メークロンとマハチャイの町から帰ってきての午後、ちょっとした用事をしているとあっという間にもう夕闇です。
BTSの運行はこの日は午後8時まで・・・それまでに馴染みの旅行代理店にも顔を出だして、情報収集を。
ま、バンコク発券の旨みは、僕がしているような旅行では、もうほとんど皆無といってもいい状況でした(泣)。精神的もちょっとダウン気味(?)でホテルに戻ってくると、夕食を食べにまた外に出て行くのもかったるい感じ(笑)。
そこで思い出したのが、チェックインの時に教えてもらったホテル内の和食「Drinking Tea Eating Rice」と中華レストラン「Liu」の割引のニュース。
割引といっても、ディーナーなど何と45%OFFとのとんでもないディスカウント!
ここまでしないとお客がいない・・・この時点(GW後半)でも、もうそんな状況だったのです。
コーヒーハウス的な「Cafe@2」は、ディナーの営業を止めていましたし・・・ホテルも、こういう状況下では、本当に大変です。
でも「ハゲタカ」な僕は(笑)、こういうチャンスは逃しません(笑)。
45%OFFになるだけではなく、ホテルの部屋付けにすれば、飲食代からもヒルトンのポイントが溜まりますからね、2度美味しいわけです(笑)。
愛想の良いレセプションの女性に案内されて奥に入ると愕然、広い店内にお客はたったの一組だけ・・・すごく寂しい光景です。
せっかくのこんなにスタイリッシュな店内も、主役のお客が誰もいなくては・・・ま、だからどの席にも座り放題(笑)、プライヴァシーも気にせずに写真は撮り放題でしたけどね(笑)。
インテリアはここの和食レストランと同じ、かなりヌーベルな感じ。
でも、ディテールまですべてがピタっと決まっているので、これはこれで中々なものです。
ファースト・セッティングはこんな風。
アミュースの軽い揚げ物は、「作ってから時間がたった」感があって美味しくない、油っぽい(怒)。
メニューは広東、四川、上海料理の良いとこ取り、シェフのお勧め品や豚肉を使った料理はそれぞれ目印がメニューに付いています。
最初の皿は、マンゴ入りのソフトな海老春巻き。
(正式なメニュー名ではありません、食べるのに夢中で書き写してきませんでした、すみません)
ソースはちょっと甘めのマヨネーズ・ソース。
最近の流行の料理ですが、マンゴというのが南国らしくて、オーダーしてみました。
マンゴと海老は揚げた衣の仲でよくソースにもマッチしていましたが、もう少しマンゴの量を多くしても良いんじゃないかなぁ、そのほうが特徴が出るよなぁ・・・って印象です。
揚げ方は上手、表はサクサク、そし中はふわっと・・・さすがです。
次はタイで中華というとたいていオーダーしてしまう、フカヒレのスープ。
ここでは2種類のスープで供されて、一つはブラウン・ソースの煮込みスープ、もう一つはキヌガサ茸入りのクリアスープで・・・。
ともにタイ風に、もやしや香菜でいただきます。
基本的にはホテル中華らしい丁寧な仕事と上湯の仕上がりです。
でもそれ以上ではないような・・・厳しすぎますか(笑)?
最後は、シェフのシグネチャー・ディッシュの印の付いた東坡肉(ドンポウロウ)を。
うん、これは良い!
ホテル中華の王道を行こうという標準あるいは平均路線から、シェフの好みの良く出た料理に当たりました。
まず、このプレゼンテーションが良いでしょう?
一緒に食べる蒸しパン(花巻?)も吊り下げたこれ専用の皿。
何ともたっぷりの量の豚ばら肉と、最高の色と匂いの煮込みダレ。
肉食人種には、思わず涎ですね、これ(笑)。
切り分けてくれるお給仕の女性はもう手馴れたもの、あっという間に食べ安い大きさにしてくれます。
それをこうして蒸しパンに挟んで・・・言うこと無し(笑)!
油っぽ過ぎないし、塩っぱ過ぎないし、何より豚肉の肉ら
しい繊維はしっかり残った柔らかさが良いです。
今までの僕の東坡肉経験では、台北の「蘇杭」が最高と思っていたのですが、それにも近い気がする出来でしたよ。
もちろんこの量ですから、僕は食べたのは半分くらい・・・「もっとお腹が空いていたらなぁ」状態でした(笑)。
で、肝心の(笑)値段ですが、割引後の値段でお茶代などすべて込みで1500バーツくらい、日本円にして4500円。
量的には十分に2人前以上(笑)ですから・・・やっぱりこの45%OFF、「お得」でしたぁ。