ドバイ最後の日のディナーは、「マディナ・ジュメイラ」一の人気と格式を誇るシーフード・レストランの「ピアシック」(Pierchic)で、です。
ここだけは、ホテルのHPを通して、オンラインで予約を入れておきました。
いくら一人の旅行でも、一回くらいはファイン・レストランで食事したいですものね。
海に突き出したこのレストランの入り口までは、カートで送ってくれます。
このホテルでは、クリークをアブラで行き来する他、カートでどこにでも連れていってくれるのです。
時間つぶしにとりあえず一回りして・・・なんてリクエストだってOKです。
ファイン・レストランの夜は遅め、午後11時半くらいまでは大盛況です。
すっかり照明を落として夜のムードになった桟橋を渡り、レストランに・・・。
ファイン・レストランの常で、照明はかなり暗く、ロマンチックと言えばロマンチックです。
僕の席は、「景色の良いところを」という事前のリクエストに充分答えてくれていて、「ブルジュ・アル・アラブ」、「ジュメイラ・ビーチ・ホテル」、そして僕の泊まっている「アル・カスル」が一望の下に見える席でした。
海風と夜の冷気でドバイとは思えない肌寒さに、愛想の良いウェイターがヒーターをちょうど良い位置にセッティングしてくれます。
ここからの料理の写真は最低の出来なので(フラッシュを使いたくない、またそういう雰囲気ではない、近くに写真を嫌うであろう典型的なアラブ衣装のカップルがいた・・・などの理由です)載せようか載せまいか迷ったのですが、ここは僕の日記も兼ねているので、どうぞお許しください。
アミューズはフォアグラ、これは誰が食べても美味しい標準的なフォアグラ、ソースも最高。
籠盛りのパンもバターも上質なものです。
ここのメニューは、今日上がった、あるいは輸入された最高の魚を調理しているとの事で、バラエティーには乏しいです。
前菜は大きな新鮮ホタテに絶妙に火を入れて、パルメザン・チーズなどのスプーマをかけたもの。
まずまずです。
本当に分かりずらい写真が続いて、すみません。
盛り付けはどの皿もエレガントですが、全体にポーション小さめです。
素材を生かしての料理ですが、フレーヴァーとテクスチャーには気を配っているようで、微妙に色々な味が口の中で広がります。
メインには、オーストラリア沖から直送されたという僕の聞き覚えのない白身の魚(後で思い出したら、書き込みます)のパン・フライを・・・。
癖がなく程良い白身魚で焼き方も含めて悪くはないのですが、ドバイ一の人気レストランというには、あまりにも「普通」でした。
もう少し驚きというか、鮮烈な美味しさが欲しいところです。
デザートもそう。
ブラッド・オレンジのブリュレが「おっ」と思ったくらいで、後は平凡な出来。
う~~ん、やっぱりこのホテル、そしてその中にあるレストランとは、相性が悪いようです、僕。
ロケーション以外、その人気の程が分かりませんでした。
値段は高めの360ディルハム(9000円)前後、もちろん前に行った「ブルジュ・アル・アラブ」の中の擬似海底レストランの「アル・マハラ」辺りに比べれば安いものですが・・・。
どうも不完全燃焼のまま、帰りは部屋まで歩いて帰ります。
(もちろんカートを呼ぶことも出来ます)
広いプールの水中ライティングもきれい・・・この時間でもまだまだゲストのさんざめきが聞こえるリゾートの夜でした。