空の上で星を枕に夢を見る
世界で一番高い場所にあるホテル
「パークハイアット上海」
が売り物の、パーク・ハイアットの最新ホテル「上海」が、上海環球金融中心(Shanhai World Financial Center = SWFC)の上層階、79~93階にオープンしました。
もう最近は、「世界一」はUAEのドバイか、ここ中国の上海に集まっているかのようです。
ホテル・ファンの僕としてもここは興味津々、実際に宿泊したのは前に書いたようにシャングリ・ラですが、ショウルーム(部屋を見せてもらうこと)をさせてもらってきました。
SWFCでも観光客がバスで乗りつける入り口とは別の方向にホテルの正式エントランスはあり、そこは本当にひっそりしています。
ドアマンがいなければ、この小さなネーム・プレートに気がつく人は少ないでしょう。
人が出てくるのを待って、もう一枚写真を撮ってしまった(笑)ほどです。
ソウルのパーク・ハイアットのように、本当に目立たなく、それでいて上質に上質に作ったのでしょう。
ただ少しクールすぎ、シンプルすぎじゃないでしょうか?このデザイン。
ベルマンの英語は中国にしてはまずまず、愛想も悪くないです。
エントランスからは全体にかなり暗い作りです。
天井がものすごく高いので圧迫感はありませんが、この暗さは??
入ったところは、グレードは違いますが、東京駅隣接の「ホテル・メトロポリタン丸の内」に似ています。
この高速エレバーター(高速なのにまったくそれを感じさせません)は、ここでは「キャビン」と呼ばれています。
レセプションは確か80何階。
意外に小さく狭いです。
パーク・ハイアットらしく、インティメットでパーソナルな雰囲気はありますが、この日は込んでいて順番を守らない中国人に怒り心頭の西洋人・・・といういやな光景を見てしまいました。
でも、レセプション・スタッフはとても良く訓練された礼儀正しい人たちばかりでした。
ショウルームを申し込むとOKとのこと、案内してくれる人が来るまでロビーラウンジで待ちます。
白で統一されて、とてもすわり心地の良い席が窓際に並んでいます。
ここからの眺めはさすがで、東方明珠電視塔がはるか下に見えます。
このホテルに日本人は、セールス・スタッフの男性がただ一人、普段は表に出てこないそうです。
だから、僕を今日案内してくれるのは中国人の女性。
とても英語の上手な、物腰の柔らかい方でした。
これがスタンダードの部屋。
広さは55~60ヘーベーで、79階から84階に全部で174室(スイートを含む)。
デザインはレストランの設計で有名なトニー・チー。
イメージで言うと「モダン・チャイニーズ・レジデンス」ということで、中国の伝統的建築美と幾何学要素が組み合わさっている気がします。
そしてもちろんコンテンポラリーなシャープさも忘れていません。
素晴らしいのは分かるんだけど、僕にはちょっとくつろぎにくい印象が・・・。
バス・ルームには大きなスペースがとられていて、これは六本木のグランド・ハイアット東京の路線を、さらに良く考えエクスパンドさせた感じです。
浴槽周囲はまさに六本木スタイル。
桶などは檜で出来ていました。
日本人にとってはうれしいバスルームと言えますね。
で、これで値段は日によって違いますが2100元++くらいから。
思ったほど高くはありません。
ただ部屋の方向は外灘方向も、浦東方向も値段は同じということで、繁忙日は希望のビューの部屋が取りにくいかもしれません。
スイートはスタンダードに比べるとかなり広く大きく、値段もぐっと上がってしまうそうです。
91~93階は3層吹き抜けの大レストラン、エンターテイメント・エリア。
窓一つが25メートルもあるんですよ。
まだ一部完全オープンではありませんが、上海で一番高級な娯楽施設を目指しているそうです。
bercyさん、これで少し参考になりましたでしょうか?
結論的に言えば、僕はもう少しクラシックな作りながら僕の泊まったシャングリ・ラのグランドタワーのプレミア・バンド・ビューという部屋のほうが、ずっとずっと気に入りました。
何か温かみがあるというか、ホテル本来の「過ごしやすさ」という点で、シャングリ・ラのほうが優れているような気がしたのです。