ここまでは旅行の始めからすべて経時的に書いてきましたが、この地下迷路と次のカフェだけは、実はこの翌日午前中の体験です。
「my summer vacation (29)」の後は「ホテル周囲の夜景」見学@晴れた日(前日は雷雨の中だったので・・・)と、地下鉄やトラムの3日券に付いていたドナウ川のボート・クルーズに参加したので、順番に報告するとそれこそ夜景の写真ばかりになっちゃいそうだったので(笑)、皆さん飽きてしまうかと思って、ここだけは順番を変えさせていただきました。
で、今回取り上げるのは、この「見るだけ」感の強い「王宮の丘」で唯一の体験型アトラクション(笑)、「王宮地下迷路」です。
この「王宮の丘」の地下にはもともと洞窟が縦横無尽に走っているのだそうです。
つまりこの丘のあるブダ側は、平坦なペスト側と違ってカルストの山がちの地形、つまり「カルスト台地」ということ。
だからこういう地形に付き物の洞窟というか鍾乳洞が多く存在しているということのようです。
地下洞窟は深さ数十メートル、二層三層にもなり、昔からワインセラーや祈りの場、あるいは牢獄とか、生活空間の一部にもなっていたと、ガイドブックには書いてありました。
その一部を観光客用に開放したのが、ここ「王宮地下迷路」なのです。
観光用ですから、もちろん「それらしく」「おどろおどろしく」脚色もしてあります(笑)。
渡される簡単な地図と、所々に点いている照明で、個別に暗闇の洞窟の中を歩き回るというアトラクション。
必要に応じてこんなカンテラを借りることも出来るし、ガイドも雇うことが出来るそうです。
(でも、これも「脚色」の一部でしょう、笑)
料金はFt.2000(850円くらい)、「ブタペストカード」などがあれば更に割引になります。
怖さを最大限に味わうために(といっても慣れるとそんなに恐怖感はありません)、僕はなるべく客のいないオープン直後を狙いました(笑)。
だって他の人やグループが近くを歩いていたら、怖さも半減じゃないですか(笑)。
中は本当に鍾乳洞、湿気が適度にあって、全体に濡れている・・・そしてかなり暗い・・・恐怖感をあおるように心臓の鼓動に似た音が聞こえたり、サウンド的にも工夫が凝らされています。
観光用ですから、最低限迷いこむと大変なところは入れないように柵がしてあります。
暗闇の中には、いろいろな仕掛けが・・・(笑)。
怖いというほどではありませんが、方向感覚が分からなくなる所もあって、ちょっと心細かったりもします。(笑)
これは「ワインの湧き出る泉」という途中箇所、血をイメージしているようですが、これ、本物の飲めるワインなんだそうです。
ま、ここが恐怖心や心細さの中で、一息「ほっ」と出来るところ。
製作者も上手く作っています。
この辺になるとどの方向に行ったら良いのか、行けば行き止まりだったり・・・(笑)。
でも所詮は観光用、どうやっても出口に着くようには出来ています(笑)。
「怖がりやさん」は客の多い時間帯に、僕のような恐怖体験志願者(笑)は客の少ない時間帯に(笑)・・・これが鉄則の「王宮地下迷路」でした。
恐怖体験の後はちょっと喉も渇いたのでお茶でも・・・そうだ、ここと「ヒルトン・ブダペスト」のちょうど真ん中位(両者どちらからも2~3分)に、雰囲気の良いカフェがありました。
そこで一休みとしましょうか。