奥さんも同行した宮崎出張、午前中の仕事をだいぶ遅く終えた僕は、午後3時まで開いているという、宮崎名物の「チキン南蛮」で有名な「おぐら本店」に向かい、隣の「山形屋」で待っていてくれた奥さんと合流、ついに念願の(?)チキン南蛮を食べることが出来たのです。
関東でチキン南蛮というとコンビニの弁当のおかずというイメージですが、意外にその歴史は浅いもので、かつて宮崎県延岡市にあったある洋食店の厨房で昭和30年代に出されていた賄い料理がその原型といわれています。
「南蛮」漬けというその名前が示すように、この料理は当初「アジの南蛮漬け」などと同様に、衣を付けて揚げた鶏肉を甘酢にさっと浸したものだったそうです。
(これだけでも美味しいですよね、笑)
その店で修行した人が、その後、慣れ親しんだ賄い料理を商品として開発、安くて手に入りやすい鶏の胸肉料理として売り出し、これがまさにチキン南蛮の始まりなんだそうです。
その後、現在の宮崎のチキン南蛮の主流となったタルタルソースを掛けたチキン南蛮を考案したのが、このレストラン「おぐら」で、昭和も40年代に入った頃のことだそうです。
(面白い話として、タルタルソースとチキンという組み合わせのヒントは、するめとマヨネーズの組み合わせにあったとのことです)
雨交じりの天気の悪い日のもうだいぶ遅い午後、それでも店内には7~8人のお客が・・・。
時には行列も出来る店と聞いていたので、これはラッキーです。
メニューにはやはり最初にチキン南蛮の文字が・・・ご飯付きで980円だそうです。
もちろん、僕らもそれ。
しばらくして出てきたチキン南蛮は、迫力あるサイズ!
大きな鶏の胸肉にたっぷりのいかにも自家製のタルタルソ-ス、それに大盛りのサラダ。
出来たてで、一口食べると、旨い・・・鶏と甘酢とタルタルソースが合っている。
これも大盛りで来るライスと本当にピッタリ・・・でも食べているうちにだんだん重くなってきます。
美味しいんですけど、全体に甘ったるいし、タルタルソースがどうしても重く感じてしまいます。
それにどういう訳か、野菜から出るのでしょうか、皿の下に水分が溜まってきます。
それでも、僕も奥さんも完食、奥さんの一言「美味しかったけど、私は一度で良いな」。
ま、僕も同じような意見、奥さんがこれを参考に家で作るだろう自家製チキン南蛮のほうが、絶対に「僕向き」のような気がします(笑)。
でも、「腹減らし」族の若者には絶対受ける「ちょっとB(級)が入った」(笑)人気料理だとも思いましたね。