デンマークのタイ料理店「キーンキーン」とタイ資本がコラボしたこのモダン・タイ・キュジーヌ・レストラン「スラブア」@「サイアム・ケンピンスキー・ホテル」。
中のインテリアは、ホテル・ロビー同様、超高い天井の圧倒的な空間を、ややダークにまとめ、要所要所を絶妙のライティングとタイ情緒でアクセントを付けた、まさにモダン・タイの世界。
誰しもしばし言葉を失う圧巻のデザインを持つタイ・レストランです。
中央のこの席は特等席でしょうか、それもインテリア?
中はかなり広くて・・・
色々なタイプの席がありますが・・・
僕はここが好きですね。
小さな蓮池も見えるブース状の席。
出来てまだそんなにたっていない店なので、リネン類、カトラリー、食器などすべてが新品同様です。
いかにもタイを思わせるウェルカム・ドリンクの後は、3種類のアペタイザーと言うよりはおつまみが出てきます。
上からローストしたカシューナッツのメレンゲ、何とメレンゲは醤油味です。
真ん中はコブミカン(カフィアライム)の味の付いた蓮根。
コブミカンはこの香りだけでもうタイの気分になれる、タイ料理には欠かせない植物。
一番下が海老煎餅をチリとトマトのディップで食べる物。
2400バーツ++で5グラスのワイン・ペアリングする時には良いでしょうが、950バーツ++のジュース・ペアリングにはちょっと・・・。
で、スターター。
この日は3種類から選べて、まず僕の注文したオーキッド・サラダ、そしてタマリンド味の帆立、オイスター・ソースのポーチドエッグから・・・。
出てきたこのサラダの美しいこと、食べたくなくなるほど。
食べられる蘭の花、胡瓜、パクチーなどに海老が主材・・・泡はピリッとしたチリの泡です。
いや~、ヌーベル・タイですな、これ。
見た目だけではなく別添えのソースとの相性も良く、食べて美味しい、さすが人気のレストランです。
さぁ、これがメインコース。
中央にいるのはウズラの肉。
そこに特製のココナツ・ソースを注いで、そう全体のイメージとしてはタイを代表するスープ「トムカーガイ」です。
(もちろんここでは鶏肉ではないので、「ガイ」ではないですが・・・)
中にはガランガル(ブルージンジャー)とか、ジロール茸のようなキノコも入っていて、以外にヴォリュームたっぷり。
そして、これがバカウマだったんです!
たぶん生粋のタイ人には物足らない味かも・・・ココナツのえぐみが全くなくて旨味だけが残っている感じ、ベースになるブイヨンがものすごく丁寧にとられているのでしょう。
ウズラも本当に美味しいウズラ。
僕ら非タイ人には最高のタイ料理になっています。
ご飯も進みます。
ここのランチ・コースはこれにデザートが出てお終いですから、「がっつり食べたい」系の人はここでご飯もパクパクしちゃってください。
締めのデザートは3種類からの選択。
見事なマンゴ・ウッドの皿の上には塩味のアイスクリームにキャラメルソースが・・・。
そう、塩キャラメル味ですな。
それにモダンな高級レストランらしく、あまり見ないもので飾っているってデザート。
いや~、評判通りのレストランでしたが、これがディナー辺りで、イノヴェイティブな皿がもっと沢山出てくるとなると、中には「ごちゃごちゃ過ぎて何が何だか?」的なものも混じってきそうです。
そういう意味ではこの1500バーツ++のランチ・メニュー辺りがこの店の入門用には、一番良いのでは?