ROY’S

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順番が逆になりましたが、金曜日の僕らの会食の会場はこの「ROY’S」。
前は確か青山にありましたよね、このレストラン。

ハワイ出身(もちろん日系で、日本語もお上手です)のロイ・ヤマグチ氏が創り出す、ハワイアン・フレーヴァーのフュージョン・キュイジーヌ。
つまり、フレンチをベースに新鮮なアジアの食材や香辛料を融合した料理ということになります。
広く落ち着いた店内にはバー・コーナーやラウンジもあり、窓から東京タワーを一望できる席も多い、カジュアルだけどかなりハイ・エンドな路線のレストランです。
案内された席は、その東京タワー真正面の席。

写真に写すとどうしても室内がダブって写ってしまうので、これが精一杯。
実際には東京タワーのクッキリした夜景と、下のほうにはテレビ朝日前のイルミネーションもバッチリ見えます。
この日はちょうどロイ・ヤマグチ氏が来日中、彼の考える「懐石料理」というコースをいただきました。
題して「ロイズ流「東京懐石」キュイジーヌ」。
先付けは「霜降り和牛とフォアグラ、しし唐の串焼きスタイル」
前菜は「ピリ辛カンパチの刺身」
蒸し物は「ロブスターとウニ風味の自家製豆腐、柚子風味のポンズゼリー」
の3種盛りから。

これは新和食ダイニングなんて看板掲げているところなら出せるレベル・・・あまり「ROY’S」ならではという気がしません。
素材は高級だけど・・・。
味はクッキリ、ハッキリです。
刺身は「ハドソンバレー産鴨胸肉とのッタキのサラダ」。
ソースは彼らしくパイナップル・ヴィネグレットです。

盛り方、量、味のアクセント・・・これはまさにハワイアン・フュージョン・キュイジーヌでしょう。
でもそうなると、懐石という要素はどこへ?
次は揚げ物。
「味噌マリネしたシーバスのあられ揚げ、ブラックビーンズソース」です。

これは絶対にアメリカ人の好む味です。
実にオリエンタル趣味、味もハッキリしていて、日本人でも若い人ならまず美味しいというでしょう。
でもさ、懐石は?
しつこい?(笑)
彼の言う「懐石」とは、ただ「量少なめの多皿」スタイルという意味?
いつもより料理に「和」の要素を多くして、提供スタイルも「和」だけど、ヤマグチ氏の料理はどうしてもヤマグチ氏の料理で変わりないってこと?
煮物は「ショートリブのシチュー」。
焼き物が「コナコーヒー風味のオーストラリア仔牛のロースト、赤ワインカレーソース」。
この2つが、1つの大きな皿に盛られて出てきます。

やっぱりこれは「ロイ・ヤマグチ氏の料理」です。
ショートリブの柔らかさ、シチューの味のアメリカンな美味しさ、いろいろなテイストをまとった仔牛・・・・間違いない。
東京懐石というより、いつものROY’Sの料理を、スモール・ポーションづつ食べているということですね。
赤ワインカレーソースとは上品なタイ・レッドカレー・ソースです。
飯物は、写真写りは悪いですが、「大トロと香物、マサゴのロール寿司」。

締めには最高の一口。
文句をだいぶ書いてしまいましたが。美味しさという意味では「美味しい」です。
ただ僕が思う「東京懐石」という予想とはだいぶ違っていた、ということです。
デザートは、「あんぽ柿にマスカルポーネ・チーズを詰めて、洋梨のコンポートと栗のソルベを添えて」。

柿とマスカルポーネの組み合わせはすごい、これは意外な美味しさでした。
夜遅くまでやっている店なので、デザートの後もみんなとおしゃべりに花が咲きます。
するとなんとロイ・ヤマグチ氏本人がテーベルに来てくれたのです。

フラッシュをたかずにバックにタワーを入れて写したら、こんな写真に。
ヤマグチさん、ごめんなさい。
全米にあんな大チェーンを築いたカリスマ・シェフとは思えないおとなしい感じの方でした。
とっても好印象。
友人達との楽しい会話もあって、この日もまた最高の夜をすごすことが出来ました。
この後全員でホテルに帰り、友人のスイートルームでまたも深夜までのドンチャン騒ぎが繰り広げられたのです。
凄かった、ドンペリの空き瓶の数(笑)。

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