この間新宿を歩いていて、ドミニク・サブロン(セブロンのほうが正しい発音? Dominique Saibron)の店を発見。
今はもう「赤坂サカス」の店だけではないのですね。
彼のようなパン職人の名前まで日本で認知されてきたかと思うと、何かびっくりです。
ドミニク・サブロンは、フランスの有名レストランでシェフパティシエ・ブーランジェを務めた後、パリ14区に「ブーランジェ・パティスリー・ドミニク・サブロン」をオープン。
その後「カルフール」の最高技術責任者などを経て、1999年「ル・ブーランジェ・ド・モンジュ・ドミニク・サブロン」を設立。
厳選された素材を使い、長時間発酵で焼きあげた高品質の彼のパンは、パリでも今なお最高のパンとして、3★レストランなどにも使われていて、パリのグルメ・ガイドには必出の名前です。
(僕も3月のパリ旅行で、彼のパンは2回も食べてしまいました)
この新宿2丁目の「ラトリエ・ドミニク・サブロン」はイートイン・スペースも持つ店。
店はとても明るくモダンなパリのイメージですが、パリのドミニク・サブロン・レシピの店の行列が出来るあの熱気はありません。
時間にもよるのでしょうが、ディスプレイしてあるバゲットやヴィエノワズリなどの数も寂しく、「出来立て感」のアピールには乏しい感じです。
僕は自分の遅いランチとして、3種類のきのこのガーリック・ソテーをはさんだサンドイッチを・・・。
うん、これはパリしています(笑)。
パリの「ジェラール・ミュロ」などのお惣菜屋で良く食べた味です。
塩味、チーズの具合、パンもパリ~~(笑)です。
で、奥さんへのお土産に買ったのはこの「ブール・ビオ・オ・ルヴァン」とバゲットの「ル・ブーランジェ」。
パリでは「ビオ」(オーガニックの意味)のパンがとても流行っていて、ここのこれも、オーガニック粉で有名なデコローニュ社の石臼挽き粉を100%使用、ドミニク・サブロンがフランス本国から持ってきた自家製の酵母で作ってあるそうです。
この酵母は柑橘果実とスパイス、タヒチ産バニラ、ハチミツと小麦で作られているという独特なもので、そのままで食べると少し酸味を感じますが、軽くトーストすると何とも香ばしくその香りが変化していきます。
好きなタイプのパンです。
バゲットのほうは美味しいのですが、何か普通の美味しさというか・・・・やはりパリのあの雰囲気あるいは気候の中で食べたバゲットの美味しさにはどうしても負けます。
パリのより中はほんのわずか「もちっ」としていて、もしかすると多少日本人向けのアレンジもあるのかもしれません。
残念ながら「またぜひ買うに行きたい」と思うほどではありませんでしたが、近所にあれば・・・でしょうね(笑)。