バルセロナで過ごす元旦、まずは家に電話、子供たち・近しい親戚や友人たちにメール。
テレビはCNNに固定して、ニューヨークのカウントダウン風景を見聞きしながらゆっくり入浴。
そして遅めの朝食を取りに行きます。
昨日と同じ「モザイク・レストラン」でのフル・バフェをもう一度でも良いのですが、このホテルではほとんど行く機会のなかった「エグゼクティブラウンジ」を、この日は使ってみることにしました。
このホテルのラウンジは4階にあって、朝食時はこんな感じです。
もちろん品揃えは幅広めのコンチネンタル・ブレックファストといった程度ですから、がっつり食べたい時はやはりバフェの方。
ただこのラウンジは客が少なく、ひっそりと静かに食べるには、うってつけの場所です。
僕はここで(許しを得て)パンやクラッカー、チーズ、オリーブ、ピクルスなどをもらって部屋に・・・。
昨日「ボケリア市場」で買ったハモンセラーノと合わせて自作のサンドイッチを作ってみたのです。
出来は?
結構旨~い(笑)。
変な組み合わせですが、ポットで湯を沸かして、日本から持参したほうじ茶と一緒に・・・僕は海外に行く時は緑茶じゃなくてほうじ茶のティーバッグを少し持っていきます。
緑茶はホテルによっては置いてあるところもあるし、ほうじ茶の方がどんな状況にも合うような気がするからです。
朝の9時過ぎ、今日もバルセロナ探検に出発です。
(今日は時間をいちいち書くのはやめますね)
元旦の朝は外の道路もガラガラ、はっきり言うとタクシーは捕まりにくいです。
「ヒルトン・バルセロナ」の玄関では、いつまで待ってもタクシーが来ないとイライラ顔のカップル、困り顔のドアマン・・・僕はすかさず地下鉄(メトロ)利用に方向転換。
ホテルから3号線の「マリア・クリスティーナ駅」までは徒歩5分です。
ホテルでいただいた「バルセロナカード」で地下鉄は無料、乗り方は特に心配することはありません。
あ、改札が戸惑ったかな、最初は。
向かって左側の機械に切符を通すので、日本とは逆。
車両によってはドアが手動の時もあって、これらはこの元旦の日のように人が少なくて周りに習えない時は、ちょっと・・・でしたけどね。
で、着いたのが、5号線・4号線と乗り換えて「ジャウマ・プリメ駅」。
あれ、見たことのある場所(笑)。
そうです、昨日もこの時間にこの辺にいました。
「カテドラル」前です。
また?
いえいえ、今日は「カテドラル」前にある「ホテル・コロン」に来たのです。
周囲には日本人が一杯。
そうです、僕はこれから日本語の観光バスに乗るのです。
その集合場所がこの「ホテル・コロン」前というわけ。
主だった観光名所がお休みの元旦をどう過ごすか・・・これが僕には頭の痛いところでした。
そこで見つけたのが「ミキ・トラベル・バルセロナ」(ブランド名は「みゅう」)が主催している「バルセロナ半日市内観光、世界遺産 サグラダ・ファミリアへガイド付き入場見学!」(58ユーロ)という約3時間のツアー。
(「サグラダ・ファミリア」に入場しないツアーは38ユーロ)
ツアーパンフによると
「市内観光は、モンジュイック展望台より街の全景を眺め、バルセロナが誇るガウディの作品の数々、カサ・バトリョ、カサ・ミラ、グエル公園などを訪れます。
着工以来1世紀を越え、未だ建造中のサグラダ・ファミリア(聖家族教会)へは、ガイドの案内にて入場見学いたします。
世界中からの訪問者を魅了し、時代を超えて建築家と職人たちに造り続けられるバルセロナのシンボル的芸術作品をご堪能ください」
とあります。
モンジュイック展望台やグエル公園は個人で行くには時間がかかる、「サグラダ・ファミリア」は元旦でも午後2時までやっていて、このツアーなら団体扱いで並ばずに入れる、バルセロナに来て英語のウォーキングツアー以外は自分で行動したので、日本語でのバルセロナ情報に飢えている・・・と、値段はちょっと高いですが、僕が必要としていることをすべて満たすツアーだと思ったのです。
それに今日はまずまずの天気。上手く元旦の午前中を過ごせそうです。
日本語ですべて済むのは、本当に楽。
すべてパッケージのツアーで来たら、どんなに楽でしょう。
でもそれでは僕の頭に、体にバルセロナという街が全然記憶に染みこまなかったかもしれません。
30人以上の日本人客を乗せて、もうバルセロナ在住が長いという日本人女性ガイドのよどみない解説で、バスは午前10時に「ホテル・コロン」前を出発。
まずはバルセロナ市街を一望のもとに見下ろす「モンジュイックの丘」までバスは上がっていきます。
「モンジュイック」は、バルセロナの南西に位置する標高200メートル弱の丘。
1929年には万博が開かれ、1992年にはオリンピックのメイン会場になったところです。
周囲にはスポーツ施設や美術館や博物館が点在していて(ミロ美術館、カタルーニャ博物館・・・)、市民の憩いの場所といった地区。
自力でここまで来るには、地下鉄からフニクラ(ケーブルカー)、そしてこのゴンドラに乗り和えればOKです。
でもツアーバスなら、ただ座っているだけで展望台まで連れて行ってくれます。
わぁ、良く見える!
昨日の今頃だったら雨でこうはいかなかったで
しょうね。
ラッキー。
僕は本当にこういう高いところが好き(笑)。
座薬のような建物は水道局のビルだそうです。
この辺が旧港を再開発した「ポルト・ベイ」地区と、その東側の「バルセロネータ」という夏には最高に賑わう海浜地区辺りです。
「オリンピック村」の近く(写真右端)には「リッツカールトン・ホテルズ」傘下の高層ホテル「ホテル・アーツ・バルセロナ」(HOTEL ARTS BARCELONA)が見えています。