポー」からこの暑さの中を歩くのはちょっと辛い距離。
こういう時はたくさん客待ちしているトゥクトゥクでしょうと、値段交渉すると、まず「オンロクユン」を知っているドライバーが少ない、知っていても何と150バーツと吹っかけてきます。
トゥクトゥクで10分余りの距離に150バーツ?
あの手この手で交渉しますが、150バーツから下がりません。
こちらは「オンロクユン」は午後4時クローズと聞いているので、時間がない、急いでいる・・・。
仕方ないので150バーツで手を打ち、でも一番の美人ドライバーのトゥクトゥクを選ぶことで、個人的には溜飲を下げました(笑)。
今はこんな若い女性も運転手してるんですね、びっくり。
トゥクトゥクも新品、何と色はピンク、最近はこういうきれいで新しいトゥクトゥクが増えてきています。
タイ政府は2020年までに全車EV化するといってますが、果たして・・・。
ところで隣を走っているトゥクトゥクを見てください。
泥除けに4WD(four wheel drive)と書いてありますよね。
トゥクトゥクは3輪車なのに何故4WD????
こういうところがタイ?
で、ここが僕が目指す「オンロクユン」です。
僕はこの店を過去何度も取り上げていますが、訪問は初めて。
中国風なところもあるレトロなタイ喫茶店。
そこに結構現代的なデザイン要素も入って、不潔さは全くなく、僕には実にリラックス出来る作りでした。
こんな普通のタイ人のオネーさんがドリンクを注文してスマホを弄ったりしています。
良いなぁ、こういうタイ人の日常。
周りにはタイ人しかいませんが、店のオジさんは僕を特別視することもなく英語のメニューを持ってきてくれます。
僕の指さし注文に軽くうなずいて、奥のキッチンへ・・・。
まずはタイ風のミルクティー(CHA YENというそうです)の冷たい方を。
冷たいのが25バーツ、熱い方が22バーツ、氷代が3バーツということなんでしょうか。
とにかくローカル値段なのが嬉しいです。
暑く歩き疲れた体に、甘~く冷たいミルクティーが染み渡ります。
そしてメインとなるトーストがやってきます。
バターと甘いコンデンスミルクをかけたトーストで値段は27バーツ。
これが最高に旨い、コンデンスミルクなんて最近の日本じゃ滅多にお目にかかりませんが、あの脳天を刺激するような濃厚な甘さは、タイに合っているんだと思います。
それにタイのパン、トーストに良く合いますね、今までローカルな店で売っているタイのパンを馬鹿にしていました、反省です。
合計25+27バーツ(激安!)のはずですが、オジさんは「50バーツ」と・・・。
えっ、52バーツじゃないの?
外国人の僕からボラないの?
トゥクトゥクのボリボリ値段の後には、オジさんの心意気に心底感謝です。
壁のメニューはタイ語オンリー。
隅のテーブルにはこんな備品、こんなところもタイっぽかったです。
これで僕の第三のランチは終了、ま、ランチというより
ティータイムですが。