天気に恵まれなかった台北 (9) 「欣葉101食藝軒」でランチの続きの続き

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台北に着いて早々のランチは超高層ビル「台北101」85階にある展望レストラン「欣葉101食藝軒」で・・・。
もちろんここは台湾料理といえばまず名前の挙がる名店「欣葉」のグループ店、期待は高まります。
まして人気の窓際席もゲット、準備は本当に万端だったのですが(と言っても数日前からの準備)、もう何度も書いているようにあいにくの曇り空+雨。
「窓の下に台北市内の絶景が・・・」と書きたかったのですが、席に着いた当初は一面の白い世界。
その合間合間に「とぎれとぎれの台北の街並みが」・・・状態でした。
でも神は僕を見捨てません(笑)。
上空はかなり早く風が吹いているようで、席に着いて20分もすると、だいぶ視界がクリアーになってきたのです。
わぁ、やっぱりかなりすごい景色。
でも方向的にはこれ、どっちを向いているでしょう?
あ、左下にオレンジ色の特徴ある屋根・・・これは「国父紀念館」かもしれません。
衛兵交替で人気の観光スポット。
「W台北」もこの近くなはずです。
そうするとその奥遠くに横に広がって見えるのは僕が1時間前に着いた「松山空港」でしょう。
窓の外を地図を片手に食い入るように見ていると、コースのスターターの「四色?盤」の到着です。
まず左2種。

マンゴ・スライスの上に柔らかく煮た「とこぶし」が・・・ソースはケチャップです。
隣は茄子に黒豆?
いえいえ、食べてみると「ひらたけ」ですね、これ。
塩と胡椒に薄い下味が付いてるだけなのに、すごく美味しい、食感が実に良い仕上がりです。
次は右の2つ。

トマトとサツマイモのマッシュの上に海老、ソースはマヨネーズ風味でした。
一番右は水母、辛味も入っていて、そのコリコリ具合はたまりません。
どれも台湾の伝統的な料理のモダン・アレンジということですが、脂っぽさも少なく、見た目にもきれい、第一に美味しいものばかりだったので、まずは満足の一皿めでした。
スープは「佛跳牆」。
グルメ・ファンお馴染みの、乾物を主体としたいろいろな食材を数日かけて蒸したり煮込んだりする福建地方を元祖とする伝統的な高級スープ。
もちろん名前の由来は「あまりに美味しそうな香りにお僧さんですらお寺の塀を飛び越えて食べに来る」というあれです。
(発音は香港でオーダーする時には「ファッティウチョン」と言いますが、台湾では?)
で、この店の「佛跳牆」は僕がこれまで中華圏の各地で食べてきた海鮮乾物主体の「佛跳牆」ではありません。
上に蓋をするように大きなふかひれが乗っていますが、その下にはタロイモ、豚のスペアリブ、鶏肉、魚の浮き袋、帆立、椎茸・・・なんてのが入っています。
(芋系が入るのは台湾に多いようですが、僕の前回の「佛跳牆」はシンガポールで海鮮系のを・・・2009年12月13日付けに記録があります)
僕が今まで食べてきた「佛跳牆」のイメージからすると「あれっ」と思いますが、味は抜群。
すごく深みのあるスープが入っています。
この店で海鮮乾物主体の「欣葉佛跳牆」というのを頼むと、前にも書きましたが32800元(約85000円)とジャンプアップです。
僕のコースで出てきたこれなら、アラカルトでも560元のよう。
3番目の料理は蒸した白身魚(たぶん鱈)に高菜を合わせたもの。
醤油の味が絶妙、アジア人で良かったなと思える(笑)一皿です。
高菜も、味といい食感といい本当に良く合っています。
次の皿はメインの料理、肉。
どうやら「猪蹄筋」のようです。

「猪蹄筋」とは豚のアキレス腱、これをトロトロになるまで煮込んでオイスターソースで仕上げたもの。
ま、これは言うなればコラーゲンそのもの。
下に敷いてある「ひらたけ」も、添えてある普通のブロッコリーや赤パプリカまでも、すべて最高の状態。
何でこんなに美味しいのか不思議状態。
味もくっきりしていて、ご飯に掛けちゃっても良いくらいです。
最後は季節の野菜。

葱などの他にアロエのような緑も入っていて、薄味ですが野菜そのものの味と、上にかけられたシラスの塩味で、これまたいかにもアジアでした。
締めは春巻か炒飯が選べ、僕は台湾らしくカラスミの炒飯を・・・。
ピラミッド型に盛られたカラスミ炒飯は、1+1が3にはなっていなかったけど、充分2。
デザートはフルーツとハート型のラズベリー餡の入ったさっくりケーキ。
いや~~、良かったんじゃないですか、この店、このコース。
これで1380元+(日本円にして約4000円)は、もちろん台湾のランチにしては高いでしょうが、満足度は高いと思いますね。

思わぬブランドがバーゲンしていて思わず買いこんじゃいました。

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