沖縄までのんびりと

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久米島へ

もう10日くらい前、ウィークデイの僕の休みを使って沖縄にブラッと一人旅をしてきました。朝一番の沖縄行きだったので、空港直結の「羽田エクセルホテル東急」に前泊しました。

珍しく10500円というのバーゲン価格が出ていたのと、東急ホテルズのメンバー組織、コンフォート・メンバーズのポイントが丁度そのくらい溜まっている・・・ということで、今回はほとんどホテル代がかからないという幸運もありました。


支払額がほぼゼロなのに、この日はツインの部屋にアップグレードです。

いくら寝るだけのエアポート・ホテルと言っても、このくらいの広さは欲しいですよね。

今回の沖縄行きはもちろん自分がのんびりとどこかに行きたかったということもあるのですが、それ以上に(?)JALでの来年度のステイタスの確定に向けて、計算段階に入っている、という理由もあるのです。

今回のチケットは「HND-OKA-UEO-OKA-HND」で、業界的(笑)に言えば「SF50+SS+BJ」で、ステイタスの基準と成るFOPを5000ポイント以上稼ごうという算段なのです。

何だか分からない?
そうですよね。

解説すると、HND(東京羽田)-OKA(沖縄那覇)はSS50(株式優待の半額料金)で、それにSS(クラスJ料金)をプラスして往復する、と言う意味です。

そうするとFOPは計算すると多分4,144ポイント。

OKA-UEO(久米島)はBJ(JALビジネスきっぷ)で往復。

そう、今回は初めての久米島に行ってみようと思うのです。

この区間は実航マイルはほんの僅かなのですが、今JALのキャンペーンで1片道で400ポイントのFOPボーナスが付くことを考えると、この往復で、FOPが1,036ポイントにもなります。

合計すると、この沖縄経由久米島行きの旅程では多分5,180FOPが溜まるはずです。実に効率よく、自分も愉しみながら、来年の目標に向かえる、って算段なのです。

那覇空港についてから「朝食でも」と、従業員食堂も兼ねているという「空港食堂」に行ってみましたが、まだ朝食タイム、割とありきたりのメニューしかありませんでした。


だから、ここでは何も食べず・・・売店で何か美味しそうなものがないか探します。
これはどうでしょう?
何か沖縄ローカルっぽいですよね。
でも、これは私的にはダメでした。
カツは作り置きだから当然少し乾燥気味、肉もパンもソースもパッケージでは「沖縄」を強調しているけど、ほとんど特徴分からず。
取り得はサイズがデカイだけ?

那覇から久米島までは、バスゲートからの出発です。
待っているお客さんは大体30人くらい?
どういう飛行機?
大げさに言えば、期待と不安が交錯します。
だって僕、久米島のような小さい島に飛行機で行くの初めてなんです。
それにJAL系とはいえ、RAC(琉球エアコミューターズ)に乗るのも初めてだし・・・。

飛行機が見えてきました。
あ、これはカナダ製のボンバルディア機ですね。
後で調べてみると正式にはDHC-8-300と呼ばれる50人乗りのダッシュエイトでした。

僕は久米島なんてマイナーなところ(失礼!)に行くのは、大昔のツインオッターみたいなのを想像していたので、これでも意外に大きい飛行機に見えちゃいました(笑)。

僕の乗ったボンバルディア機の中は、こんな風。
外から見ると小さく見えるのに、中は思ったよりゆったりしています。
何か良い感じ(笑)。
一番後ろの窓際、隣に誰もいない・・・機内を充分見渡せせる席だったので思わず写真を一枚。
あっ、でもこれダメだったかな(汗)。
シートベルトのサインで出ていれば、確かデジカメは不可だったかも・・・。
サインは出ていた?
まだドア・クローズではなかったけど。
以後、絶対注意します。
シート・ポケットには団扇が。
ぴちょんくんというのも・・・(笑)。

乗務員は一人で何でもこなします。
動きもテキパキ系、「出来る」感じの人でした。
地図などを見ていて、明からに観光客と分かったからでしょう、久米島のマップとRACの絵葉書をいただきました。

シートベルト・サインが明らかに消えていたのはほんの数分・・・久米島までの実質的な飛行時間は15~20分弱でした。

あっという間に着陸です。
空がきれい、海もきれい・・・。
この時期の沖縄・久米島はまだ夏の名残が残っている暑さはありますが、湿気が少なくて、とても気分良い気候です。

初めての久米島の空港は、意外なほど(失礼!)しっかりしたものでした。

これが乗ってきたボンバルディアDHC-8-300機。
普段こうした機材に乗りなれていないので、すごく可愛く感じて、愛着を覚えましたよ。

上江州家

空港についても観光バスが待つでもなく、飛行機に乗っていた人はそれそれにどんどんいなくなります。
皆さん地元の人か、相当のリピーターさん?
最初はレンタカーでんお島内観光も考えたのですが、予約とか面倒くさがっているうちに当日に・・・ということで、今回はは空港前に数台止まっているタクシーを使うことにしました。
最初の一台に乗り込むと、とても気のよさそうなオジさんで、久米島最大の名所「はての浜」とかに行くのではなくて、「癒し」系のことろを2時間くらいで回ってもらうよう頼みました。
料金は協定で6300円と決まっているようでしたが、僕が最初渋っていると、端数はいらないよ・・・って言ってくれました。
お言葉に甘えて・・・(笑)。
まず最初は、飛行機でもらったタウンガイドにも載っている「上江州家」(うえずけ)というところへ。

ここは、1700年頃に建てられた琉球王朝時代の士族の家で、ご覧のようなきれいな石垣に囲まれた古き良き面影を残す建物です。

赤瓦の屋根もとてもきれいで、縁側もいかにも沖縄の古き良き家って感じでした。
タクシーがクラクションを鳴らすと、奥からこの家の「おばぁ」(沖縄ではこう呼ぶんでしょ?違うかな?)がdetekite,縁側でこの家の由来などの話を聞かせてくれます。
料金は300円です。

国の重要文化財に指定されているこの家の保存の大変さなどから、とにかく客は僕一人ですから、東京に住んでおられるという息子さんの話など、「おばぁ」との話も尽きません。

あたりはほとんど音がしません。
風にそよぐ葉の音が時々するくらい・・・とにかく静かです。
車の音が全くしないというのも、人の多いところに住んでいる僕らには驚異的です。
まるで時が止まっているかのような、スローなスローな時間がここには流れています。
あまりの居心地の良さについつい長居、心配したタクシーの運転手さんが中まで様子を見に来てしまったほどでした。

ここは良いですね。
本当に癒されます。
一人で来て良かった・・・絶対にグループで来てはここの良さを味わえないと思います。

もしグループで久米島に来るのなら、何はともあれ最初に触れた「はての浜」が最高の観光名所でしょうか?
もう有名だと思いますが、地元のツアー会社の手配でしか行けないこんな美しいところです。

ここに僕一人じゃあね・・・(笑)。

のんびりするために訪れた久米島。
タクシーの窓から見える、地元の人には何ということもないここでは実に当たり前の風景に、思わずタクシーを停めてもらって、数分見入ってしまいました。

風に揺れるサトウキビ、パイナップルの苗、赤茶けた土、本当に時々自動車が通り過ぎるだけのほぼ無音の周囲・・・何か心の緊張感がどんどんほぐれていくようなのような不思議な感覚に襲われました・・・。

とても気の良い年配の運転手さんから、久米島の話しを色々聞きながら、「癒し系」(?)スポットを回ってもらいます。
狭い島なので、どうしてこれが見所なの??・・・という「ムリヤリ感」のあるスポットも多かったですが・・・(笑)。
まずは、琉球松。

以外にも松の木は至る所にありました。
でもこれは樹齢250年の特別な松、国が指定した天然記念物だそうです。
駐車場にも、この松の周りにも、誰一人として人がいないのが「癒される」というか、「寂しい」というか・・・(笑)。
次のこれは、これだけじゃ意味不明でしょう?

この先、右の方に道路を進むと、連続した坂の道になります。
その坂が通称「おばけ坂」。
何で「おばけ」?
ちょうど良い写真がなくて説明しづらいのですが、何でもない普通の坂だと思っていると、それがとんでもないことになるんです。
坂の途中でタクシーの運転手さんが車のギアをニュートラルにすると・・・何とバックで下り坂を上っていくという・・・!!
空き缶で試してみてもやっぱり、ゆっくりと転がりだすという摩訶不思議な坂道なんです。
要は連続する坂と周囲の景色とが起こす眼の錯覚から起こる現象なんだそうですが、地元の理科の先生がテレビの投稿番組に投稿して、一躍久米島を代表する観光名所になったとは、運転手さん情報です。
タクシーは空港から、島を時計周りに回ってるようです。
次に見えてきたのがこの具志川城址。
ここも国も指定史跡だそうです。

「野づら積み」という積み方をした石垣の周辺では復旧作業が行われていました。
周囲の風景もですが、運転手さんの飄々とした地元への愛情溢れる話が面白くて、今回のこのタクシーで久米島を回ると言う選択、悪くなさそうです。
これはミーフガーというところ。
岩の割れめの形から(!)子宝に恵まれない女性が拝むとご利益があるという運転手の説明・・・これはちょっと・・・ね。
この辺は丁度島の北側になりますが、波はとても荒く、時化ると大変なことになりそうなところです。
続いて比屋定バンタというビューポイント。
「バンタ」とは絶壁のことを言うそうです。。

崖下にエメラルドグリーンの美しいさんご礁の海を見ることができますし、晴れていれば遠く、粟国島(あぐに)、渡名喜島(となき)、慶良間(けらま)諸島などが見えるそうです。
あ、白く細く延びているのは「はての浜」かな?

望遠でとったので少しボケていますが、これは確かに「はてのはま」です。
海抜200mの断崖絶壁から見ても、とてもきれいそうな所、次回チャンスがあれば・・・。
車は島の東側、西奥武島へ。
ここは「久米島ウミガメ館」と、この畳岩で有名なところだそうです。

岩の直径が1~2メートルの5角形、6角形の平たい岩が亀の甲羅のように並んでいます。
地元の人でしょうか、まだ10月の沖縄は水着のシーズンです。
畳岩近くにあったシーサー。

シーサーってこんなだった?
ここまで大きいシーサーって何かちょっとユーモラスというか、奇怪というか・・・。

2時間のドライブを終えて空港に戻り、親切だったタクシーの運転手さんに支払いをすませますが、案の定、カード支払いは無理でした。
当たり前か(笑)。
予約している那覇行きの飛行機にはまだ時間があるので、何かで時間をつぶそうとしますが、空港の周りには見事に何もありません(笑)。
最初の予定では空港の近くのシンリ浜にある「サイプレスリゾート久米島」というホテルでランチをして、空港に離発着する飛行機の写真でも撮ろうと思っていたのですが、運転手に連れて行ってもらったそのビーチとホテル、あまりに人がいなくて・・・とうより人気(ひとけ)も無くて、つまり静か過ぎちゃってちょっと不安になり(笑)、そこから徒歩10分では行ける空港までタクシーをつけてもらったのです。
ネットで見ると、そのホテルやビーチから見る東シナ海に落ちる夕陽は素晴らしく、それに飛行機を絡ませると素晴らしい写真が撮れる・・・そこのレストランのキャッチフレーズは「琉球フレンチ・キキュイジーヌ」で、お昼には久米島丼なるものが有名(笑)・・・とあります。
フレンチで丼(笑)・・・とても興味があったのですが、物音一つしないホテルでは、ちょっと不安でした。

これは久米島空港の正面。
ホテルでランチをして、ホテルから歩いて(10分くらい)空港に帰ってくるつもりの約40分を、無駄に空港で過ごすことになってしまいました。
お土産屋も見ます。
・・・でも、もちろん数分で見終わります。
買いたいもの無し。
そうすると、これしかないかぁ(笑)?

空港の食堂、立ち食いスタンドです。
でも観光客と思しき人はおらず、かりゆしウェアの人、工事用作業服の人・・・ばかりです。
逆にそれが僕をそそりました(笑)・・・ここで食べよう!と。
この写真をいま貼っていて気づきました、この食堂の名前は「松原」というのですね。
メニューにはソーキそばなどの沖縄風なメニューもあったのですが、前の人が注文していたもやしラーメンというのが響きが良かったので(笑)、注文。

出てきてビックリ、何じゃこれはの「大盛り」です。
麺も丼一杯入っているし、モヤシもどっさり・・こりゃあガテン系の人に人気なはずです。
味はとても素朴、まずくありません(笑)。
まずまずのお味です。
こうなるとラーメンが出てくる前に、これも!と棚から取ってしまったポーク卵がお腹に入りません。
皆さん、ポーク卵、ご存知ですか?
ポーク卵(ポークたまご)とは、缶詰のポークランチョンミートと鶏卵を使った料理で、沖縄県の大衆食堂で、よく眼にする定食メニューの一つです。
沖縄では、第二次世界大戦後の占領時代に米軍によって持ち込まれた缶入りポークランチョンミート(略称「ポーク」)が、一般家庭の食材としても定着していて、味噌汁の具やチャンプルーなどさまざまな料理の素材として用いられているそうなんです。
そういった中で、ポークを薄切りしたものを炒め、これと卵焼き(もしくは目玉焼き)を惣菜にする、というのは、ごくありふれた食事風景で、これをそのまま食堂のメニューにしたものが「ポーク卵」なんです。
ここではそれを更におにぎりにしてあるのです。
中にポークと卵焼き、それをご飯で包んで更に海苔で巻く、形は長方形、大きさも相当な大きさ、重さです。
もちろん僕にはラーメンもポーク卵も食べ切れません。
でも、いいんです。
久米島のジモティーも食べる味を味わえたと思えば・・・。
帰りの飛行機は来るときと違ってJTA(日本トランスオーシャン航空)、機材も734(ボーイング737-400)と大型でした。

搭乗にあたり、優先搭乗の案内がありましたが、小さい子供連れもいなければJGCやワンワールドのステイタス持ちも誰一人いませんでした。
そうなると優先搭乗、結構恥ずかしい気がして、列の後ろのほうからコソコソと搭乗です(笑)。
あと、ちょっと驚いたことには、この久米島空港もICカードで「タッチ&ゴー」だったことです。
もう一つ、マイラーにご注意は、往路のRAC便はマイル積算が自動的ではなく、専用の封筒に入れて搭乗券の半券を送る必要があります。
おかげさまで本日現在で、この旅行で、マイルとしては6188マイル、FOPは予定通りの5180ポイントがJALのサマリーに反映していました。

久米島から那覇に戻り、後は自由気ままに過ごします。
沖縄の友人、知り合いに突然電話をして驚かせたり、気が向くと買う高級沖縄スイーツの橘餅(きっぱん)を「謝花」さんまで買いに行ったり・・・う~~ん、仕事の無い沖縄は、この時期の気候も最高で、なんとも気分の良いものです。
那覇発羽田行きの飛行機は午後7時過ぎの出発、夕食もどこかで・・・と国際通り周辺をブラブラしていると、「ゆうなんぎい」の名前が・・・。

確か僕が初めて沖縄に来たとき、ここに来たかも・・・。
少なくても20年は前のことですから、この店、超老舗なんじゃないでしょうか?
ゆっくり泡盛を飲みながら、沖縄料理を・・・という趣旨の店なのでしょうが、僕は多少時間が制約されての夕食、店の人のお勧めという「A定食」というのにしてみました。
店の人はおおむね親切、特にビギナーと分かると料理の説明も丁寧にしてくれます。

A定食、要は沖縄の代表的な料理のコースのようです。
まず右側がミミガー。
豚の耳の軟骨、コリコリしていてごま油も絶妙に効いていて、これは美味しかったです。
お酒にもピッタリでしょう。
左はジーマーミ。
ピーナッツ豆腐とでも言えばよいでしょうか。
プリンとかねっとりした生チーズ・ケーキのような食感です。
これもOK。

この店、料理の出てくるのが早い。
次は右側がクーブイリチ。
昆布の炒め物です。
大きい皿はフーチャンプルー。
イナムルチ(沖縄の、豚汁のような白味噌仕立ての味噌汁)とご飯も付いて、ラフテーが出ます。
僕はこういう豚肉料理、大好きです。

味はとても標準的で、適度にジューシーなまずまずのラフテーでした。
最後にゆいレールでおもろ町のDFSに某有名ブランドの某商品の値段調べに。
折からのウォン安に誘われて急遽決めた来週のソウル行き(1泊2日、14500マイルでの特典旅行)での購入の参考にします。
ゆいレールの一日乗車券はたったの600円なので、とても便利。
DFSではもちろん何も買わずに、空港へ。
後はいつものようにICチェックイン、ラウンジ、搭乗と続き、深夜自宅に、疲れたけど何の仕事も無い旅行だったので「全然疲れの質が違う」などとほざきながら(笑)、帰宅。
今日も良い一日、明日からまたがんばろう・・・と、すぐに爆睡のshackinbabyでした(笑)。

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