パリ・ビギナーズ・ノート (49) 最後になってとうとう使ってしまったツアー、「バトーパリジャン」

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「クリニャンクールの蚤の市」で趣味々の時間を過ごした後は、ホテルのラウンジで少しお腹を満たしてから、今夜の予定を考えます。
まだ行っていないレ・アール地区のとあるクラブに、興味あるイヴェントの広告が出ていました。
人気DJの出演+地元R&Bバンドというものらしくて、それにもとても興味を引かれたのですが、お天気がまずまずななことを考えて、僕はパリ最後の夜を「夜のセーヌ川クルーズ」で・・・と、選択しました。
今日のべランは全然雨に濡れていない、エッフェル塔もきれいに見える・・・そうなりゃ、やはり「観光」でしょう(笑)・・・ということで、電話でコンシェルジュに相談です。
コンシェルジュも「夜のセーヌ川クルーズ」はお勧めだと・・・食事無しの船なら予約なんか要らない、とも教えてくれます。
コンシェルジュ・デスクまで降りてゆくと、もう各種クルーズ船の名前と乗り場・出発時間、あと値段などの一覧がプリントアウトされて、僕を待っていてくれました。
彼のお勧めは「バトーパリジャン」(Bateaux Parisiens)というクルーズ船、僕が名前を知っていた「バトームーシュ」(Bateaux Mouche)は「今はそんなに人気がない」って言っていました。
船の形も、航路も、値段もそうは変わらないような気もするのですが・・・なぜ「パリジャン」がお勧めなのかは不明です。
(ポン・ヌフから出る「ヴデット・デュ・ポン・ヌフ」(Vedettes du Pont Neuf)というクルーズ船だけは、これらより小さめの船だそうです)
でも後から考えると、「パリジャン」には日本語のテープ・サービスがあるから、それでか、とも思いました。
ホテルからはタクシーで「バトーパリジャン」の乗り場である、エッフェル塔の足元イエナ橋近くのピア3に向かいます。

わぁ、本当に「エッフェル塔の足元」です、この乗り場。
下から見上げるエッフェル塔は本当に超でかく見えます。
このクルーズ船は、3月までのロー・シーズンは一時間に1本が基本、4月からは30分に1本になるようですが、乗船を待っている人の数が半端ではありません。
僕は8時半のに乗ろうと8時15分ごろピアに着いたのですが、全然駄目。
この場でチケット(1時間のクルーズで、一人11ユーロです)を買う人は少ないので、チケットはすぐに買えるのですが、乗船を待つ列がとにかくすごくて・・・500人くらいはいたでしょうか(本当です)。
ほとんどの人が団体、世界各国の言葉で、みな興奮状態です(笑)。
とにかく「うるさい」ほど、賑やかです。
でも乗る船が意外に大きな船だったせいか、9時の船にはちゃんと乗ることが出来ました。
(こういう「食事などのサービスのない」船は、乗る船が決められているわけではなく、順番で・・・というシステムみたいです)

大人数(500人以上?)が乗り降りするので出発までに時間はかかりますが、客それぞれに思い思いの場所に席を取り(屋内、前後左右の屋外の席・・・)、これからの1時間のナイト・クルーズに思いを馳せます。
何しろセーヌ川は、河岸そのものが世界遺産なのですから・・・。

船は静かにセーヌ川を上り下りします。
(だからどちら側に座っても、両側の景色が眺められます)
川の両サイドはきれいにライトアップされ、昼間見たセーヌあるいは河畔の姿とはまた違った雰囲気を思う存分味わうことが出来ます。
船のスピードは「思ったより」速いので、写真に収めるのはやや難しく、皆さん、最初こそカメラを構えますが、そのうちに次々に展開されるパリの夜景に、カメラより自分の眼でその素晴らしさを実感しようとします。
僕も同じです。
だからあまり写真は撮っていません。
今から思うと動画を撮ってここにアップ出来れば、それが一番良かったですかね?

各席にイヤホンがあり、日本語のチャンネルにあわせれば、周囲の説明を日本語で聞くことが出来ます。
ただあまり親切な説明でもなく、運行場所と説明が合わない時もあるし、第一このイヤホン、重すぎです。
長時間持っていると疲れてしまいます(笑)。
河岸のマロニエの木や、木蓮や連翹(レンギョウ)の花もライトアップでこんな感じに見えます。

幸い時々雨がぱらつく程度のまずまずの天気だったので、僕は屋根のない席に座りましたが、3月下旬でも、結構寒かったです。
このブログでももう散々出てきたエッフェル塔、その美景をまたもいろいろな方向から見られて、もうゲップが出るほど(笑)堪能させてもらいました。
パリ最後の夜に、初めてこういうツアーらしきものを使ってしまいましたが、ま、一度は体験しても良いアトラクションだとは思いましたね。

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