もうだいぶ遅い昼下がり、オールデイダイニングの「ORIGAMI」でお腹を満たすことにします。
旧ホテル時代圧倒的な人気を集めていた「ORIGAMI」、ここのパーコー麺、ジャンボバーガー、インドネシア風フライドライス(ナシゴレン)、ナポリタン、ジャーマンアップルパンケーキなどにはお世話になった方も多いでしょう。
僕もそんな世代の一人です。
2006年3月のオリガミの様子はこちら
ここに良くコメントをいただく僕の先輩「まっつん」とも、激務の後にここでしばしの贅沢(そうです、お金のなかった当時はここは充分「贅沢」だったのです)を、何度もしたものです。
本当に懐かしい名前の復活です。
客室エレベーターの脇にはこのドア、開けるとすぐに「ORIGAMI」です。
タッチセンサーのカードキーで(つまり宿泊者だけは)「ORIGAMI」方面からも入れます。
中は当然のことながら昔とは随分印象の違う現代的な店。
これはこれで明るくて悪くないと思いますが、メインダイニングの「水簾」もそうなのですが、建築に当たった隈研吾氏の木などを多用している割りにはクールな仕上げを、格好良いと見るか冷たいと感じるか、人によって微妙なところかもしれません。
夕方前と言う微妙な時間にもかかわらず、店内はかなりな混雑。
客室稼働率が悪いとかあまり良い評判を聞かないこのホテルですが、少なくても「ORIGAMI」には客は入っていました。
僕が案内された席はここ。
店全体の感じは、僕が予約した某大手予約サイトに載っていたこの写真のほうが分かりやすいかもしれません。
注文は?
もちろんパーコー麺です。
2500円ちょっとと昔より値段は上がりましたが、基本はすべてオリジナル・レシピのままのよう。
まだあまり美味しいパーコーがなかった時代のここの厳選肉のパーコーは、本当に美味しく感じました。
あとこの付け合せの大盛りの薬味も本当に懐かしい・・・本気で頑張っていた頃の僕のご馳走の味です。
懐かしさのあまり、点が甘くなりすぎているかもしれません。
ここで止めておけば良いのですが、ついついこれを頼んでしまう僕は「ダメ男」です(笑)。
これも名物だった「ジャーマンアップルパンケーキ」(1100円くらい)!
フレープくらいの薄さの生地の中にこれまた薄切りのリンゴを入れて焼いたパンケーキ、添えられているメープルシロップとバターを迷わずたっぷり。
もう美味しさと懐かしさで、まさに涙ものです。
パーコー麺は他にもほぼ同じパーコー麺が東京のどこかにあるでしょう、でもこのパンケーキの同種のものはないと思います。
ここにはレセプション周りにはいなかったベテラン・スタッフが複数いて、彼らの気配りのすごいこと。
サービスというのは一朝一日には出来ないものなのですね。
僕が一人で食べていること、僕がほんの一言「懐かしい」と漏らしたことで、僕の状況を把握したのでしょう。
昔の思い出話を中心に会話を長めにしたり、手ぶら状態(あるいは代金部屋付け)から宿泊者と見抜いたののか、最後の丁寧な挨拶の後「ORIGAMI」脇の客室に行く宿泊者だけのドアまでをさっと案内してくれたり・・・チェックイン以降何となくもやもやした僕の不満を吹き飛ばしてくれるベテラン・スタッフ(マネージャー?)のサービス振りでした。