26時間の香港 (12) 港式餐廳

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午後3時過ぎにはホテルに戻って(会場から5分の距離)「W香港」をチェックアウト、そして午後4時半にはすべてのカンファランスの予定も終了しました。
先生は明日の帰国、僕はその日の夜の深夜便(羽田行き)で帰国。
「何か夜も美味しいものでも食べようや・・・」の(嬉しい)お誘いを振り切って、5時にはブジ(笑)1人になることが出来ました。
出来れば行きたいと思っていた親戚の某叔母さんのリクエストで、某漢方薬屋へ。
僕はこうしたものをあまり信じていないので、何と言う店の何と言うものを買いにいったかは書きたくありません。
ちゃんとした中医(漢方医)の処方箋無して、以前の継続だからと、こういうした薬を売ってしまうのも、僕には???です。
で、その漢方薬屋のすぐ近くにあったのが、この「港式餐廳」という香港特有の喫茶・軽食店。
(看板に「ホンコン式レストラン」とありますね)
元祖茶餐廳とも言える「翠華餐廳」系列のお店です。
以前ここで「美都餐室」とか「檀島珈琲餅店」なんかも取り上げましたが、僕はこういう店にたまらなく香港臭さを感じてしまうのです。
もちろんここは、「美都餐室」なんかよりもずっと現代的だし、規模も全然違いますが・・・。

この手の店に特有の直角の椅子は、ここでも健在です。
お腹が超空いているわけではないので、何か簡単なものを・・・どちらかと言うと、こうした店の雰囲気を味わいたかったのです。
渡されたメニューはまるで日本のファミレスのメニューみたい、しかも表紙には日本語で「時代が変わっても、コーヒーは変わらない・・・」なんて書いてあります(笑)。
香港ローカル100%のこの店のお客に日本語が分かるはずはありません。
ファッションでしょうか?デザイン?(笑)

香港らしい軽食メニューもいろいろあったのですが、僕の眼を引いたのは「三文治」(サンマンジー)というコーナー。
サンドイッチのことです。
朝は飲茶、昼はフュージョン中華と続いたので、ちょっと雰囲気を変えてみたい・・・でも香港らしさは感じてみたい・・・この辺から考えて、僕のオーダーは「公司三文治」(ゴンシーサンマンジー)というものにしてみました。
「公司」・・・中華圏ではよく見る漢字ですよね。
会社やクラブハウスという意味です。
ということは「公司三文治」とは、クラブ・サンドイッチということ?
写真からもまず。間違いなさそうです。

で、この「公司三文治」、なかなかに「香港している」ところが気に入りました。
つまり日本の高級ホテルなどで出てくるクラブ・サンドイッチとはずいぶん違うということです。
その違いを決定付けているのは、何といっても挟んである具のスパム(SPAM)と玉子焼きでしょう。
スパムは味がしっかり付いたランチョンミート、玉子きはやや甘めにふわふわ、それにピクルスとマヨネーズも何かレトロっぽい味て、チープといえばチープな感じもしますが、とにかく和める懐かしい家庭の味がするクラブ・サンドイッチでした。
ちょっとヘナっとしたトーストも、その味わいの一つです(笑)。
お値段は34ドル、日本円にして450円也でした。
お客はひっきりなしに入ってくる繁盛店、香港の一般人の普通の食事が分かるような気がして、ここはここでとても面白かったです。
さぁ、ここから中環(セントラル)に向かってぶらぶら歩き・・・僕のたった26時間の香港も終わりに近づいています。

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