タイ料理レストラン いろいろ スパイス&ライス

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スパイス&ライス

タイに来たからには、タイ料理も食べまくり(笑)、高級レストランから屋台までです。
今回は特にどこに行くということを事前に決めていなかったので、すべて行き当たりばったりでの選択です。
最初はBTSのラチャテウィー駅近くの「サイアム・シティー・ホテル」内にあるタイレストランから報告します。


このホテル、比較的地味な存在のホテルですが、F&Bとしては中華料理の「リンファ」など相当に美味しいと思うし、イタリアンの「プリマヴェラ」も悪くない・・・・・以外に健闘してるタイ資本のホテルなんです。
(ただし、GMはファランのはず)
レストランの名前は「スパイス&ライス」、ホテルのタイ料理屋さんとしては珍しく英語名です。

ホテルのホームページには
Set amid the peaceful surroundings of the Garden Pavilion, charming Spice & Rice captures the true spirit of old-world Bangkok with beautiful 19th century East-Meets-West deco. Relax with a refreshing cocktail at the adjacent “Red Elephant Bar” before embarking on a culinary journey of the best Regional and Royal Thai Cuisine
と説明があり、
Opening Hour
Lunch 11:30 ~14:30 hrs.
Dinner 18:00 ~ 22:30 hrs
とも書いてありますが、実際には夜だけの営業のようで、このホテルの中でも、いわゆるシグネチャー(signature)レストランあるいはファイン・レストランといった位置づけのようでした。

ご覧のように内部は、古いバンコクの上流社会の邸宅を思わせるような風情、とても上品でエレガントな作りです。


ただ5★ホテルのように、スタッフ全員が英語OKというわけではありません。
もちろんどの人も親切でアテンティブですが・・・。
メニューは写真付きのものもありますが、セットとかコースは組まれておらず、すべてアラカルトからの選択になります。
値段は、5★ホテルにあるようなタイ・レストランより安く、高くても一皿300バーツ台です。
無料の突き出しの後、最初の料理は、トートマンプラー(タイ風さつま揚げ)。
タイ料理の中で日本人がもっとも好む料理の一つです。

これは美味しい・・・かなり美味しいです。
出来立ての熱々を食べればどこで食べてもほぼハズレのない料理ですが、すり身のプリプリ感、揚げ方、揚げる油、適度な辛さ、そしてキュウリや砕いたピーナッツなどの入った甘いハニーソース・・・すべてが渾然一体となって「うまいもん食ってるなぁ」の実感大な一皿です。
レモングラスなどで作ったデコレーションもとてもきれい。
メインは、このレストランで一番高い(?)河エビ(river prawn)のレッドソース掛けにしました。

う~~ん、これは残念ながら、同種の物を食べたことのある他のレストラン、たとえばバーン・カニタ系列の「カリーズ&モア」なんかに比べて、味の複雑さが足らない感じがしました。
始めて食べれば、もちろん充分美味しいとは思いますが・・・。
ご飯は、ここは4色ライスで、これまたとてもキレイによそってくれます。
お金持ちそうなタイ人のご家族が食事されていただけで、とても静かな雰囲気でした。
こういう最高級ではないけど、中級よりはだいぶ上・・・というレストランを食べ歩くとなると、これはまだまだ沢山あるなぁって感じ・・・まだまだ道は遠しです。
最後にBTSからここに行かれる方、道路の横断にはぜひ気をつけて・・・必ず信号のあるところを渡りましょう。

ル・リス

昔ランスワンにあった、あの「ル・リス」。
最近ナラティワートに移転したと聞いてやってきました。
↓のレストランと同じ「最高級ではないが、中級よりはずっと上」という路線で選んだもので、値段もタイ・ローカルが背伸びすれば届く値段レストランの中から、ここに白羽の矢を立ててみました。

日本のガイドブックなどには紹介されているのでしょうか?
お腹の出た(笑)フランス人のご主人と、きれいな英語を話しタイ人の奥さんのコンビは今でも変わっていませんでした。
古そうなタイ家屋を買い取って、ここのアウトドア席は自分の趣味で手作り風にリノベート、奥の冷房完備の部屋はチーク材を多用したレトロさを強調したフォーマルな部屋・・・好きなほうを選べます。

この日は暑いけれど湿度が低めで、とてもブリージー。
思わずこのアウトドア・エリアが良いと言ってしまいました。
実際には僕の他の客はすべて、奥のフォーマルな部屋にいたようです。

ナプキンはいかにもご主人の出身地の地中海風です。

まずは、これもタイ料理では最もポピュラーな料理のほ一つ、茄子のサラダから行きます。
タイ語で、ヤム・マックア・パオといいます。
ヤムがサラダという意味です。
作り方は簡単で、我が家でも夏に時々作りますが、なかなかこの味が出せません。
うちのやり方は、茄子は皮ごと焼縦半分に切る、 干しエビは水で戻し水気を絞ってすり鉢でたたく、ししとうはみじん切りに、ボールにナンプラー・レモン汁・砂糖・みじん切りのししとう・粉唐辛子・にんにく油を入れて混ぜ合わせドレッシングにする、たまねぎはみじん切りにし水にさらしておく。
茄子にドレッシングをかけて、パクチーをちらし、お決まりのゆで卵を添えていただく・・・です。
うちは夏に食べるので茄子をどうも冷やしすぎのようです。
タイでは「生ぬる」くらいで出てきます。
あとドレッシング、これはもう真似ができません。
もちろんタイではししとうなんか使いません、そりゃぁ辛~いプリッキーヌーを使います。
で、この店のお味?
100点満点です。
文句無く美味しい!
茄子の甘さ、ドレッシングの複雑な辛さ、その辛さを打ち消す意味もあるゆで卵・・・あ~ぁ、しみじみ旨いです。
メインはイカの詰め物のタマリンド・ソース掛けです。

他のレストランではあまり見ない料理で、柔らかいイカと甘酸っぱいタマリンドのソースの相性をパクチーが絶妙に取り持ちます。
この店のご飯は、なんと「クマちゃん」スタイルで出てきます(笑)

オーソドックスなタイ・メニューの他にも、いろいろ他で見ないものも多そう・・・値段ももちろんリーズナブルだし(多分量的には2人前、飲み物も全部入れて600バーツ弱でした)、何しろ味が「多少ツーリスト寄りのローカル」といった感じで、GOODでした。
サトーン地区の人は「使える」のでは?

ティップタラ

夜のペニンシュラ・バンコク。
さすがの気品が溢れるエントランスですね。
この後、この近くのトンブリ地区にあるカフェにタイ音楽を聞きに行く予定だったので、このホテルのタイ・レストラン「ティップ・タラ」によってみました。
このレストラン、全体にとても照明を落としているので、一部の写真では初めてフラッシュを使用して撮影しました。
これまで僕のポリシーとして、他のお客の迷惑にもなるかと思い、このブログで使用している写真のほぼ100%がフラッシュ未使用なものです。
その僕が自分の「内規」(笑)を破ってまで撮影したのは・・・・なんとこのレストランでは、メニューに無い料理を作ってもらという快挙(暴挙??)をおかしたからなのです(笑)。

かなり暗いでしょ?
正面がチャオプラヤ河、その向こうの建物がオリエンタル・ホテルです。

タイの古典系の音楽も奏でられて、雰囲気を盛り上げています。

案内されたの川沿いの席。
なかなか良いムードです。
河を行く色々なボートに、ひと時も飽きることはありません。
サービスもさすが5★ホテル、完璧に近いです。
でも出されたメニューにあまり食べたいものがないのです。
そうお腹もすいていないので、おかず一品とご飯でよかったのですが・・・。
ちょっと困った。
で、考えに考えた末の結論は

これ、メニューにない僕の大好きな「プーニム・パッポン・カリー」を作ってもらうということです。
メニューにプーニム(ソフトシェル・クラブ)の料理はある、カレーソースを使った別の料理もある、ここは5★のホテル、天下のペニンシュラ・・・・え~~い、ダメモトで聞いてみます。
「シェフにプーニムでパッポンカリーを作れるかどうか聞いてみてください」
と。
なんと、その答えは
「はい、シェフが特別にお作りします、とのことです」
ヤッタ~!
この料理の元になる「プー・パッポン・カリー」とは、カレー風味の味付けで炒めた蟹(プー)を卵で閉じた料理で、タイのシーフード・レストランにはたいていあるポピュラーなメニューです。
味は店によって千差万別、卵に通す火の加減や油の質によっては、まるで別の料理にもなりかねないデリケートな料理なんです。
「ソンブーン」というレストランが、この料理の元祖かつ名店として有名ですよね。
でも蟹は殻付き、食べにくいです。
手もべとべとします。
そこで登場したのが蟹(プー)の代わりにソフトシェル・クラブ(プーニム)の唐揚げを使ったもので、「バーン・カニタ」や「サイアム・エレファント」なんてレストランがこれで有名になりました。
これ、僕の大好物で、油っぽすぎない揚げ方のプーニムにあたると、もう頬が緩みっぱなしになるんです(笑)。
で、出てきたペニンシュラの「プーニム・パッポン・カリー」、実にお上品な仕上がりでしたよ。
揚げ方は最高、それを包む卵とソースがほぼ一体になっているかのふんわり感を出しているのが特徴。
ナムプリックパオ(唐辛子みそ)などでコクを出しているのでしょうか、全体の味付けも上品なスパイシーさ、最高にご飯の友になりました。
ただもう少しワイルドな料理でも良かったかな・・・・でも、これは言いすぎでしょう。
気になるお値段、一体くらいくらい請求されるのかヒヤヒヤものでしたが、勘定書きを見ると一皿490バーツと・・・・。
まぁ、そんなもんでしょう(笑)。
なにしろメニューにない注文ですからね。
こういう贅沢というかワガママが可能なのも、さすが5★ホテルだからでしょう。
席からは、いつまでもさまざまに電飾された船の行きかうのが見えて、湿気の低めな夜だったせいもあって、なかなか席を立ちがたかったです。

パッタイアーリー

旧「エラワンそごう」の地下の食堂街がリニューアルされています。
こぎれいな店が沢山、タイ料理あり、中華あり、ステーキ屋あり、フュージョンぽい店あり・・・のより取り見取りです。
全体の名前が「URBAN KITCHEN」、いかにもですね(笑)。
今回はその中にあるパッタイ専門店「パッタイ・アーリー」を試してみました。

タイ風焼きそばのパッタイ。
日本人なら誰でも好きになるパッタイ。
アーリー駅近くでやっていた屋台時代から、その味が評判となり、ついには専門店になってしまった伝説の店「パッタイ・アーリー」の支店です。
実は僕も以前、ソイ・アーリーのこの店まで食べに行ったことがあるので、このモダンな作りの支店の味には興味津々ってところだったのです。

エビ色とオレンジの華やかさと、素朴でタイらしい落ち着ける素材を使用したお店のインテリアはパッタイをイメージしたものだとか・・・・。
それで、この写真付きの分かりやすいメニューには、スタンダードなパッタイ用の麺の他に、なんと春雨、青パパイヤ、マカロニ、スパゲティなどのパッタイも載っていて、パッタイの新しい可能性にも挑戦した店のようです。
でも僕はオリジナルのパッタイ、昔からのものを注文です。

出来は・・・・う~~ん、やっぱり美味しい。
ちょっとモチっとしている麺が、そんなに油っぽくなく炒められていて、マナオをギュッと絞って、シャキシャキのモヤシと一緒にいただけば、もう口中、タイ~~~~です(笑)。
更に備え付けの唐辛子も振りかけて味を調えれば、ますますアロイ・マークマーク間違いなし。
安くて清潔、屋台が怖い人にも安心して食べられるタイB級グルメですね。

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