パリ・ビギナーズ・ノート (30) ウェルカム・ドリンク@夕暮れの「トリアノンパレス・ヴェルサイユ」

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この頃の日暮れは、午後7時過ぎというよりは、7時半前といった感じでした。
「ヴェルサイユ宮殿」からまた街中を歩いてホテルまで戻り、暖かな部屋でほっと一息。
これは各階の廊下の端にある窓から見た宮殿の姿です。
すぐ隣なのですが、何しろ敷地面積が広大なので・・・です。
ホテルにチェックインした時にいただいたドリンク・クーポンで更に一息入れましょうか。
スタイリッシュに作られたロビー奥の、通路兼ラウンジの気持ち良いふかふかのソファに腰を沈めます。
「ゴードン・ラムゼイ」のレストラン入り口にある「ギャラリー・バー」の中でも飲めるようですが、まだ陽の残る、窓からは別館方向のホテルの庭が見えるこの通路の席が、一番人気のようです。
どこもいつもピカピカになっているのは、実にこまめに清掃が行われているからです。
洗剤(?)のスプレーを持ったスタッフが、客の移動にあわせて、どの机も拭まくっています(笑)。

午後も7時を過ぎる頃になると、正装に近い格好をした人達が、ディナーの前のドリンクを・・・と、何人もバーに吸い込まれていきます。
周りの雰囲気にピッタリの、いかにも上流階級って感じの物腰の人ばかりで、自分とはあまりにも無縁の世界がリアルに眼の前に展開されて、僕はただただソファでボーっと見つめるだけでした(笑)。

この夜、どうも「ゴードン・ラムゼイ・オ・トリアノン」(レストラン名)で相当な集まりがあったらしく、翌朝のホテル前の駐車スペースはとんでもないことになっていました。
「普通」の車は別の駐車場に留められたのでしょうか・・・ホテルのエントランス前の「見せる駐車場」、いや「見せびらかす駐車場」(笑)は、超々々高級車のショールームのようでした。
本当にギョッとするほど壮観でした。
写真を撮ろうとするとやんわり丁寧にベルに制止され、「プライヴァシーの保護のため」だと・・・。
もちろんそういう時には、僕もおとなしく引き下がります(笑)。

時間と共に、ホテルはどんどん夜のムードに・・・ロビーからラウンジはますます煌びやかになっていきます。
さぁ、もう僕のいる場所ではなくなさそうです(笑)。
部屋に帰って、今夜はゆっくりしましょう。
パリに着いてまだ50時間くらい、あまりにも多くのことをやり過ぎました、見過ぎました、食べ過ぎました(笑)。
(この「パリ・ビギナーズ・ノート」だって、もう30回目を迎えているんですから・・・)
今夜はホテル・レストランにも行かず、ヴェルサイユの街にも出ず(昼間見た感じでは、街自体としては本当に平凡な街っていうだけの印象でした)、昼にサンジェルマン・デ・プレの「ジェラール・ミュロ」でテイクアウトしたお惣菜とパンで、部屋で過ごしましょう。
思いっきりゆっくりして、旅の中間の疲れを完全に取ってしまう計画です。

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