26時間ソウル (9) 「プム・ソウル」の料理の続き

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ヌーベル・コリアン・キュイジーヌのファイン・レストラン「プム・ソウル」で食事中のshackinbaby。
6皿めは魚、マナガツオが丁寧に焼かれています。
薄味で、魚本来の旨味がダイレクトに感じられます。
写真では皿に比してずいぶん小さく写っていますが、大丈夫、普通の大きさの切り身です。
添えられている野菜の和え物は、伝統的な韓国風辛さ。
穏やかで優しい繊細な料理がメインですが、一皿ごとにだんだんはっきりした味も添えられるように構成されています。
で、これがメインの料理。
AAA級韓牛の炭火焼き、大量の揚げ大蒜と一緒に、芥子醤油ソースで食べさせます。

これは旨い、文句なく旨かったです。
肉質、焼き方、過剰とも思える大蒜の何と効果的なこと、そして何よりこのソースです。
ウェイターは「drizzled mustard soy sauce」っていってましたが、日本人なら誰でも気に入るソースですね、これ。
ご飯だってこのソースでイケちゃいます。
締めはご飯セット。

チゲは魚出汁、具だくさんです。
自家製というキムチも美味しい・・・。
デザートは「ジュンピン」と呼ばれるマッコリを発酵して作られた夏用の餅(rice cake)。

それに「五味子茶」(オミジャチャ)。
これは「五味」という名の通り、甘味、酸味、塩辛い味、苦味、辛味がすべて含まれていて、その日の体調によって違う味に感じるという飲み物。
僕にはとても甘酸っぱく感じましたが、これはどういう健康状況なんでしょう。

いま調べてみたら
   苦味・・・心臓の機能が低下していて、貧血気味で栄養不足
   甘味・・・脾臓の機能が低下していて、老廃物がたまっている
   酸味・・・ストレスがたまっている
   塩味・・・下半身が冷えている
   辛味・・・気管支が弱っていて、体のエネルギーが不足
とされているようです。
あ、もう一つ記述を見つけました。
甘酸っぱいのは健康体と・・・良かったぁ(笑)。
浮いている梨は、きれいに花の形にくりぬかれています。

さぁ、この店をどう評価しましょう。
韓国料理をベースに西洋料理のエッセンスがたっぷり。
モダンなこだわりの食器に、繊細な盛り付け、見た目にも美味しい料理が続きます。
どう見ても西洋料理ですが、使われている材料、調味料などがしっかり韓国を感じさせる皿など、僕の狙ったヌーベル・コリアン・キュイジーンはまさにその通りの店です。
しかもピンとこない皿もあるにはありましたが(餃子など)、どれも標準以上の美味しさ、ただ問題は値段です。
このコースで総額173250ウォンもするんです。
これ、最近の円安ウォン高の状況では、日本人にはちょっと厳しいかもしれません。
でも、地元の人で溢れかえる路地裏の食堂も、道端の屋台で何かつつくのも韓国旅行の楽しみの一つですが、ソウルで旅の思い出にちょっと背筋を伸ばして上品に食事をしたいなんて時には、ここは充分候補になる店と思いましたね。

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