「ヒルトン・ブダペスト」2日目はラッキーにもスイートに(有償の)アップグレード。
ルンルン気分で(もう死語か?笑)、午後の計画を練ります。
ブダペストに来てやりたいことは・・・あっそうだ、温泉だ!(笑)・・・温泉にまだ入っていない・・・。
そう、ハンガリーは実は日本と同じ、温泉大国なのです。
ハンガリ-には約1300の源泉が確認されていて、ブダペストにも100を越す源泉があり、その源泉を利用して50近くもの温泉施設があるんだそうです。
僕が買った「地球の歩き方」にも、「今でもブダペストにはエキゾチックな雰囲気のトルコ式浴場からヨーロピアンムードの浴場まで趣の異なる温泉施設が点在しています」とあります。
どうせ行くならハンガリーらしい歴史のあるエキゾチックなところが良いな・・・早速ホテルのコンシェルジェに相談です。
これはきっと一日に何回も聞かれるFAQなのでしょう、ホテルにはブダペスト内の各種温泉施設の特徴、料金、マッサージの有無と料金、オープン時間が書かれた一覧表が用意してあります。
ゲッレールト温泉、セーチェニ温泉(風呂の中でチェスをしているここの風景は有名ですよね)、ルダシュ温泉・・・。
画像を削除いたしました。ご迷惑をかけいたしました。
(ハンガリーではこうした温泉のことを、英語で「thermal bath」と呼びます)
この中では、僕には「ルダシュ温泉」がお薦めとコンシェルジュは言うのですが、実は僕には気になっている温泉が一つあるのです。
それは「地球の歩き方」にも載っていた「キラーイ温泉」ということろです。
理由はこの「ヒルトン・ブダペスト」からとても近いということ、地図上では歩いても行けそうな距離に見えます。何となく頭の中でここまでバスで行って、帰りはドナウ川べりを散歩しながら帰ってこよう、そんな計画を立てていたのです。
コンシェルジュに「キラーイ温泉はどう?」と聞いてみると、「好き好きですねえ」という答え。
「好き好き」ってどういう意味なんでしょう?
良く分からないままに、僕は自分のオリジナル案を通すことにします。
ホテルのベルにバスを降りてからの大体の道順を聞き、バスに乗ります。
僕の目指す「キラーイ温泉」は割りと簡単に見つかったのですが・・・
皆さん、これ、どう思われます?
ちょっと入りにくくないですか?
古くて歴史はありそうですが、入り口が汚すぎです、ボロすぎです(笑)。
「鄙びてる」では、上品過ぎる表現ですよね、ここ(笑)。
躊躇している間も、数人のお客らしい人が中に消えていきます。
ここまで来たのだから・・・勇気を出して中に入ってみます。
入ると中は古いですが、どこもきれいに塗りなおされていて、以外にもきれいです(笑)。
クラシカルな優美さも感じさせる部分も少なくありません。
スタッフは親切で、英語も十分通じます。
滞在時間やキャビンを使うかどうかなどで料金は細かく変わるようですが、この時の入場料はFt.2200(日本円にすると920円くらい)。
2階に上がり、ICチップ入りの腕バンドをもらい(時間を計っている?)、スタッフが着替えのキャビンに案内してくれます。
で、ここからが少し衝撃的なのですが、みんなハンガリー伝統の入浴スタイルなのです。
ここはハンガリーの伝統で、入浴日が男性の日、女性の日と分かれている温泉施設(施設によって週末だけ男女混浴とか、毎日混浴とか違うようです)、つまりこの日は全員男性ばかりなのですが、温泉での公式な服装(?)が、とんでもないものなのです。
係りの人は「エプロン」と言っていましたが、はっきり言えば前垂れだけの褌(後ろは丸出し)だったのです(笑)。
後で海水パンツ着用の人も1~2人見ましたから、それでも良かったのでしょうが、僕が着替えているときの周囲はみんな「それ」(笑)。
覚悟を決めて僕も「それ」を着用しましたが・・・・ま、慣れちゃえば何と言うこともありませんが、慣れるまではかなりな恥ずかしさです(笑)。
当然カメラなど持って入らないので、以下の写真はネットからの借り物ですが、
ここが出来たのはトルコ支配の時代と言いますから500年以上の歴史、現在の建物だって築100年はたっているでしょうが、トルコ式浴場の特徴であるドーム型の天井が良くわかりますね。
中は源泉掛け流し、硫黄と何かのハーブあるいは薬品のような臭いの混ざった独特の臭い、湯はぬるめで、ややとろみのある、それでも十分さらったとしたものです。
天井の小窓から漏れてくる光も、レトロというか何というか相当に時代物の浴場内も、慣れてくれば日本人には心地良いものです。
大きなプール状のメインのバスの他に、肩まで入れるような深いバスもあったり、みんな好きなところで好きなようにまったりしています。
客は老人が半分以上です。
で、これで終われば、まぁ去年のイスタンブールのハマム体験と同じなのですが、ここはちょっと特殊。
何しろ客の全員が男性、しかも全員褌一丁なわけですから、そういうのが「好き」な人には・・・ということで、以下省略です(笑)。
ここがホテルのコンシェルジェに「好き好きですね」と言わしめる所以なんだと思いました。
「地球の歩き方」にはない情報提供です。
「無事」(笑)ハンガリーの伝統的な温泉体験も終了、気分もリフレッシュしたところで、ドナウ川辺に出て、後はひたすら夕方の散歩です。
すぐにトラムの「バッチャーニ広場」(BATTHYANY TER)駅が見えてきて、これに乗って帰ることも出来ます。
ここの近くにパラチンタ(ハンガリー風のクレープ)の専門店、「ナジ・パラチンタゾーヤ」(NAGYI PALACSINTAZOJA)があります。
写真を撮り損ねましたので、これもネットから借りてきました。
24時間営業のファストフード感覚の店なので、作りおきしてあるパラチンタに客の注文の具を挟むだけ、ちょっと期待はずれだったので、ここはパスしました。
ま、お腹がまだ一杯だったということもありますが・・・。
この日差しの強さでも、時間はもう午後5時過ぎ。
この日は午後からどんどん良い天気になってきています。
僕の部屋の窓からも見えている「国会議事堂」、川沿いの道からはこんなにも目の前、素晴らしく美しい建物です。
そんなに有名じゃない(地図にも載ってませんでした)こんな建物(教会?)も、実に味があります。
う~~ん、この川沿いの散歩、思った以上に良い景色です。
「鎖橋」のところまで歩いてきました。
ここまで20分弱といったところでしょうか。
有名なライオンの飾り。
こうしてみるとこの日の午後は、本当に良い天気でしたね。
「鎖橋」の袂の「クラーク・アーダーム広場」からケーブルカーで「王宮の丘」を上がります。
値段は片道Ft.840でした。
ここでのコツは、やはり一番前の席を確保することでしょうか。
きっと夕方や夜も素晴らしい眺望が開けるでしょうね。
乗っているのはほんの2~3分。
でも目の前に開けるペスト側の絶景には思わず釘付けです。
この景色もすべて天気次第ですよね。
今日は本当に抜けるような青空で、最高に良かった。
上がりきるとそこは「王宮の丘」、「王宮」のドナウ川から見て一番右の部分です。
改めて、下を見てみます。
「鎖橋」の向こうに「フォーシーズンズホテル・グレシャムパレス・ブダペスト」、そしてその奥に「聖イシュトバーン大聖堂」が・・・。
「国会議事堂」です。
パノラマで見てみると・・・。
この後は「王宮」を少し見て、歩いてホテルまで帰るつもりです。