このホテルニューオータニのホテル・イン・ホテル「エグゼクティブハウス禅」には、専任スタッフが常駐するエグゼクティブ・ラウンジが完備、チェックイン・チェックアウトなどだけではなくコンシェルジュ業務もこなしてくれます。
ラウンジは朝の6時から夜の11時まで開いていて、朝食、ティータイム、カクテルタイムそしてナイトキャップと時間に応じたメニューが提供されます。
このラウンジ、宿泊ゲストの数にもよるのでしょうが、とにかくいつ行っても空いていて静かです。
スタッフの目配りも完璧です。
その分ちょっと「見張られてる」感じ(笑)もあるくらいです。
で、ここからが僕の感想なのですが、このラウンジのF&B(飲食)に関するポリシーは、最近の外資のホテルに多く設置されているようなエグゼクティブフロアのそれとは大きく違うような気がします。
よくラウンジにあるF&Bに関して「品数が少なくて・・・」などのコメントを見ることがありますが、そういう意味ではここのラウンジは文句の出るラウンジの最右翼でしょう。
でも、ここでは低サービスとか省コストの結果のそれではなくて、「ラウンジは食べ放題のブッフェじゃない」というポリシーを強く打ち出しているからだと思います。
その分提供されるものの品質は高くキープされています。
ティータイムのお供は、こうした盛りあわせ。
すべてピエール・エルメ製。
テーブルにずらっと並んでいるわけではありません。
こうした姿勢は一部のホテルのエグゼクティブ・フロアのラウンジでのフード争奪戦(一番ひどかったのが大阪のザ・リッツカールトン、あれはひどかった、ヤンキー・ママ風の女性陣とその子供達が大騒ぎでお皿を引っ掻き回していた・・・・絶句)に見られるような「お金を余分に払ったんだもの、元を取らなくちゃ)的発想を明確に拒否して、ラウンジ本来の静かで親密な(cozy, quiet and intimate)姿をキープしたいという、ホテル側の姿勢だと思います。
ある意味、ゲストを選別するポリシーを出しているのでしょう。
ホテルご自慢の日本庭園は、相変わらずこのホテルの「売り」。
冬なので、色彩的に多少寂しいところもありましたが・・・。
カンファランスの合間を縫ってこのラウンジまで戻って、一人くつろぎます。
夕方5時半からは、各種のお酒が揃ったカクテルタイムが始まります。
夕日・夕焼けもよく見えます。
アルコールの種類は他のホテルより豊富、おつまみは品数は少ないものの、全体に高品質。
オリーブ、ドライトマト、野菜スティック(とても新鮮でみずみずしかった)、チーズなどなど・・・。
またカンファレンスに戻り、夜はこのホテルの最上階「THE SKY」でビュッフェの夕食が付くそうなので、それも楽しみです。
ディナー
ニューオータニにステイとなれば、「ピエール・エルメ」のケーキの1つは食べてみたくなります(笑)。
他の参加者達はスイーツに興味のない人ばかりに見えたので、こっそり一人で買いに行きます(笑)。
相変わらず魅力的なケーキが芸術品のようにディスプレイされていて、どのケーキにするか眼移りしてしまいます。
今日のチョイスは、このアーティスティックな形をしたケーキ。
チョコレートの中はプラリネ・クリームにヘイゼルナッツが一杯。
外側のパリパリのチョコレート、土台のクッキー、プラリネのフワフワ感、心地よく歯にあたるヘイゼルナッツ・・・・味も形もですが、こうした複雑なテクスチャーの妙味も、優れたケーキに必要不可欠な要素と言えるでしょうね。
夜は遅くなってから、参加者全員による会食の形で、本館17階にあるビュッフェ・レストラン「THE SKY」で食事です。
でも僕はカンファランスの合間を縫って、午後5時半にディナータイムの始まるこのレストランに行き、明るいうちに写真を一枚撮らせてもらいます。
暗くなってしまうと僕の低性能デジカメでは写真が取れなくなってしまうからなんです(笑)。
ほんとこの辺は「ブログに載せるため」の行為ですから、僕の生活、大分とブログに振り回されてますね(笑)。
この最近リニューアルされたレストラン、360度の回転展望とともに、厳選された旬の食材をさまざまな味わいで楽しめるビュッフェ・レストラン。
店内中心部に大きく広がる「ステージ・キッチン」から、鉄板焼、寿司をはじめ、和・洋・中・スイーツと豊富な料理をその場で調理し、用意してくれます。
「Design your own style ! 」
「あなたの好みの料理が必ず見つかる」
これがこのレストランの「売り文句」のようです。
360度すべてに席がありますから、席数は全部で随分あるでしょうね。
200席弱くらい?
でも面白いのは、席が回転しているので、ゆっくり料理を吟味して調理が終わるのを待っていると、自分の席が移動してしまっていて、どこが自分の席が分からなくなってウロウロしてしまうことですかね。
回転レストランならでは、です。
料理は多種多様。
僕はアペタイザーに寿司から始めました。
後ろのスープは、オニオンスープとなんと豚汁(笑)。
このごちゃ混ぜ感をどう感じるかで・・・・。
もちろん全部の写真は撮ってなので、これだけではなく、中華系にも美味しいものも多かったです。
パスタのステーションは、フォーまで選べました。
最後はご飯ものから、エビチリ丼と穴子丼。
さすがにご飯の部分は少し残してしまいましたが・・・。
それでもデザートは別腹?(笑)
でも、これはちょっとやりすぎですね(笑)。
ピエールエルメの4点盛りのデザート・プレートも別料金で選べるようですが、僕はさすがにパス。
窓からの夜景も堪能して、帰る人は帰る、泊まる人は泊まるで、今日は勉強もしたけど楽しいことの多かった日だな・・・の感慨とともに、赤坂の夜は更けていきました(笑)。
でも、翌朝聞くと、およそ半分の人達はホテルを出て本当の「夜の赤坂」に繰り出したのだとか・・・・みんな、元気だなぁ(笑)。
ターンダウンされたベッド周囲はこんな具合。
最近リニューアルされた部屋は、どのホテルでも照明使いがすごくカッコいいですね。
これに実用性が加われば(必要なときに必要な明かりが手元で操作できる)まさに最高なんだけど・・・。
昼間はビルに埋もれた感じでよく分かりませんでしたが、リニューアル後、フルハイト・ウィンドウといって部屋の上から下までがすべて窓という眺望の良さになり、ベッドからこのライトアップされた東京タワーの夜景もよく見えました。
もちろんベッド・リネン類の品質は最高、肌触りもとても良かったですが、僕はもう少しカッチリしたシーツの張りかたが好みです。
今日はもちろん通常の仕事に入るので、早起き。
窓を開けての迎賓館の緑は、眼の栄養になります。
ラウンジには朝食が用意されています。
もちろん朝からガッツリ食べたい人には、館内のどのレストランでも朝食がとれるそうです。
このラウンジの売り物の1つが「世界で唯一、朝食にピエールエルメのクロワッサンが食べられる」・・・ということで、ピエールエルメのあの大きなクロワッサン(といってもフランスでは普通の大きさ、日本のが小さすぎ)やペストリーがうやうやしくガラス・ケースに鎮座ましましています。
ゲストがクロワッサンを取るとその「サクサクハラハラさ」ゆえに多少のパンくずが落ちます。
スタッフはそれをすべてふき取り残りのクロワッサンの位置を調整します。
そんな濃厚なサービスが行われます、このラウンジ。
スープのほかにも、お粥と多少のおかず、チーズ類、シリアル類などが並びます。
そうそう、バターはエシレのものでした。
エシレのバターが朝食に並んでいるのは、日本ではここくらいでしょうか。
「数より質」のこのF&Bに対するポリシーが良くでてる朝食でした。
ピエールエルメのクロワッサン?
そう、世界一かどうかは分かりませんが、贅を尽くした材料で作ったクロワッサンということは分かります。
使われているバターの量も相当なはずなのに、あまり胃にもたれません。
焼き加減、保存状態も最高で、サクサクしてハラハラ落ちてくるクロワッサンは、本当に美味しいものですね。
ご馳走様でした。
帰りは四谷まで歩いて、約8分。
東京駅に出て仕事場に行くと、以外にこのホテル、僕にとって使いやすい場所にあるのかもしれません。
ただ全体的にスタッフのスキルにばらつきが多く、出来る人、やる気のある人、親切な人とその逆の人のギャップに驚かされることも多々あった・・・ということは付け加えさせていただきます。
接客のプロと素人が同居している感じでしたね。
これをどうとるかで・・・次の宿泊が「アリ」あるいは「ナシ」が決まるでしょう。
あと値段と・・・・。