新・サクッと香港 (13) Mott32

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「大官廳」 (Tycoon Tann)でいかにも今の香港らしいインテリアと、ヌーベルの要素大の最新広東料理を楽しんだ後に、中環(セントラル)でもう1軒どうしても行きたかった店に寄ってみます。
「大官廳」から歩くこと約10分、MRT「中環」駅からも外に出ず行けるところにある「Mott32」というレストラン。

いま香港の広東料理店で一番トレンディかつホットなところ、かなり広いレストランのようですが、いつでも予約で満席と聞いています。
ここだけはきちんと予約してから行きました。
レストランがあるのは何とかの「スタンダード・チャータード銀行」本店の地下。
見てください、この堂々たるファサードを・・・。
僕が行ったのは日曜日ということもあって銀行は休み、誰もいない静まり返ったこの階段を上がっていくのは、ちょっと不気味なほどです。
そして、出ました、これがレストランのレセプション。
すごいですね、圧倒される作りです。
左側にあるエスカレーターで地下に下り、更に・・・
黒と金にライトがきらきらする螺旋階段を下りて行きます。
すると出てくるのは、もう現実とは別世界と感じる大空間。
例えれば19世紀ニューヨークのチャイナタウン?

店内は本当に広く、いろいろなコーナーがあります。
こんなドアもお洒落。

アンティークっぽいランプも魅力的です。
ただとにかくかなり薄暗いので、フラッシュなしではこれが精一杯。
壁がこんなエレガントな作りのコーナーもありますが、この辺りは本当に暗く、淫靡で危険な匂いすら感じてしまうインテリアでした。

僕はあまり暗いと料理の色合いがよく分からなくなるので嫌。
で、初めにアサインされた席を、この奥にある印象的なインテリアの小部屋に替えてもらいました。
毛筆がインテリアの主役になっているこのコーナーは、壁も鏡張りで不思議な感覚に陥る空間。
たっぷりめのクッションも気持ち良く、ここは気に入りましたね。
ここでもランチは点心を中心に、かなり高級な一品料理まで幅広くメニューにあり、でも僕は「大官廳」で取りあえず一通りのランチは食べているので(笑)、点心を少し摘まむで済ませました。
ここへはその味もですが、このインテリアを味わいに来たのですから・・・。
隣のテーブルでは又焼を頼んでいます。
ここではイベリコ豚を使っているそうです。
こういうブランド豚を使っての又焼は最近香港でのトレンドのようです。
僕はまずは大好きな「脆皮西班牙黑毛豬叉燒包」を・・・。

英語名はSignature Crispy Sugar Coated BBQ Spanish Teruel Pork Bunとあります。
僕はこれが好きで、最近の飲茶ではメニューにあればたいてい注文してますが、出来はその中でトップクラス。

やや小ぶりのちょうど良い大きさで、中の又焼あんも美味しければ、この周囲のパンの焼き具合も最高でした。
さくさくでしっとり、表面にうっすらついた砂糖も上品。

次はいくつもある燒賣の中から南澳帶子燒賣というものを、英語ではSouth Australian Scallop, Pork
黑とありました。

これも美味しい、本当に美味しい。
とにかく最高の材料を使っていることがよ~く分かる出来です。
最後は薑葱牛肉球(Minced Beef Balls, Pink Ginger & Spring Onion)、これまた美味しかったです。

食感、味、僕の食べたこの点心の中でベスト、紅生姜が合うとは思いませんでしたね。
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やはりこの店、評判通り味の良い店でした。
インテリアだけの店ではありません、ここ。
ただ値段は相当に高いです。
お茶を入れて、点心3種でHK$248もしました。
なお店名の由来は、ニューヨークのチャイナタウンの起源となった雑貨店と・・・。
それをイメージしたそろばんも天井にインテリアとしてありましたが、写真撮るのを忘れました。
まだまだガイドブックには載らないレストランでしょうが(日本のガイドブックはセレクションが超古い)、お奨めしたい広東料理店ではありますね。。

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