新幹線に乗ると客席においてある雑誌、それがこの「トランヴェール」(JR東日本のみ?)です。「ご自由に持ち帰りください」とは書いてありますが、もちろん今までは読み捨て。「持ち帰ろう」と思う号など1つもなかったと記憶しているのですが、今月のは違います。
なんと特集が「東北、ジャズに酔う旅」とのこと、表紙もターン・テイブルにのったアナログ・レコードです。
こりゃぁ「持ち帰」らなきゃなりません、僕の趣味丸出しのジャンルですから(笑)。
もちろん、僕の今の興味の対象はソウル・ミュージック~R&Bですが、若かりしころはご多分に漏れず、ジャズでした。
そのジャズをしかめっ面をしながら(笑)格好をつけて聞いていたのが、70年代に全盛だった「ジャズ喫茶」。
あぁ「ジャズ喫茶」か・・・何という郷愁をそそる言葉でしょう、精一杯背伸びして大人ぶりたかった僕の青春時代のキーワードの1つです。そんなジャズ喫茶も、70年代後半から80年代にかけて、1つ閉店、また1つ店を閉じと、どんどんその数は少なくなっていきました。
しかし、東北にはまだまだ現役でがんばっているジャズ喫茶が沢山あるというこの「トランヴェール」の特集ですから、そりゃあ「持ち帰り」必至です。
一関にあるジャズ・ファンの聖地ともいえる「BASIE」をはじめ、東北各地のジャズ喫茶が写真とともに紹介されています。
どの店も小さいながら、ジャズを愛するマスターのもと、昭和の匂いが好ましく香るインティメットな雰囲気の中、心地良さそうな空間が広がっています。
今はジャズをそれほど聴かないけど、何か行ってみたいなぁこういうところ、あの懐かしの世界をもう一度体験してみたいって心底思っちゃいます。
一時期友人のPさんと、「わんこそば体験+ほやなどの三陸珍味体験+ジャズ喫茶めぐり」(笑)というかなりパーソナルな東北旅行について、熱く語ったことがあります。
いまだに実現はしてませんが、この「トランヴェール」の特集で、もう一度あの「東北」計画を真剣に検討してもいいかな、なんて思い始めました。
最後に一関の「BASIE」の写真を。
たしかPさんも熱心な信者さん(笑)だったはずです。